過渡現象

【過渡現象】RC回路の波形と時定数τ=CRをグラフで完全理解【電験三種 理論】

充電・放電のグラフを自在に読み解く力をつけよう!τ=CRの計算から波形の見方まで徹底マスター

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第7講へようこそ!今回のテーマはRC回路の波形と時定数τ=CRや!

第5講と第6講で、RC回路の充電と放電の公式を学んだな。充電では \( v_C(t) = E\left(1 - e^{-\frac{t}{\tau}}\right) \)、放電では \( v_C(t) = E \cdot e^{-\frac{t}{\tau}} \) やった。でもな、公式を覚えただけでは電験三種の問題は解けへんのや。

なんでかっていうと、電験三種では「グラフを見て回路の状態を読み取る」タイプの問題がめっちゃ多いんや。たとえば、「次のグラフが示す波形はどれか?」とか「グラフから時定数を読み取れ」とか。こういう問題に対応するには、公式とグラフの対応関係をしっかり理解しとかなアカンのや。

今回は、その「グラフを読む力」を徹底的に鍛えるで!

🎯 この講座で学ぶこと

📘 τ=CRの計算方法:なぜ静電容量×抵抗で時間の単位[s]になるのか

📗 充電・放電グラフの読み方:初期値、最終値、τの位置を正確に読む

📙 初期傾きの意味:t=0での接線がτを教えてくれる

📕 電圧と電流の同時変化:vc(t)とi(t)がセットで動く様子

グラフを読む力は、地図を読む力に似てる。公式だけ知っててもダメで、「この曲線の形は充電?放電?」「ここがτの位置やな」ってパッと見て分かるようになることが大事なんや。今回でその力をつけていこう!

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まずは時定数 τ = CR について、もう一段深く理解していこう。

第3講で「時定数τは変化の速さを決めるパラメータ」って学んだな。RC回路では \( \tau = CR \) やけど、ここで大事なのは「なんで C×R が時間の単位になるん?」ってことや。

単位で考えてみよう。静電容量Cの単位は [F](ファラド)で、これは [C/V](クーロン/ボルト)のことや。抵抗Rの単位は [Ω](オーム)で、これは [V/A](ボルト/アンペア)のことや。両者を掛け算すると…

\( [F] \times [\Omega] = \frac{[C]}{[V]} \times \frac{[V]}{[A]} = \frac{[C]}{[A]} = \frac{[A \cdot s]}{[A]} = [s] \)
C(クーロン)= A(アンペア)× s(秒)を使うと、ちゃんと秒[s]になる!

つまり、ファラド×オーム=秒になるんや!これは偶然やなくて、物理的にちゃんと意味がある。Cが大きい(=たくさん電荷を溜められる)ほど充放電に時間がかかるし、Rが大きい(=電流が流れにくい)ほど充放電に時間がかかる。せやから、CとRの積が「充放電のゆっくりさ」を表すんや。

お風呂のバスタブを想像してみ。バスタブが大きい(=Cが大きい)ほど水を溜めるのに時間がかかるやろ?蛇口が細い(=Rが大きい)ほど水が出にくくて時間がかかるやろ?バスタブの大きさ×蛇口の細さ=水を溜める時間、っていうのがτ=CRの直感的な意味なんや。

📌 τ=CRの物理的意味

⚡ \( \tau = CR \) [s] → Cが大きいほどτが大きい(充放電がゆっくり)

Rが大きいほどτが大きい(充放電がゆっくり)

⚡ 単位: [F]×[Ω] = [s] ← きちんと時間の単位になる

⚡ τが2倍になると → 充放電にかかる時間も2倍

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ほな、τ=CRの具体的な計算をやってみよう!

電験三種の問題でよく出てくる値の組み合わせを見てみるで。ポイントはSI接頭辞の変換を正確にやることや。μ(マイクロ)= \( 10^{-6} \)、k(キロ)= \( 10^{3} \) やからな。

τ=CR の計算例 例1: C = 10 [uF], R = 100 [kohm] tau = 10 x 10^(-6) x 100 x 10^(3) = 10 x 10^(-6) x 10^(5) tau = 10 x 10^(-1) = 1 [s] 例2: C = 100 [uF], R = 1 [kohm] tau = 100 x 10^(-6) x 1 x 10^(3) = 100 x 10^(-3) tau = 0.1 [s] = 100 [ms] 例3: C = 47 [uF], R = 220 [ohm] tau = 47 x 10^(-6) x 220 = 10340 x 10^(-6) tau = 0.01034 [s] ≈ 10.3 [ms] Point: uF x kohm = ms, uF x ohm = us として暗記すると速い!

ここで便利な暗算テクニックを教えるで。\( \mu F \times k\Omega \) の組み合わせのとき、接頭辞の部分は \( 10^{-6} \times 10^{3} = 10^{-3} \)(ミリ)になるから、μF × kΩ = ms と覚えておくと計算が一瞬や。同様に、μF × Ω = μs やで。

📌 τ=CR 暗算のコツ

⚡ \( \mu F \times k\Omega = ms \)(ミリ秒)

⚡ \( \mu F \times \Omega = \mu s \)(マイクロ秒)

⚡ \( \mu F \times M\Omega = s \)(秒)

⚡ 接頭辞を先に計算してから、数値の掛け算をすると楽!

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さあ、ここからが今回のメインテーマや。充電グラフの読み方を完全マスターしよう!

RC回路の充電では、コンデンサ電圧 \( v_C(t) = E\left(1 - e^{-\frac{t}{\tau}}\right) \) が上昇型のカーブを描くんやったな。このグラフを見たとき、3つの情報を読み取れるようになるのが目標や。

まず初期値。t=0を代入すると \( v_C(0) = E(1-1) = 0 \) やから、グラフは原点(ゼロ)からスタートする。次に最終値。t→∞にすると \( e^{-\infty} = 0 \) やから \( v_C(\infty) = E \)。つまりグラフは電源電圧Eに向かって近づいていく。最後にτの位置。t=τのとき \( v_C(\tau) = E(1-0.368) = 0.632E \)。つまり最終値Eの63.2%に到達した点がτなんや。

RC充電:コンデンサ電圧 vc(t) の波形 t vc(t) 0 E 0.632E τ 63.2%到達 充電グラフの特徴 初期値: vc(0) = 0 最終値: vc(inf) = E t=tau: 0.632E に到達

📌 充電グラフを読む3つのポイント

初期値(t=0):vc = 0 からスタート

最終値(t→∞):vc = E に漸近(ぴったり到達はしない)

t=τ での値:最終値Eの63.2%に到達 → ここがτの位置

このグラフの形をしっかり頭に焼き付けておくんやで。「ゼロから上がって、最終値に向かってだんだん緩やかになる」のが充電のパターンや。ほな問題で確認しよう!

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よっしゃ、確認問題や!

τ=CRの計算と充電グラフの読み方を確認するで。電験三種でもこのタイプの問題はよく出るから、確実に解けるようにしとこう!

🧠 問題1(10点)

RC直列回路で、\( C = 20 \) [μF]、\( R = 50 \) [kΩ] のとき、時定数τ [s] はいくらか。

サポートルート

τ=CRの計算を丁寧に確認しよか。

大事なのはSI接頭辞を正確に変換することや。μ(マイクロ)= \( 10^{-6} \)、k(キロ)= \( 10^{3} \) やで。

計算手順

• \( C = 20 \, \mu F = 20 \times 10^{-6} \, F \)

• \( R = 50 \, k\Omega = 50 \times 10^{3} \, \Omega \)

• \( \tau = CR = 20 \times 10^{-6} \times 50 \times 10^{3} \)

• \( = 1000 \times 10^{-3} = 1.0 \) [s]

→ 暗算テクニック:μF × kΩ = ms やから、20 × 50 = 1000 [ms] = 1.0 [s]

🔄 確認問題

\( C = 5 \, \mu F \)、\( R = 200 \, k\Omega \) のとき、τは何秒?

発展ルート

さすがや!では発展問題に挑戦してみよう。

RC回路の時定数は直列接続のC×Rやけど、回路が少し複雑になると、合成抵抗や合成容量を使って時定数を求める必要があるんや。

🔥 発展問題(15点)

RC直列回路で \( C = 10 \, \mu F \)、\( R = 100 \, k\Omega \) のとき、t = 2τ での充電電圧 \( v_C \) は電源電圧Eの約何%か。

💡 ヒント:\( e^{-2} \approx 0.135 \) を使うで。

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次は放電グラフの読み方や!充電とセットで覚えるんやで。

RC回路の放電では、コンデンサ電圧は \( v_C(t) = E \cdot e^{-\frac{t}{\tau}} \) で減衰していくんやったな。このグラフも同じように3つの情報を読み取っていこう。

初期値は t=0 で \( v_C(0) = E \cdot 1 = E \)。つまり電源電圧Eからスタートする。最終値は t→∞ で \( v_C(\infty) = E \cdot 0 = 0 \)。ゼロに向かって近づいていく。そしてτの位置は t=τ で \( v_C(\tau) = E \cdot 0.368 = 0.368E \)。初期値Eの36.8%まで減少した点がτなんや。

RC放電:コンデンサ電圧 vc(t) の波形 t vc(t) 0 E 0.368E τ 36.8%に減少 E (100%) 放電グラフの特徴 初期値: vc(0) = E 最終値: vc(inf) = 0 t=tau: 0.368E に減少

充電と放電のグラフを見比べてみてな。充電は「下から上へ」、放電は「上から下へ」や。そして両方とも t=τ で最終値の63.2%分だけ変化してるんや。充電では最終値の63.2%に到達、放電では初期値から63.2%分だけ減少(つまり36.8%が残存)。同じτでも見方が変わるから注意やで。

📌 放電グラフを読む3つのポイント

初期値(t=0):vc = E からスタート(満充電状態)

最終値(t→∞):vc = 0 に漸近

t=τ での値:初期値Eの36.8%に減少 → ここがτの位置

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ここでグラフの初期傾き(接線)について説明するで。これを知ると、τの位置をグラフから目視で推定できるようになるんや!

充電曲線 \( v_C(t) = E\left(1 - e^{-\frac{t}{\tau}}\right) \) の t=0 における傾き(微分)を求めてみよう。微分すると \( \frac{dv_C}{dt} = \frac{E}{\tau} e^{-\frac{t}{\tau}} \) やから、t=0 では \( \frac{dv_C}{dt}\bigg|_{t=0} = \frac{E}{\tau} \) になるんや。

これは何を意味するかというと、t=0での接線(直線)をそのまま延ばしていくと、ちょうど t=τ の時刻で最終値Eに到達するということや。言い換えると、「もし最初の勢いのまま直線的に充電が進んだら、τ秒後に満充電になる」という意味やで。

初期傾きの接線とτの関係 t vc(t) 0 E τ 接線がEに到達! 実際の値: 0.632E 初期傾きの接線 傾き = E/tau t=tau で最終値Eに到達する直線

これはグラフ問題でτを目視で見つける方法として超便利や。電験三種のグラフ問題で「グラフから時定数を読み取れ」と出たら、t=0での傾き(接線)を引いて、最終値と交わるところのt座標を読むのが最も正確な方法なんやで。

📌 初期傾きとτの関係

⚡ 充電曲線の t=0 での傾き = \( \frac{E}{\tau} \)

接線を延ばすと t=τ で最終値Eに到達

⚡ 放電の場合:t=0 での傾き = \( -\frac{E}{\tau} \)(接線は t=τ で 0 に到達)

⚡ グラフからτを読み取るときはこの接線法が使える!

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ここで、RC回路の充電・放電における時定数倍数の値を整理するで!

電験三種では「t=τでの値」「t=2τでの値」を使って計算させる問題が頻出や。充電と放電の両方の値をセットで覚えておくと、グラフの形を頭に描けるようになるで。

RC回路 充電・放電の到達値一覧 時刻 充電 vc/E 放電 vc/E 充電 到達率 イメージ t = 0 0 E (= 1.000E) 0% 変化開始 t = τ 0.632E 0.368E 63.2% 約6割 t = 2τ 0.865E 0.135E 86.5% 約8.5割 t = 3τ 0.950E 0.050E 95.0% ほぼ完了 t = 5τ 0.993E 0.007E 99.3% 実質完了! 覚える3つの値 t=tau: 63.2%到達 / t=3tau: 95%到達 / t=5tau: 99.3%(完了)

充電と放電の値が足して1.000E(=E)になってることに気づいたか?これは偶然やなくて、\( (1 - e^{-t/\tau}) + e^{-t/\tau} = 1 \) という当たり前の関係からきてるんや。つまり、充電の到達率と放電の残存率は必ず補数の関係にあるんやで。

📌 電験三種で暗記すべき値

⚡ \( t = \tau \):充電 63.2% / 放電 36.8%

⚡ \( t = 3\tau \):充電 95.0% / 放電 5.0%

⚡ \( t = 5\tau \):充電 99.3% / 放電 0.7%(=実質完了

⚡ 充電到達率 + 放電残存率 = 必ず100%になる

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よっしゃ、問題2や!グラフの値を読み取る練習やで。

RC回路の充電・放電のグラフを見て、特定の時刻での値を答える問題は電験三種の定番や。さっきの一覧表の値を使って解いてみよう!

🧠 問題2(10点)

RC直列回路で電源電圧 \( E = 100 \) [V]、時定数 \( \tau = 2 \) [s] のとき、充電開始から 2 秒後のコンデンサ電圧 \( v_C \) [V] に最も近い値はどれか。

サポートルート

充電の値を読み取る手順を確認しよか。

まず、「2秒後」がτの何倍に相当するかを考えるのが大事や。τ=2 [s] で、t=2 [s] やから、t = 1τ やな。

計算手順

• t = 2 [s]、τ = 2 [s] やから、\( t = 1\tau \)

• 充電の公式:\( v_C = E(1 - e^{-t/\tau}) \)

• \( v_C = 100 \times (1 - e^{-1}) = 100 \times 0.632 \)

• \( v_C = 63.2 \) [V]

t=τ での充電電圧 = 最終値の63.2%

🔄 確認問題

同じ回路で t = 4 [s](= 2τ)後の充電電圧は約何Vか?

発展ルート

さすがや!では発展問題に挑戦してみよう。

「放電」のパターンも出てくるから気をつけてな。

🔥 発展問題(15点)

RC直列回路で、充電済みのコンデンサ(初期電圧 \( E = 200 \) [V])を放電させる。τ = 0.5 [s] のとき、放電開始から 1 [s] 後のコンデンサ電圧に最も近い値はどれか。

💡 ヒント:1 [s] = 2τ、\( e^{-2} \approx 0.135 \) やで。

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充電時のコンデンサ電圧のグラフは分かったな。ここからは、同時に起きてる電流の変化も見ていくで!

RC回路の充電時の電流は \( i(t) = \frac{E}{R} e^{-\frac{t}{\tau}} \) で表される。これは減衰型やな。つまり、充電開始時に最大電流 \( \frac{E}{R} \) がドバッと流れて、そこからだんだん減っていくんや。

なんで電流が減っていくか?それは、コンデンサに電荷が溜まるにつれてコンデンサ電圧が上がって、抵抗にかかる電圧 \( v_R = E - v_C \) が小さくなるからや。抵抗にかかる電圧が小さくなれば、オームの法則 \( i = v_R / R \) で電流も小さくなる。最終的にコンデンサ電圧がEに到達したら、抵抗にかかる電圧はゼロ、電流もゼロになるんやで。

RC充電:回路電流 i(t) の波形 t i(t) 0 E/R 0.368E/R τ E/R (最大) 36.8%に減少 充電電流の特徴 初期値: i(0) = E/R (最大) 最終値: i(inf) = 0 減衰型 = 放電vcと同じ形

面白いことに気づいたか?充電電流i(t)のグラフの形は、放電時のvc(t)とまったく同じ減衰型なんや。どちらも \( e^{-t/\tau} \) の形をしてるから当然やけど、「充電なのに電流は減る」っていうのが初学者には混乱しやすいポイントや。「充電」は電圧が上がることであって、電流が上がることやないんやで。

📌 充電時の電流グラフ

⚡ 初期値 \( i(0) = \frac{E}{R} \)(最大電流、突入電流とも呼ぶ)

⚡ 最終値 \( i(\infty) = 0 \)(完全充電で電流ゼロ)

⚡ グラフの形は減衰型(放電のvc(t)と同じ形)

⚡ 「充電=電圧上昇(上昇型)」+「電流は減少(減衰型)」のセットで覚える!

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ここでめっちゃ大事なことを学ぶで。充電時のvc(t)とi(t)を同じグラフに重ねて見るとどうなるか、確認しよう!

充電の過程では、コンデンサ電圧vc(t)は上昇型、回路電流i(t)は減衰型やったな。この2つの変化は同時に、かつ反対方向に起きてるんや。電圧が上がれば電流が下がる。これはキルヒホッフの法則から当然のことで、\( E = v_R(t) + v_C(t) = Ri(t) + v_C(t) \) やから、vc が増えれば vR(つまりRi)が減るんやで。

RC充電:電圧vc(t)と電流i(t)の同時変化 t 0 E (E/R) τ vc(t) 電圧(上昇型) i(t) 電流(減衰型) t=tau で交差!

グラフを見ると、vc(t)とi(t)が t=τ 付近で交差してるのが分かるやろ?これは「電圧が63.2%に到達=電流が36.8%に減少」の瞬間で、回路の変化がまだ活発に起きてる時点なんや。t=5τ以降は電圧はほぼE、電流はほぼゼロに落ち着いて、「充電完了」の定常状態になるんやで。

📌 充電時のvc(t)とi(t)の関係

⚡ vc(t)は上昇型(0 → E)、i(t)は減衰型(E/R → 0)

⚡ 常に \( E = v_C(t) + Ri(t) \) が成立(キルヒホッフの法則)

電圧と電流は「相補的」な変化をする

⚡ t=5τ以降:vc ≈ E、i ≈ 0(定常状態)

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次はτの大きさがグラフにどう影響するかを見てみよう。これはグラフ選択問題で超重要や!

τ=CRやから、CかRを変えればτが変わる。τが小さいと変化が速く、τが大きいと変化がゆっくりになるんやったな。これをグラフで見ると、τが小さいほどカーブが急に立ち上がり、τが大きいほどゆるやかに立ち上がることが分かるんや。

時定数τの大きさによる充電波形の違い t [s] vc(t) 0 E tau 小 (速い変化) tau 標準 tau 大 (遅い変化) 最終値Eは全て同じ! 到達する速さだけが違う

3本のカーブを見てほしい。最終値E(到達先)は全て同じやけど、そこに到達する速さが全然違うやろ?τが小さいと一瞬でEに近づくし、τが大きいとゆっくりゆっくり近づく。電験三種で「CやRの値を変えたとき、グラフはどう変わるか?」って聞かれたら、このイメージで答えるんやで。

📌 τの大きさとグラフの関係

τが小さい → 急なカーブ、すぐにEに到達

τが大きい → ゆるいカーブ、ゆっくりEに到達

最終値Eは τ に関係なく同じ(電源電圧で決まる)

⚡ C↑ or R↑ → τ↑ → 変化がゆっくり / C↓ or R↓ → τ↓ → 変化が速い

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よっしゃ、問題3や!グラフの形状を選ぶ問題やで。

これは電験三種で実際に出題されるパターンそのものや。グラフの特徴を見て、どの物理量を表しているかを見分けるんやで。

🧠 問題3(10点)

RC直列回路の充電過程において、回路電流 \( i(t) \) の波形はどのような形か。

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充電時の電流の変化を整理しよか。

充電時のポイントは「電圧と電流は反対方向に変化する」ということや。

充電時の変化まとめ

• コンデンサ電圧 vc(t):0 → E(上昇型

• 回路電流 i(t):E/R → 0(減衰型

• 抵抗電圧 vR(t) = Ri(t):E → 0(減衰型

充電で上昇型はvcだけ!電流と抵抗電圧は減衰型!

🔄 確認問題

放電過程では、コンデンサ電圧vc(t)はどのような形になる?

発展ルート

さすがや!では発展問題に挑戦してみよう。

τの大きさとグラフの変化を結びつけて考えてみてな。

🔥 発展問題(15点)

RC直列回路において、抵抗Rの値を2倍にした場合、充電完了(vc ≈ E と見なせる t = 5τ)までの時間はどうなるか。

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次は放電時の電流グラフを見ていくで。ここは少しトリッキーやから注意してな!

放電時の電流は \( i(t) = -\frac{E}{R} e^{-\frac{t}{\tau}} \) やったな。このマイナス符号がポイントや。充電時の電流が正方向に流れるとすると、放電時は電流の向きが逆になるんや。コンデンサに溜まった電荷が放出されて、充電時とは反対方向に電流が流れるからなんやで。

グラフにすると、放電電流は負の値からスタートして、ゼロに近づいていく形になる。大きさ(絶対値)で見れば減衰型やけど、符号まで含めると「負の領域で減衰」してることになるんや。

RC放電:回路電流 i(t) の波形(負方向) t i(t) 0 -E/R τ -E/R (最大|i|) 放電電流の特徴 マイナス = 逆方向の電流 大きさは減衰型と同じ i(0) = -E/R, i(inf) = 0

電験三種では、放電電流のグラフが「負の値からゼロに向かう」ことを選ばせる問題が出ることがある。放電時に電流の向きが逆になることを忘れんようにな。物理的には、充電時は電源からコンデンサに向かって電流が流れるけど、放電時はコンデンサから抵抗を通って電流が流れるから、向きが反転するんや。

📌 放電時の電流の注意点

⚡ 放電電流は充電時と逆方向(マイナスの値)

⚡ \( i(0) = -\frac{E}{R} \)(絶対値は充電時の初期電流と同じ)

⚡ 大きさ(絶対値)は減衰型で t=5τ で実質ゼロ

⚡ 電験三種では「電流の向き」を問う問題に注意!

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ここで充電と放電のコンデンサ電圧を同じグラフで比較してみよう。この対比が頭に入ってると、グラフ選択問題が一発で解けるようになるで!

充電 vs 放電:コンデンサ電圧の比較 t vc(t) 0 E τ 充電: E(1-e^(-t/tau)) 放電: E x e^(-t/tau) 常に 充電 + 放電 = E

充電と放電のグラフを重ねると、完全に鏡像の関係になってるのが分かるやろ?任意の時刻tにおいて、充電の値と放電の値を足すとちょうどEになる。これが \( E(1-e^{-t/\tau}) + E \cdot e^{-t/\tau} = E \) の式の意味や。

電験三種でグラフを選ぶとき、充電なら「下から上」、放電なら「上から下」という基本パターンさえ覚えておけば迷うことはないで。あとは初期値と最終値が正しいかどうかを確認するだけや。

📌 充電と放電の見分け方

充電vc(t):0 からスタート → E に向かう(上昇型)

放電vc(t):E からスタート → 0 に向かう(減衰型)

⚡ どちらも最初が一番変化が急で、時間とともに緩やかになる

⚡ 充電値 + 放電値 = 常にE(相補的な関係)

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さて、ここからはグラフから物理量を読み取る実践テクニックを教えるで!

電験三種では「波形グラフが与えられて、回路定数(C、R、τなど)を求める」タイプの問題が出ることがある。このとき、グラフから以下の手順で情報を読み取るんや。

グラフ読み取り3ステップ 1 初期値と最終値を読む t=0 での値、t→inf での値 → 電源電圧E や初期電流 E/R が分かる 2 63.2%到達点(or 36.8%残存点)を探す その時刻が tau → tau = CR から C や R を逆算できる 3 波形の形で充電/放電を判定 上昇型 → 充電vc or 増加i / 減衰型 → 放電vc or 減少i

具体例で考えてみよう。もし問題で「充電開始からのコンデンサ電圧のグラフが示されていて、最終値が10V、t=0.5sで約6.32Vに到達している」と読み取れたら、どう考えるか?

まず、最終値10V → 電源電圧 E = 10V と分かる。次に、6.32V = 10V × 0.632 やから、63.2%到達点は t = 0.5s。つまりτ = 0.5 [s]やと判明する。最後に、もし問題で R = 10 [kΩ] と分かってたら、τ = CR → C = τ/R = 0.5/(10×10³) = 50 [μF] と求められるんや。

📌 グラフ読み取りの定石

Step1:初期値と最終値 → E や E/R が分かる

Step2:63.2%到達(or 36.8%残存)の時刻 → τが分かる

Step3:τ = CR → 未知のCかRを逆算

⚡ 接線法も有効:t=0の接線が最終値と交わる点の時刻 = τ

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最後の問題や!総合問題として、グラフの読み取りと計算を組み合わせるで。

🧠 問題4(10点)

RC直列回路(\( R = 10 \, k\Omega \))に \( E = 50 \) [V] の電源をつないで充電を開始した。充電開始から 0.2 [s] 後にコンデンサ電圧が約 31.6 [V](= 0.632 × 50V)に到達したことがグラフから読み取れた。このとき、コンデンサの静電容量 C [μF] はいくらか。

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グラフから読み取った情報を整理して計算していこか。

計算手順

• 31.6V = 0.632 × 50V → 63.2%に到達した時刻を見つけた

• 63.2%到達の時刻 = τ やから → \( \tau = 0.2 \) [s]

• \( \tau = CR \) → \( C = \frac{\tau}{R} = \frac{0.2}{10 \times 10^3} \)

• \( C = 20 \times 10^{-6} \) [F] = 20 [μF]

🔄 確認問題

もし充電完了(≈5τ)までの時間がグラフから約1秒と読み取れたら、τは約何秒?

発展ルート

さすがや!では発展問題に挑戦やで。

🔥 発展問題(15点)

RC直列回路(\( E = 100 \) V、\( R = 5 \, k\Omega \)、\( C = 40 \, \mu F \))で充電を開始した。コンデンサ電圧が 90V に達するのは充電開始から約何秒後か。

💡 ヒント:90V = 0.9E だから、\( 1-e^{-t/\tau} = 0.9 \) を解く。\( \ln 10 \approx 2.303 \) を使うで。

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よっしゃ、最後に電験三種での波形問題の攻略法をまとめるで!

波形問題には大きく分けて3つのパターンがあるんや。どのパターンが出ても対応できるように、ここで整理しとこう。

パターン1:波形の形を選ぶ問題
「充電時のコンデンサ電圧の波形はどれか?」のように、正しいグラフを選ばせる問題や。初期値→最終値の方向上昇型か減衰型かで一発で判定できる。

パターン2:グラフから値を読み取る問題
「グラフからτを読み取り、CまたはRを求めよ」のように、グラフの情報から回路定数を計算する問題。63.2%到達点(or 36.8%残存点)= τがカギや。

パターン3:τを変えたときの変化を問う問題
「Rを2倍にしたときグラフはどう変わるか?」のように、パラメータ変化の影響を問う問題。τ = CR やから、R↑ → τ↑ → 変化がゆっくりと考える。

RC回路 波形の見分けチートシート 充電 (0→E) vc(t): 上昇型 (0 → E) i(t): 減衰型 (E/R → 0) vR(t): 減衰型 (E → 0) 放電 (E→0) vc(t): 減衰型 (E → 0) |i(t)|: 減衰型 (E/R → 0) vR(t): 減衰型 (E → 0) Point: 上昇型は「充電時のvc」だけ! 他は全て減衰型

📌 波形問題 攻略のポイント

⚡ RC回路で上昇型は「充電時のvc」だけ、他はすべて減衰型!

⚡ 放電時の電流はマイナス方向(逆向き)に注意

⚡ グラフからτを読むには「63.2%到達点」か「初期接線」を使う

⚡ C↑ or R↑ → τ↑ → カーブがゆるやかに

メインルート

お疲れさま!第7講のまとめや!

今回はRC回路の波形と時定数τ=CRについて、グラフの読み方を徹底的に学んだな。ポイントを振り返っておこう。

\( \tau = CR \) [s]

充電:\( v_C(t) = E\left(1 - e^{-\frac{t}{\tau}}\right) \)(上昇型)
放電:\( v_C(t) = E \cdot e^{-\frac{t}{\tau}} \)(減衰型)
電流:\( i(t) = \frac{E}{R} e^{-\frac{t}{\tau}} \)(充電・放電とも減衰型)
充電vcだけが上昇型、他はすべて減衰型!

📌 第7講のまとめ

τ = CR:[F]×[Ω] = [s]。C↑やR↑で変化がゆっくりに

暗算テク:μF × kΩ = ms で素早く計算

t=τ で63.2%到達(充電)/ 36.8%残存(放電)

初期傾きの接線を延ばすと t=τ で最終値に到達

⚡ 充電時:vc↑(上昇型)とi↓(減衰型)は同時に反対方向に変化

⚡ τ↑ → カーブがゆるやかに / τ↓ → カーブが急に

⚡ 放電電流は逆方向(マイナスの値)

次の第8講では、今回学んだ知識を使って実際の計算問題をガンガン解いていくで。対数(ln)を使って「特定の電圧に達する時間」を求めるパターンや、電験三種の過去問に近い問題も扱うから楽しみにしといてな!

🎉 第7講 完了!

今回のスコア 0

📊 学習の記録

    📚 次回予告:第8講「RC回路の計算問題」

    次回は、対数(ln)を使って「特定の電圧に達する時間」を求める計算や、電験三種の過去問に近い実践的な計算問題に取り組むで。τ=CRの計算からグラフの読み取りまで、今回学んだ知識をフル活用していこう!

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