第11講〜第14講で学んだ4つの定理を整理して、使い分けの判断力を磨こう!
お疲れさん!ここまでよう頑張ったな!🎉
Part 3では、回路の定理っていう強力な武器を4つも手に入れたわけや。第11講の「重ね合わせの原理」、第12講の「テブナンの定理」、第13講の「ブリッジ回路」、そして第14講の「ミルマンの定理」。どれも電験三種で確実に出題される超重要テーマやったな。
でもな、ここで一つ大事なことを言わせてくれ。定理を「知ってる」のと「使いこなせる」のは全然違うんや。試験本番では「この問題にはどの定理を使えばええんやろ?」って判断を、限られた時間の中でせなあかん。せやから、この第15講では4つの定理を横断的に復習して、どの定理をいつ使うかの判断力を鍛えていくで。
📚 この講座で確認すること
⚡ 重ね合わせの原理の手順と適用条件
⚡ テブナンの定理の手順と使いどころ
⚡ ブリッジ回路の平衡条件と非平衡時の解法
⚡ ミルマンの定理の公式と使いどころ
⚡ 4つの定理の使い分け判断力
Part 2のまとめ(第10講)では、キルヒホッフの法則を中心に回路解析の基本を確認したな。今回はその上に立って、もっと効率的に回路を解くための定理たちを総整理するで。
ほな、まずは4つの定理を一つずつ振り返っていこか!
まず最初に復習するんは、第11講で学んだ重ね合わせの原理(Superposition Principle)やな。
この定理の本質は「複雑な回路を、シンプルな回路に分解して個別に解く」っていう発想や。複数の電源がある回路を見ると、一見めちゃくちゃ複雑に見えるやろ?でもな、各電源の影響を一つずつ計算して、最後に足し合わせたら答えが出るんや。料理で言えば、「味付けを一つずつ試して、最後に合わせる」みたいなもんやな。
たとえば、部屋に2台のエアコンがあるとしよか。1台だけ動かしたときの室温変化と、もう1台だけ動かしたときの室温変化を調べれば、2台同時に動かしたときの効果は、それぞれの効果を足し合わせたものになる。これが重ね合わせの原理の考え方やで。
📌 重ね合わせの原理 ─ 3ステップ手順
⚡ Step 1:1つの電源だけ残し、他の電源を除去する
→ 電圧源は短絡(導線で置換)
→ 電流源は開放(取り除く)
⚡ Step 2:残した電源だけの回路で電流・電圧を計算する
⚡ Step 3:すべての電源について繰り返し、結果を合算する
ここで絶対に忘れたらあかんのが、電源の除去方法や。「電圧源は短絡、電流源は開放」── これ、逆にしてまう人がめっちゃ多いねん。理由を思い出してみ。電圧源を除去するってことは「電圧差をゼロにする」ことやから、両端をつなげる(短絡)。電流源を除去するってことは「電流をゼロにする」ことやから、回路を切る(開放)。こう考えたら間違えへんやろ?
重ね合わせの原理が使えるんは線形回路だけや。抵抗だけの回路はもちろん線形やけど、ダイオードみたいな非線形素子が入ってると使えへんから注意やで。電験三種では基本的に線形回路しか出えへんから、そこまで心配せんでもええけどな。
次は第12講で学んだテブナンの定理(Thevenin's Theorem)や。個人的には、直流回路で一番使える定理やと思ってるで。
テブナンの定理の本質は、「どんな複雑な回路でも、2つの端子から見たら『1つの電圧源+1つの直列抵抗』に置き換えられる」ってことや。これがどれだけすごいか分かるか? 抵抗が10個あっても、電源が3つあっても、端子から見たらたった2つの要素(\( V_0 \) と \( R_0 \))で表現できるんやで。
コンセントを思い出してみ。壁の中にどんな複雑な配線がされてても、コンセントの穴から見たら「100Vの電圧源+ちょっとの内部抵抗」として振る舞うやろ? テブナンの定理はまさにこれと同じ発想なんや。回路の中身をブラックボックス化して、外から見た振る舞いだけで計算するんやな。
📌 テブナンの定理 ─ 3ステップ手順
⚡ Step 1:注目する負荷 \( R_L \) を外して開放電圧 \( V_0 \) を求める
⚡ Step 2:すべての電源を除去して内部抵抗 \( R_0 \) を求める
⚡ Step 3:等価回路から \( I = \frac{V_0}{R_0 + R_L} \) で電流を計算
テブナンの最大のメリットは、特定の負荷に流れる電流だけを知りたいときに威力を発揮することや。負荷 \( R_L \) の値が変わっても、\( V_0 \) と \( R_0 \) は変わらへんから、一度等価回路を作ってしまえば、\( R_L \) をどんな値に差し替えても一発で電流が出るんやで。
ここでの注意点は、Step 2で電源を除去するとき、電圧源は短絡(導線に置換)、電流源は開放にすることや。これは重ね合わせの原理と同じルールやな。「電圧をゼロにする→短絡」「電流をゼロにする→開放」って覚えとけば間違えへん。
続いて、第13講のブリッジ回路と第14講のミルマンの定理を一気に振り返るで。
ブリッジ回路は、4つの抵抗をひし形(ダイヤモンド型)に接続して、対角線上に検流計を置いた構造やったな。この回路の最大のポイントは平衡条件や。
平衡条件のポイントは「対辺の積」やで。「隣り合う辺の積」と間違える人が多いから気をつけてな。天秤ばかりで両腕が釣り合ってるイメージや。バランスが取れたら針(検流計)は動かへん。
非平衡(平衡条件を満たさない)のときは、検流計に電流が流れるんやったな。この場合はテブナンの定理を使って、検流計部分を負荷 \( R_L \) と見なして解くのが定石やで。
最後にミルマンの定理や。これは複数の電圧源が並列接続されてるとき、共通の端子電圧を一発で求められる定理やったな。
ミルマンの定理の覚え方は「分子は電流の合計、分母はコンダクタンスの合計」や。\( \frac{E}{R} \) は各枝を短絡させたときの電流に相当するし、\( \frac{1}{R} \) はコンダクタンス(電気の流れやすさ)やからな。
ミルマンの定理が特に便利なんは、並列に接続された複数の電源回路の共通端子電圧を一気に求めたいときや。キルヒホッフで連立方程式を立てて解くよりもずっと速いで。
📌 ミルマンの定理 ─ 使える条件
⚡ 各枝が「電圧源 \( E_k \) + 直列抵抗 \( R_k \)」の形であること
⚡ すべての枝が並列接続されていること
⚡ 電源がない枝は \( E_k = 0 \) として扱えばOK
さあ、4つの定理をざっと復習したな。ほな、ここからは問題を解きながら理解度を確認していくで!
まずは重ね合わせの原理の復習問題や。基本をしっかり押さえてるか確認するで!
重ね合わせの原理を適用するとき、「電圧源を除去する」操作として正しいものはどれか。
電源の除去方法は、重ね合わせの原理でもテブナンの定理でも出てくる超基本事項やで。ここでしっかり覚え直そうな。
電源除去のルール
・電圧源を除去 → 短絡(導線に置換)
理由:「電圧差をゼロにする」= 両端を同電位にする = つなげる
・電流源を除去 → 開放(取り除く)
理由:「電流をゼロにする」= 流れをなくす = 切る
覚え方のコツは、「何をゼロにしたいか」を考えることや。電圧源なら電圧をゼロにしたいから、電位差がなくなるように短絡する。電流源なら電流をゼロにしたいから、流れなくなるように開放する。この理屈さえ分かれば、もう間違えへんで。
では逆に、「電流源を除去する」操作として正しいものはどれか。
基本はバッチリやな!ほな、ちょっと実践的な問題にいくで。
上図の回路で、重ね合わせの原理を使って \( R_2 \)(4Ω)に流れる電流を求めよ。\( E_1 = 10 \) V、\( E_2 = 6 \) V、\( R_1 = R_3 = 2 \) Ω、\( R_2 = 4 \) Ω とする。
💡 ヒント:E₁だけの場合とE₂だけの場合を分けて計算し、R₂の電流を合算せよ
ここからが今日の本題や。4つの定理、どうやって使い分けるかを整理するで。
電験三種の試験で一番大事なんは、問題を見た瞬間に「あ、これは〇〇の定理やな」って判断できることや。時間は限られてるから、わざわざ遠回りな方法で解いてたら間に合わへん。
それぞれの定理には「こういう問題に強い」っていう得意分野があるんや。まずはそれを整理しよか。
| 定理 | 得意な問題 | キーワード |
|---|---|---|
| 重ね合わせ | 複数電源がある回路で、各電源の影響を個別に知りたいとき | 「各電源の寄与」「分離して考える」 |
| テブナン | 特定の負荷に流れる電流・電圧を求めるとき。負荷が変化する問題 | 「〇〇に流れる電流」「負荷Rを変えたとき」 |
| ブリッジ | 4抵抗のひし形構造。平衡・非平衡の判定 | 「ブリッジ」「平衡」「検流計」 |
| ミルマン | 複数電源が並列接続。共通端子電圧を求めるとき | 「並列電源」「共通電圧」 |
この表を見て気づいてほしいんやけど、問題文のキーワードから使う定理が絞れることが多いんや。「特定の抵抗に流れる電流を求めよ」と来たらテブナンが有力候補。「ブリッジ回路が平衡するとき」と来たら一発でブリッジ。「各電源の寄与を求めよ」なら重ね合わせ。こんな感じで、問題文からヒントを読み取るクセをつけるとええで。
ほな、もうちょっと具体的に定理選択のフローチャートを見てみよか。試験本番で迷ったときに、頭の中でこのフローをたどれるようにしとくんやで。
このフローチャートのポイントは、まず回路の形を見ることや。ブリッジ構造が見えたらブリッジ一択。並列電源の構造ならミルマン。特定の負荷に注目してるならテブナン。複数電源の各影響を見たいなら重ね合わせ。そしてどれにも当てはまらんかったら、万能選手のキルヒホッフで地道に解く。
大事なのは、キルヒホッフはどんな回路でも使えるけど、連立方程式を解くのに時間がかかるってことや。定理を使えば、その時間を大幅に短縮できる。試験では時間との勝負やから、「楽できるなら楽する」のが正解やで。
📌 もう一つの判断基準
⚡ テブナンとミルマンはテブナンの方が汎用性が高い。迷ったらテブナンを選ぶのも手や
⚡ 重ね合わせは電源の数だけ計算回数が増えるから、電源が3つ以上あるとちょっと大変
⚡ ブリッジは見た目で一発判別できるのが最大の強み
ほな、このフローチャートを使って問題を解いていこか!
次はテブナンの定理の復習問題や。テブナンは電験三種で最も出題率が高い定理の一つやから、手順をしっかり押さえてるか確認するで!
上図の回路で、端子A-B間のテブナン等価回路を求めるとき、テブナン電圧 \( V_0 \)(開放電圧)はいくらか。ただし、\( E = 12 \) V、\( R_1 = 3 \) Ω、\( R_2 = 6 \) Ωとする。\( R_L \) を外して(開放して)考えること。
テブナン電圧(開放電圧)の求め方を復習するで。
開放電圧 \( V_0 \) の求め方
① まず \( R_L \) を外す(開放する)
② \( R_L \) を外すと、A-B間に電流は流れない
③ つまり \( R_2 \) にだけ電流が流れる状態になる
④ \( R_L \) がないので、\( R_1 \) と \( R_2 \) の直列回路になる
⑤ \( R_2 \) にかかる電圧が開放電圧 \( V_0 \)
ここで分圧の法則を使うんや。\( R_1 = 3 \) Ω、\( R_2 = 6 \) Ωの直列回路に \( E = 12 \) Vがかかってるから:
\( V_0 = E \times \frac{R_2}{R_1 + R_2} = 12 \times \frac{6}{3 + 6} = 12 \times \frac{6}{9} = 8 \) V
分圧の法則は第4講で学んだ基本中の基本やけど、テブナンでも大活躍するんやな。
上の回路で、テブナン抵抗 \( R_0 \)(電源を短絡して端子A-Bから見た抵抗)はいくらか。
テブナン電圧の計算はバッチリやな!ほな、テブナン等価回路を完成させて、\( R_L \) に流れる電流まで求めてみ。
テブナン等価回路の情報
・\( V_0 = 8 \) V(開放電圧)
・\( R_0 = R_1 \parallel R_2 = \frac{3 \times 6}{3 + 6} = 2 \) Ω(内部抵抗)
テブナン等価回路 \( V_0 = 8 \) V、\( R_0 = 2 \) Ωのとき、負荷 \( R_L = 6 \) Ωに流れる電流 \( I \) はいくらか。
ここで、Part 3の定理でよくある間違いを一気にまとめるで。試験前にここだけ見直すだけでも、ケアレスミスを防げるはずや。
🚨 やりがちミス TOP5
⚡ ミス①:電圧源の除去で「開放」にしてしまう → 正しくは短絡
⚡ ミス②:テブナンで負荷を外す前に電流を計算してしまう → まず\( R_L \) を外すのが最初
⚡ ミス③:ブリッジの平衡条件で「隣辺の積」にしてしまう → 正しくは対辺の積
⚡ ミス④:ミルマンの公式で電源の向きを考慮しない → 逆向きの電源は符号をマイナスにする
⚡ ミス⑤:重ね合わせで電流の方向を考慮しない → 各電源で求めた電流の向きに注意して合算する
特にミス①は本当に多いんや。試験会場で焦ってると、ついつい逆にしてまう。もう一度確認しとこか。
電源除去の覚え方(最終版)
🔋 電圧源を除去 = 「電圧(V)をゼロにしたい」→ 電位差をなくす → 短絡(つなげる)
🔌 電流源を除去 = 「電流(I)をゼロにしたい」→ 電流を止める → 開放(切る)
ゴロ合わせ:「アツ(V)はタン(短絡)、ア(I)イカイ(開放)」── ちょっと無理矢理やけど、覚えやすいやろ?😄
ミス③のブリッジ平衡条件も要注意や。ひし形に書いたとき、向かい合う辺(対角線を挟んで対面する辺)の積が等しいのが平衡条件。隣り合う辺ではないから気をつけてな。
次はブリッジ回路の問題や。平衡条件をきちんと使えるか確認するで。
ホイートストンブリッジ回路で、\( R_1 = 4 \) Ω、\( R_2 = 6 \) Ω、\( R_3 = 8 \) Ωのとき、ブリッジが平衡するための \( R_4 \) の値はいくらか。
💡 平衡条件: \( R_1 \times R_4 = R_2 \times R_3 \)
ブリッジの平衡条件を一緒に整理するで。
平衡条件の使い方
平衡条件は \( R_1 \times R_4 = R_2 \times R_3 \)(対辺の積が等しい)
代入すると:
\( 4 \times R_4 = 6 \times 8 \)
\( 4 R_4 = 48 \)
\( R_4 = 12 \) Ω
「対辺の積」っていうのは、ブリッジのひし形で対角線(検流計)を挟んで向かい合う辺のことやで。\( R_1 \) と \( R_4 \) が対辺、\( R_2 \) と \( R_3 \) が対辺や。
ブリッジが平衡しているとき、検流計を流れる電流はいくらか。
平衡条件はバッチリやな!ほな、もうちょい踏み込んだ問題にいくで。
ホイートストンブリッジで \( R_1 = 2 \) Ω、\( R_2 = 4 \) Ω、\( R_3 = 3 \) Ω、\( R_4 = 6 \) Ωのとき、このブリッジは平衡しているか。また、平衡時にB-D間の検流計を取り外した場合、回路全体の合成抵抗(A-C間)はいくらか。ただし電源の内部抵抗は0とする。
💡 ヒント:平衡時は検流計部分に電流が流れない = 検流計を無視できる
ここで大事なことを改めて確認しとくで。Part 2で学んだキルヒホッフの法則と、Part 3の定理たちの関係性や。
キルヒホッフの法則は万能選手や。どんな回路でも、KCL(電流則)とKVL(電圧則)を使えば必ず解ける。これは間違いない。
でもな、万能やからこそ効率が悪い場合があるんや。たとえば、3つのループがある回路で特定の負荷の電流だけ知りたいとき。キルヒホッフやと3つの連立方程式を全部解かなあかん。でも、テブナンなら開放電圧と内部抵抗を求めるだけで答えが出る。
料理に例えると、キルヒホッフは「包丁一本でどんな食材も切れる万能ナイフ」。テブナンやミルマンは「ピーラーやスライサーみたいな専用道具」。専用道具の方が速く正確に仕事ができるやろ?でも、万能ナイフがないと始まらん。両方使いこなすのが大事なんや。
| 手法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| キルヒホッフ | どんな回路でも使える | 連立方程式が面倒、時間がかかる |
| 重ね合わせ | 各電源の影響を分離できる | 電源の数だけ計算が必要 |
| テブナン | 特定負荷の電流が素早く出る | 回路全体の電流分布は分からない |
| ブリッジ | 平衡判定は一瞬 | ブリッジ構造でないと使えない |
| ミルマン | 並列電源の共通電圧が一発 | 並列構造でないと使えない |
電験三種の試験では、「この問題にはどの手法が最短か?」を判断する力が問われてるんや。計算力だけやなくて、戦略的な思考力が大事やで。
次はミルマンの定理の復習問題や。公式をきちんと使えるか確認するで。
2つの電圧源が並列接続されている。\( E_1 = 10 \) V、\( R_1 = 2 \) Ω、\( E_2 = 4 \) V、\( R_2 = 3 \) Ωのとき、ミルマンの定理で求める共通端子電圧 \( V \) はいくらか。
ミルマンの公式をもう一度確認しよか。
ミルマンの定理の公式
\( V = \frac{\frac{E_1}{R_1} + \frac{E_2}{R_2}}{\frac{1}{R_1} + \frac{1}{R_2}} \)
分子:\( \frac{10}{2} + \frac{4}{3} = 5 + \frac{4}{3} = \frac{15 + 4}{3} = \frac{19}{3} \)
分母:\( \frac{1}{2} + \frac{1}{3} = \frac{3 + 2}{6} = \frac{5}{6} \)
\( V = \frac{19/3}{5/6} = \frac{19}{3} \times \frac{6}{5} = \frac{19 \times 2}{5} = \frac{38}{5} = 7.6 \) V
ミルマンの公式は「分子にE/Rの合計、分母に1/Rの合計」と覚えとくとええで。分数の分数になるから計算は少しややこしいけど、慣れれば一瞬で解けるようになるで。
ミルマンの定理が使える条件として正しいものはどれか。
ミルマンの計算はバッチリやな!ほな、もうちょい複雑なケースにいくで。
3つの電圧源が並列接続されている。\( E_1 = 12 \) V・\( R_1 = 4 \) Ω、\( E_2 = 6 \) V・\( R_2 = 2 \) Ω、\( E_3 = 0 \) V(電源なし、抵抗のみ)・\( R_3 = 6 \) Ωのとき、共通端子電圧 \( V \) はいくらか。
💡 ヒント:電源がない枝は \( E_3 = 0 \) として公式に代入すればOK
ここで、電験三種の過去問で回路の定理がどう出題されるか、典型パターンを確認しとくで。
電験三種の理論科目では、直流回路の定理は毎年のように出題される頻出テーマや。過去問を分析すると、いくつかの出題パターンが見えてくるんやな。
📋 電験三種 頻出パターン(回路の定理)
⚡ パターン1:テブナンの定理で特定負荷の電流を求める ← 最頻出!
⚡ パターン2:ブリッジ回路の平衡条件から未知の抵抗を求める
⚡ パターン3:複数電源回路で重ね合わせの原理を適用
⚡ パターン4:非平衡ブリッジの電流をテブナンで求める
⚡ パターン5:定理の選択・手順に関する知識問題
特に注意してほしいのが、パターン4の「非平衡ブリッジ+テブナン」の組み合わせや。ブリッジが平衡してへん場合、検流計に流れる電流を求めるにはテブナンの定理を適用する。これは2つの定理を組み合わせて使う応用問題やけど、手順を知ってれば確実に解けるから安心してな。
非平衡ブリッジの解法(テブナン適用)
① ブリッジの検流計部分(B-D間)を外す ← これが「負荷を外す」操作
② B-D間の開放電圧 \( V_0 \) を求める
③ 電源を除去してB-D間から見た内部抵抗 \( R_0 \) を求める
④ \( I_G = \frac{V_0}{R_0 + R_G} \) で検流計の電流を求める
このパターンは第13講でも練習したけど、まとめの講座でも改めて確認しとくのが大事やで。
さて、ここからはどの定理を使うか自分で判断する問題や。計算力だけやなく、戦略的な判断力が試されるで!
次の問題を解くのに最も適切な定理はどれか。
「2つの電圧源 \( E_1 \)、\( E_2 \) と3つの抵抗からなる回路で、特定の抵抗 \( R_3 \) に流れる電流を求めよ。」
定理の使い分け、最初は迷うよな。もう一度ポイントを整理するで。
定理選択のキーワード
・「特定の抵抗に流れる電流」→ テブナンが最短
・「各電源の寄与を個別に」→ 重ね合わせ
・「ひし形構造で平衡」→ ブリッジ
・「並列電源の共通電圧」→ ミルマン
今回の問題は「特定の抵抗 \( R_3 \) に流れる電流を求めよ」やから、テブナンの定理がベストやな。\( R_3 \) を負荷と見なして外し、テブナン等価回路を作るんや。
「4つの抵抗がひし形に接続された回路で、検流計の電流が0になる条件を求めよ」── この問題にはどの定理が最適か。
定理の選択は完璧やな!ほな、実際にテブナンを適用する応用問題にいくで。
次の問題に対して、最も効率的な解法の組み合わせはどれか。
「ホイートストンブリッジ回路で \( R_1 = 2 \) Ω、\( R_2 = 3 \) Ω、\( R_3 = 4 \) Ω、\( R_4 = 5 \) Ω、検流計の抵抗 \( R_G = 10 \) Ωのとき、検流計に流れる電流を求めよ。」
ここからは複数の定理の知識を横断的に問う問題や。Part 3の内容がどれだけ頭に入ってるか、しっかり確認するで。
次の記述のうち、誤っているものはどれか。
一つずつ確認してみよか。
各選択肢の検証
① 電圧源を除去 → 短絡 ✅ 正しい
② テブナンはまず負荷を外す ✅ 正しい
③ ブリッジの平衡条件は「対辺の積が等しい」 ❌ 「隣辺」は誤り
④ ミルマンは並列電源の共通電圧 ✅ 正しい
ブリッジの平衡条件 \( R_1 \times R_4 = R_2 \times R_3 \) は対辺の積やで。検流計(対角線)を挟んで向かい合う辺の積が等しいんや。「隣辺」と間違えやすいから、試験前にもう一度確認しとくのが大事やな。
テブナンの定理の手順で、最初にやることはどれか。
知識の整理はバッチリやな!ほな、もう一問いくで。
次の記述のうち、正しいものはどれか。
ほな、Part 3で学んだ公式を一覧で整理するで。試験直前の見直し用に、ここをブックマークしとくのがオススメや。
| 定理 | 核心の公式・条件 |
|---|---|
| 重ね合わせの原理 | \( I = I' + I'' + \cdots \) (各電源単独の結果を合算) |
| テブナンの定理 | \( I = \frac{V_0}{R_0 + R_L} \) \( V_0 \):開放電圧、\( R_0 \):内部抵抗 |
| ブリッジ平衡条件 | \( R_1 \times R_4 = R_2 \times R_3 \) (対辺の積が等しい) |
| ミルマンの定理 | \( V = \frac{\sum \frac{E_k}{R_k}}{\sum \frac{1}{R_k}} \) (分子=E/Rの合計、分母=1/Rの合計) |
📌 電源除去のルール(共通)
⚡ 電圧源を除去 → 短絡(導線に置換)
⚡ 電流源を除去 → 開放(取り除く)
このルールは重ね合わせの原理でもテブナンでも共通やで!
公式を覚えるのは大事やけど、もっと大事なのは「どの場面でどの公式を使うか」の判断やで。Step 7のフローチャートと合わせて覚えとこな。
ここは総合問題や。Part 3の知識を総動員して解くで!
上図の回路で、\( E = 20 \) V、\( R_1 = 4 \) Ω、\( R_2 = 6 \) Ω、\( R_3 = 12 \) Ωとする。テブナンの定理を用いて端子A-B間(\( R_L \) の位置)の開放電圧 \( V_0 \) とテブナン抵抗 \( R_0 \) を求めよ。\( V_0 \) はいくらか。
💡 ヒント:R_L を外すと、R₂ と R₃ は並列、それと R₁ が直列。分圧を使って V₀ を求めよ
一緒に計算を整理していこか。
Step 1:\( R_L \) を外す
\( R_L \) を外すと、\( R_3 \) の右端が開放される。
回路は E → R₁ → R₂(縦)のみの直列回路になる(R₃には電流が流れない)。
ここがポイントや。\( R_L \) を外すと、\( R_3 \) の右端がどこにもつながってへんから、\( R_3 \) には電流が流れへん。つまり、電流は E → \( R_1 \) → \( R_2 \) の経路だけを流れるんや。
Step 2:開放電圧 \( V_0 \) を求める
開放電圧 = \( R_2 \) にかかる電圧(分圧の法則)
\( V_0 = E \times \frac{R_2}{R_1 + R_2} = 20 \times \frac{6}{4+6} = 20 \times \frac{6}{10} = 12 \) V
この回路のテブナン抵抗 \( R_0 \)(電源を短絡し、端子A-Bから見た抵抗)はいくらか。ただし、電源を短絡すると \( R_1 \) と \( R_2 \) が並列になり、それに \( R_3 \) が直列となる。
開放電圧の計算はバッチリやな!ほな、テブナン等価回路を完成させて最後まで解いてみ。
テブナン等価回路の情報
・\( V_0 = 12 \) V
・\( R_0 = R_1 \parallel R_2 + R_3 = \frac{4 \times 6}{4+6} + 12 = 2.4 + 12 = 14.4 \) Ω
\( V_0 = 12 \) V、\( R_0 = 14.4 \) Ωのとき、\( R_L = 9.6 \) Ωを接続すると、\( R_L \) に流れる電流はいくらか。
さあ、Part 3の最終整理や。ここまでの復習で、4つの定理の使い方と使い分けが頭に入ったはずや。最後に試験直前に確認すべきポイントをまとめるで。
🎯 Part 3 最終チェックリスト
⚡ 重ね合わせ:電圧源→短絡、電流源→開放。結果を合算(向きに注意)
⚡ テブナン:①負荷を外す → ②開放電圧 \( V_0 \) → ③内部抵抗 \( R_0 \) → ④ \( I = \frac{V_0}{R_0 + R_L} \)
⚡ ブリッジ:平衡条件は対辺の積が等しい。平衡時は検流計電流=0
⚡ ミルマン:\( V = \frac{\sum E_k/R_k}{\sum 1/R_k} \)。並列電源の共通電圧
⚡ 使い分け:回路の形とキーワードで判断。迷ったらテブナン
ここまでの学習を振り返ると、Part 1(第1〜5講)で基本の道具(オームの法則、直列、並列)を手に入れ、Part 2(第6〜10講)で強力な武器(キルヒホッフの法則)を身につけ、Part 3(第11〜14講)でさらに効率的な必殺技(各定理)を覚えたことになるな。これで直流回路の解析に必要な武器は全部揃ったで!
次のPart 4(第16〜20講)では、電力・エネルギーの計算に進んで、最終的に直流回路の総まとめまでいくで。ここまで学んだ回路解析の知識が、電力の計算でもフル活用されるから楽しみにしとってな。
ラスト問題や!Part 3の総仕上げとして、実践的な判断力を試すで。
次の4つの問題について、それぞれに最も適した解法の組み合わせとして正しいものはどれか。
(a) 2つの電圧源と3つの抵抗からなる回路で、全体の電流分布を求めたい
(b) 4つの抵抗がひし形に接続された回路で、検流計の電流が0になる条件を求めたい
(c) 3つの電圧源が並列接続された回路で、共通端子電圧を求めたい
(d) 複雑な回路で、特定の負荷抵抗に流れる電流だけを求めたい
一つずつ分析してみよか。
問題文のキーワードから判断
(a)「全体の電流分布」→ 全体を知りたい → キルヒホッフ(万能手法)
(b)「ひし形構造」「検流計の電流が0」→ ブリッジの平衡条件
(c)「並列接続」「共通端子電圧」→ ミルマンの定理
(d)「特定の負荷に流れる電流だけ」→ テブナンの定理
問題文の中に「キーワード」が隠れてるのが分かるやろ? 試験本番でもこのキーワードを見つけるクセをつければ、解法選択で迷うことが減るで。
「負荷抵抗の値を変えたとき、流れる電流がどう変化するか」を調べたい。最も効率的な定理はどれか。
定理の使い分けは完璧やな!最後にもう一問、Part 4への橋渡しになる問題を出すで。
テブナンの等価回路で \( V_0 = 24 \) V、\( R_0 = 6 \) Ωのとき、負荷 \( R_L \) で消費される電力が最大になる \( R_L \) の値と、そのときの最大電力 \( P_{max} \) はいくらか。
💡 ヒント:最大電力供給の条件は Part 4 で詳しく学ぶが、\( R_L = R_0 \) のとき最大になることを覚えておこう
お疲れさま!Part 3のまとめ講座、よう頑張ったな!💪
この第15講では、第11講〜第14講で学んだ4つの定理を横断的に復習して、使い分けの判断力を鍛えてきたんや。
🎓 Part 3 で身につけた力
⚡ 重ね合わせの原理:複数電源を分離して個別に解く力
⚡ テブナンの定理:複雑な回路をシンプルな等価回路に変換する力
⚡ ブリッジ回路:平衡条件を見抜いて素早く解く力
⚡ ミルマンの定理:並列電源の共通電圧を一発で求める力
⚡ 使い分け判断:問題を見て最適な手法を選ぶ戦略的思考力
直流回路もいよいよ後半戦や。Part 4では電力・エネルギーの話に入っていくで。回路を流れる電流や電圧が分かったら、次は「どれだけの電力が消費されるか」「どれだけの熱が発生するか」を計算できるようになる。発展問題で出てきた「最大電力供給の条件」も、Part 4で詳しくやるから楽しみにしとってな!
📚 次回予告:第16講「電力・電力量・ジュール熱」
Part 4のスタートや!電力 \( P = VI = I^2R = \frac{V^2}{R} \) の3つの形を使いこなし、電力量やジュール熱の計算を完全マスターするで。身近な電気製品の消費電力も計算できるようになるから、実生活にも直結する内容や!