直並列合成・KCL・KVL・キルヒホッフ計算を一気に振り返る!
お疲れさま!第10講は「Part 2 まとめ」やで!
Part 2(第6〜9講)では、直流回路を本格的に解くための道具を一通り揃えたな。第6講で直並列回路の合成抵抗、第7講でKCL(電流則)、第8講でKVL(電圧則)、第9講でキルヒホッフの法則を使った計算問題。この4つの講座の内容をここで一気に総復習するで!
「え、もう復習?まだ全部覚えてるで」って思うかもしれんけど、人間の記憶って思った以上に頼りないんや。特に電験三種の本番は長丁場やから、知識が曖昧なまま先に進むと、後半で必ずツケが回ってくる。ここでしっかり固めておくのが賢い戦略やで!
🎯 この講座で確認すること
📘 直並列の合成抵抗:直列は足し算、並列は和分の積
📗 KCL(電流則):節点で入る電流 = 出る電流
📙 KVL(電圧則):ループ一周で電圧の合計 = 0
📕 キルヒホッフ計算:4ステップ+代入法+加減法
📓 解法の選択:どの問題にどの手法を使うか
まとめ講座は「模試の前の総仕上げ」や。これまで個別に習ったワザを、実戦で使えるように頭の中で整理整頓する回やで。「あれ、どの公式使うんやっけ?」ってならんように、ここでビシッと仕上げよう!
まずは直並列回路の合成抵抗(第6講)の復習からや!
直流回路を解くとき、最初にやるべきは「回路をシンプルにする」こと。複数の抵抗が直列や並列に繋がっている部分を、1つの合成抵抗にまとめてしまえば、オームの法則だけで電流が求まるんやったな。
ここで大事なのは、直列と並列で計算方法が全く違うということ。直列は単純に足し算やけど、並列は「和分の積」や逆数の足し算を使う。混同したら即アウトやから、しっかり区別しよう。
直並列回路を見たら、まず「どこが直列でどこが並列か」を見極めること。コツは「電流が1本道で通る部分=直列」「電流が分かれ道になる部分=並列」や。この判断が瞬時にできれば、合成抵抗はもう怖くないで!
次はKCL(キルヒホッフの第1法則・電流則)の復習や!(第7講)
KCLは一言で言えば「電流は節点で消えもしないし湧きもしない」という法則やったな。水道管の合流・分岐点で水の量が変わらないのと同じで、電気回路の接続点(節点)でも、入ってくる電流の合計と出ていく電流の合計は必ず一致するんや。
KCLで立てられる独立な式の数は「節点数 − 1」本やったな。たとえば節点が2つなら独立な式は1本。もう1つの節点の式は最初の式と同じ内容(従属)になるんやで。
KCLの式は、キルヒホッフの計算問題で連立方程式の未知数を減らす切り札になる。\( I_1 = I_2 + I_3 \) をKVLに代入すれば、3元連立が2元になるんやったな。この使い方が超重要やで!
続いてKVL(キルヒホッフの第2法則・電圧則)の復習や!(第8講)
KVLは「閉回路を1周すると電圧の合計はゼロ」という法則やったな。山登りに例えると、どのルートを通っても出発点に戻れば標高差はゼロ。回路でも同じで、起電力(電圧の上昇)と電圧降下(電圧の下降)が必ず釣り合うんや。
KVLの符号ルール、覚えてるか?周回方向を決めてから、その方向に沿って見て「電源のプラス→マイナスを横切る=上昇(+)」「電流の向きと同じ方向で抵抗を通る=降下(+)」やったな。このルールを間違えると式が狂うから要注意やで。
KVLで立てられる独立な式の数は「メッシュ数」と同じ。2ループ回路ならKVLは2本。KCLの1本と合わせて合計3本の式で、3つの未知電流が求まるんやったな。
📌 KCLとKVLの式の数
⚡ KCLの独立な式 = 節点数 − 1
⚡ KVLの独立な式 = メッシュ数
⚡ 合計 = 未知電流(枝電流)の数 → 必ず一致する!
ほな、まずは直並列合成抵抗の確認問題やで!
上の回路で、回路全体に流れる電流 I を求めよ。
💡 ヒント:まず R₂ と R₃ の並列合成 → R₁ と直列で全体の合成抵抗 → オームの法則
合成抵抗の計算をステップごとに確認しよう!
並列の合成(和分の積)
R₂=3Ω と R₃=6Ω の並列合成:
\( R_{23} = \frac{R_2 \times R_3}{R_2 + R_3} = \frac{3 \times 6}{3 + 6} = \frac{18}{9} = 2 \) Ω
並列にするとどちらの抵抗よりも小さくなるのがポイントやで!
R₁=3Ω と R₂=6Ω の並列合成抵抗は?
ええぞ!もう一段階複雑な直並列に挑戦や!
R₁=2Ω と(R₂=3Ω // R₃=6Ω)の直列接続の全体を、さらに R₄=4Ω と並列に接続した。全体の合成抵抗は?
💡 ヒント:内側の並列 → 直列 → 外側の並列 の順で計算
次はKCLとKVLの連携(第9講の復習)やで!
合成抵抗だけでは解けない回路、つまり電源が複数ある回路では、キルヒホッフの法則(KCL+KVL)を使って連立方程式を解く必要があったな。第9講で学んだ「4ステップ」を改めて整理するで。
🔧 キルヒホッフ計算の4ステップ(復習)
Step 1:電流の仮定 → 各枝に電流の名前と方向を決める(向きは仮、間違いでもOK)
Step 2:KCLの式 → 節点で \( I_1 = I_2 + I_3 \) のような式を立てる
Step 3:KVLの式 → 各ループで \( E = IR_1 + IR_2 + \cdots \) の式を立てる
Step 4:連立方程式を解く → 代入法 or 加減法で未知電流を求める
ポイントはこの4ステップを必ず順番通りに踏むこと。特にStep 1の「電流の仮定」を飛ばすと、KCLやKVLの式が書けなくなる。問題を見たらまず図に矢印を書き込む、これが第一歩やで。
ほんで、計算の最大のコツが「KCLの式を最初にKVLに代入する」こと。たとえば \( I_1 = I_2 + I_3 \) をKVLの式に突っ込むだけで、3元連立が2元連立に変わる。これだけで計算量が劇的に減るんやったな。
📌 連立方程式を解く黄金パターン
⚡ Step A:KCL式をKVL式に代入して3元→2元に変換
⚡ Step B:残り2本の式で加減法(係数を揃えて引き算)
⚡ Step C:代入して残りの未知数を求める
⚡ Step D:使わなかった式で検算!
連立方程式の代入法と加減法の使い分けをまとめるで!
第9講で2つの解法を学んだけど、「どっちを使えばいいの?」って悩むこともあるやろ。結論から言うと、電験三種のキルヒホッフ計算では「まずKCLを代入(代入法)→ 残りを加減法で」が最速パターンや。この組み合わせで、ほぼ全パターンに対応できるで。
代入法のメリット
KCLの式 \( I_1 = I_2 + I_3 \) はそのまま代入に使える形。これをKVLに突っ込むだけで未知数が1つ減る。考えなくてもできる機械的な操作やから、ミスも少ない。
加減法のメリット
2本の式に同じ未知数が同じ係数で含まれていれば、引くだけで一発消去。係数が違う場合は、片方を何倍かして揃えてから引く。最小公倍数を使うのがコツやったな。
たとえば次の2式:
\( 2I_2 + 5I_3 = 12 \) …②' と \( 4I_2 + 3I_3 = 10 \) …③
②'を2倍すると \( 4I_2 + 10I_3 = 24 \)。③を引くと \( 7I_3 = 14 \) → \( I_3 = 2 \) A。こんな感じで係数を揃えるのが加減法のキモやで。
⏰ 時短テクまとめ
① KVLの式は先に共通因数で割ってから代入する(数字を小さくする)
② KCL代入で3元→2元に変換(これは必ずやる)
③ 加減法で係数を揃えて消去(最小公倍数を使う)
④ 検算は別の式で(使わなかった式に代入して確認)
この流れが身体に染み込んでいれば、電験三種のキルヒホッフ計算は怖くない。ほな次は実際に計算してみよう!
第9講で学んだ「負の電流」の意味、しっかり覚えてるか?
キルヒホッフの計算で答えが\( I_3 = -2 \) A のようにマイナスになることがあったな。これは「計算ミス」じゃなくて、最初に仮定した電流の方向が実際と逆だったという意味やった。
思い出してほしいのは、Step 1で電流の向きを「仮に」決めたってこと。「こっち向きに流れるやろ」と仮定して計算した結果、マイナスが出たら「実は逆向きやったわ」ということ。一方通行を東向きと仮定して計算したら「−2台/時」になった → 実は西向きに2台/時やった、っていうのと同じ理屈や。
📌 負の電流のルール(復習)
⚡ 結果が正(+)→ 仮定した方向に流れている
⚡ 結果が負(−)→ 仮定と逆方向に流れている
⚡ 電流の大きさは絶対値(−2A → 大きさは2A)
⚡ 仮定のやり直しは不要!マイナスのまま計算を続ければ正しい答えが出る
特に大事なのは「マイナスが出てもパニックにならない」こと。電験三種の選択肢に「−2A」が堂々と並んでいることもあるから、マイナスを見て「間違えた!」と思わんようにな。
もう一つ大事なポイント。マイナスの値をそのまま他の式に代入することも忘れずに。たとえば \( I_3 = -2 \) と分かったら、\( I_1 = I_2 + I_3 = I_2 + (-2) = I_2 - 2 \) のように、マイナスの符号ごと代入するのが正解やで。
ほな、2ループ回路のKCL+KVL計算に挑戦や!
上の回路で、I₁ の値を求めよ。
KCL:\( I_1 = I_2 + I_3 \) …① KVL①:\( 16 = 4I_1 + 2I_3 \) …② KVL②:\( 8 = 4I_2 + 2I_3 \) …③
💡 ヒント:①を②に代入 → ②'と③を加減法で解く → I₃を求めてからI₁
まず1ループの基本で肩慣らしや!
1ループ回路の復習
E=10V, R₁=2Ω, R₂=3Ω の直列回路。
KVL:\( E = I(R_1 + R_2) \)
\( 10 = I(2 + 3) = 5I \)
\( I = 2 \) A
1ループなら KVL + オームの法則だけで解ける!
E=10V、R₁=2Ω、R₂=3Ω の直列回路の電流 I は?
ええぞ!R₃ の電圧降下も求めてみよう!
同じ回路(E₁=16V, E₂=8V, R₁=R₂=4Ω, R₃=2Ω)で I₃=2A のとき、R₃ にかかる電圧 V₃ を求めよ。
💡 ヒント:V₃ = I₃ × R₃
前半の復習、お疲れさま!ここまでの要点を整理するで。
前半では、Part 2の4講座で学んだ内容を公式・手順・コツの3つの観点で振り返ったな。直並列合成の計算、KCLとKVLの意味、連立方程式の解き方、負の電流の扱い。これらが全部つながって「回路解析の基本セット」が完成しているんや。
📌 前半のまとめ
⚡ 合成抵抗:直列=足し算、並列=和分の積(内側→外側の順で合成)
⚡ KCL:節点で入る電流=出る電流(独立な式=節点数−1)
⚡ KVL:ループ一周で起電力=電圧降下(独立な式=メッシュ数)
⚡ 4ステップ:電流仮定→KCL→KVL→連立方程式
⚡ 負の電流:方向が逆なだけ、パニック不要!
後半は「どの解法を使うかの判断力」と「よくある間違いの回避」、そして内部抵抗付き回路の総合問題に挑戦するで。ここからが本当の「まとめ」やから、気を引き締めていこう!
後半スタート!まずは「どの解法を使うか」の判断力を鍛えるで!
電験三種の直流回路では、問題によって最適な解法が違う。合成抵抗だけで解ける問題にキルヒホッフを使うのは時間の無駄やし、逆に複数電源の回路を合成抵抗だけで解こうとしても無理。問題を見た瞬間に「これはどの手法やな」と判断できる力が合格のカギやで。
このフローが頭に入っていれば、問題を見た瞬間に「電源1つ → 合成抵抗でいける」「電源複数 → キルヒホッフや」と判断できる。Part 3で学ぶテブナンの定理やブリッジ回路は、さらに効率的に解くための「上位の武器」やけど、まずはこの基本判断が大事やで。
ここで、Part 2で特に間違いやすいポイントを総まとめするで!
電験三種の直流回路では、「分かっているつもり」のところでミスする人がめちゃくちゃ多い。以下の5つのミスは受験生が毎年引っかかる定番トラップやから、一つずつ確認して「自分は大丈夫」と言えるようにしておこう。
❌ ミス① 並列の合成を「足し算」にしてしまう
直列の合成 R = R₁ + R₂ のクセで、並列も足し算にしてしまう初学者は非常に多い。
正しくは並列は\( R = \frac{R_1 R_2}{R_1 + R_2} \)(和分の積)。
チェック法:並列の合成抵抗は必ずどちらの抵抗よりも小さくなる。大きくなってたら計算ミスやで。
❌ ミス② 分流の法則で「自分の抵抗」を分子にする
分流は「相手の抵抗」が分子になるんやった!
\( I_1 = I \times \frac{R_2}{R_1 + R_2} \) ← I₁ を求めるとき分子はR₂(相手)
覚え方:「大きい抵抗には電流が流れにくい」→ 大きい方が分母に来ると思いがちやけど、実は逆。小さい抵抗の方に多くの電流が流れるんやで。
❌ ミス③ KVLの符号を間違える
周回方向と電流方向が逆のとき、電圧降下の符号をプラスにするかマイナスにするか迷う。ルールは「周回方向と電流方向が同じ → +IR」「周回方向と電流方向が逆 → −IR」。図に矢印を丁寧に書き込めばミスは減るで。
❌ ミス④ 検算をサボる
「答え出たし終わり!」と検算を飛ばす人が多いけど、検算は本番で5点を守る最強の保険や。使わなかった式に求めた値を代入して、左辺と右辺が一致するか確認。30秒で1問分の点数が守れるんやから、絶対やるべきやで。
❌ ミス⑤ 負の電流でパニックになる
マイナスが出たら「間違えた!」と焦って全部やり直す人がおるけど、大抵はそのままで正解。マイナスは方向が逆なだけ。落ち着いてそのまま計算を続ければOKやで。
この5つのミスを事前に知っているかどうかで、本番の得点が大きく変わる。「知っているのにミスする」が一番もったいないからな。しっかり意識しておこう!
ほな、負の電流が出る問題に挑戦やで!
式を立てると:① \( I_1 = I_2 + I_3 \) ② \( 2 = I_1 + I_3 \) ③ \( 4 = I_2 + I_3 \)
(②③は両辺を5で割った後の形)
上の連立方程式を解いて、I₃ の値を求めよ。
💡 ヒント:①を②に代入して②'を作り、②'と③を引き算
負の電流の意味をもう一度確認しよう!
マイナスの意味
計算結果が I = −5A だった場合:
→ 仮定した方向と逆向きに 5A 流れている
→ 電流の大きさは絶対値の5A
→ 仮定のやり直しは不要!
計算で I = −5A と出た。電流の向きはどっち?
ええぞ!同じ回路で I₁ も求めてみよう!
同じ回路(E₁=10V, E₂=20V, 全R=5Ω)で I₃ = −2A が分かっている。I₁ の値を求めよ。
💡 ヒント:② \( 2 = I_1 + I_3 \) に I₃ = −2 を代入
次は内部抵抗の扱い方を復習するで!(第9講の後半)
実際の電池やバッテリーには内部抵抗(r)がある。これは電源の中にある小さな抵抗で、電流を取り出すときに電圧が少し下がる原因になるんやったな。
KVLで見ると、内部抵抗は普通の抵抗と全く同じ扱いや。起電力 E からスタートして、まず内部抵抗 r で電圧降下 Ir が起き、そのあと外部抵抗 R で IR の降下が起きる。式にすると \( E = Ir + IR \) 。これだけのことやで。
ポイントは「端子電圧は起電力Eではない」ということ。端子電圧は \( V = E - Ir \) で、電流が流れるほど(Iが大きいほど)端子電圧は下がる。古い電池のパワーが弱いのは、内部抵抗が大きくなって端子電圧が下がっているからやで。
2電源回路で内部抵抗が入っても、キルヒホッフの4ステップは全く同じ。KVLの式に \( r \times I \) の項を忘れずに加えるだけや。解法のパターンは変わらないから安心してな!
📌 内部抵抗のポイント
⚡ KVLの式に r×I を追加するだけ(解法は同じ)
⚡ 端子電圧は \( V = E - Ir \)(起電力より小さい)
⚡ 内部抵抗が大きいほど端子電圧は低下
ここで、Part 2の範囲で電験三種に出やすいパターンを整理するで!
電験三種の理論科目では、直流回路から毎年1〜3問出題される。しかもパターンはほぼ決まっていて、以下の5つのどれかに当てはまることが大半なんや。
📋 Part 2 範囲の頻出パターン
パターン①:直並列回路の合成抵抗を求めよ → 和分の積+直列足し算
パターン②:分圧の法則で特定箇所の電圧を求めよ → \( V_1 = V \times \frac{R_1}{R_1+R_2} \)
パターン③:分流の法則で特定枝の電流を求めよ → \( I_1 = I \times \frac{R_2}{R_1+R_2} \)(相手の抵抗が分子)
パターン④:2電源回路のKCL+KVL → 連立方程式(代入法+加減法)
パターン⑤:内部抵抗付き電源回路 → KVLに r を含める
特にパターン④が最頻出で、ほぼ毎年のように出題される。2つの電源、3つの抵抗、節点2つ、ループ2つ。このお決まりの回路構成で、KCL 1本+KVL 2本の連立方程式を解かせる。解法は第9講で練習した通りやで。
ほんでパターン⑤は④の発展形で、各電源に内部抵抗がつくだけ。解法は全く同じで、KVLの式に \( r \times I \) を追加するだけ。内部抵抗を見落とさなければ、確実に得点できるパターンや。
Part 2の復習も残りわずか。ここでPart 3で学ぶ内容を予告しておくで!
Part 2では「KCL+KVLで連立方程式を解く」という最も基本的で万能な解法をマスターした。これはどんな回路でも使える反面、複雑な回路になると式の数が増えて計算が大変になるんや。
そこでPart 3では、もっと効率的に解くための「定理」を学ぶで!
🔮 Part 3 で学ぶ内容(予告)
第11講 重ね合わせの原理:複数電源を1つずつ考えて結果を合算する手法
第12講 テブナンの定理:複雑な回路を「電圧源+直列抵抗」に等価変換する最強の定理
第13講 ブリッジ回路:ホイートストンブリッジの平衡条件を使った解法
第14講 ミルマンの定理:並列電源回路の共通電圧を一発で求める公式
これらの定理は全て、Part 2で学んだKCL・KVLが基礎になっている。キルヒホッフの法則を本質的に理解していれば、各定理は「キルヒホッフの便利な応用」として自然に理解できるはずや。
つまり、Part 2の知識がPart 3の土台であり、Part 3の定理が計算の効率化ツール。両方揃って初めて、電験三種の直流回路を「速く・正確に」解ける力が完成するんやで。
例えるなら、Part 2で「手計算で何でも解ける基礎体力」をつけた。Part 3ではそこに「電卓やショートカット」を追加するイメージや。基礎体力がないと電卓も使いこなせへんから、今回のまとめでしっかり仕上げておくのが大事やで!
Part 2の最終問題!内部抵抗付き2電源回路やで!
KCL:\( I_1 = I_2 + I_3 \) …① KVL①:\( 9 = I_1 + 3I_3 \) …② KVL②:\( 8 = 2I_2 + 3I_3 \) …③
上の連立方程式を解いて、R に流れる電流 I₃ の値を求めよ。
💡 ヒント:①を②に代入 → ②'を2倍して③のI₂の係数と揃える → 加減法
まず1ループの内部抵抗回路で基本を確認しよう!
1ループの内部抵抗回路
E=12V、r=2Ω(内部抵抗)、R=4Ω(外部抵抗)
KVL:\( E = Ir + IR = I(r + R) \)
\( 12 = I(2 + 4) = 6I \)
\( I = 2 \) A
内部抵抗も普通の直列抵抗と同じ!合計して割るだけ。
E=12V、r=2Ω、R=4Ω のとき、回路を流れる電流 I は?
ええぞ!E₁ の端子電圧も求めてみよう!
同じ回路(E₁=9V, r₁=1Ω)で I₁=3A と分かっている。E₁ の端子電圧 V₁ = E₁ − I₁r₁ を求めよ。
Part 2の全公式・全手法を一覧表にまとめるで!
ここに載せた内容が、Part 2の全てや。この表をサッと見て全部思い出せるようになったら、Part 2は完全攻略と言ってええで。
| テーマ | 公式・手法 | 使いどころ |
|---|---|---|
| 直列合成 | \( R = R_1 + R_2 + \cdots \) | 一本道の抵抗 |
| 並列合成 | \( R = \frac{R_1 R_2}{R_1 + R_2} \) | 分かれ道の抵抗 |
| 分圧 | \( V_1 = V \times \frac{R_1}{R_1+R_2} \) | 直列の各電圧 |
| 分流 | \( I_1 = I \times \frac{R_2}{R_1+R_2} \) | 並列の各電流(相手が分子!) |
| KCL | \( \sum I_\text{in} = \sum I_\text{out} \) | 節点の電流保存 |
| KVL | \( \sum E = \sum IR \) | ループの電圧バランス |
| 端子電圧 | \( V = E - Ir \) | 内部抵抗の影響 |
この学習マップの通り、Part 2は「回路の簡略化→KCL→KVL→計算実践」と段階的にレベルアップしてきた。全部が繋がっているのが分かるやろ。この流れを理解していることが、Part 3の定理を学ぶ上での最強の武器になるで!
第10講「Part 2 まとめ」、お疲れさま!
今回はPart 2(第6〜9講)で学んだ「回路解析の基本」を総復習したな。直並列合成、KCL、KVL、連立方程式、負の電流、内部抵抗。これらが全部つながって、電験三種の直流回路を解く基本武装が完成したということやで!
特に重要なのは「解法選択の判断力」やったな。電源が1つなら合成抵抗+オームの法則、電源が複数ならキルヒホッフの法則。この判断を問題を見た瞬間にできるようになっているか、それが合否を分けるラインやで。
🎯 Part 2 で身につけた力
✅ 直並列合成:どんな回路でも1つの抵抗にまとめる力
✅ KCL:節点での電流バランスを式にする力
✅ KVL:ループでの電圧バランスを式にする力
✅ 連立方程式:代入法+加減法で確実に解く力
✅ 負の電流:マイナスを恐れず正しく解釈する力
✅ 内部抵抗:実際の電源を含む回路を扱う力
✅ 解法選択:問題に応じて最適な手法を選ぶ力
次回の第11講からはPart 3「回路の定理」がスタート!最初に学ぶのは「重ね合わせの原理」や。複数の電源を1つずつバラして考えるという、目からウロコの手法やで。Part 2の知識があれば必ず理解できるから、自信を持って進んでいこう!
電験三種の直流回路は、Part 2の基礎力 × Part 3の応用力で攻略できる。今の自分に基礎力が身についていることを信じて、次のステージへ進もう!
📚 次回予告:第11講「重ね合わせの原理」
次回からPart 3「回路の定理」がスタート!複数の電源を1つずつバラして考える「重ね合わせの原理」を学ぶで。キルヒホッフより効率的に解けるパターンが増えるから、楽しみにしとってな!