「節点に入る電流 = 出る電流」で複雑な回路を攻略!
ようこそ、第7講へ!今回のテーマは「キルヒホッフの第1法則(電流則)」やで!
前回の第6講では「直並列回路の合成抵抗」を学んだな。直列は足し算、並列は和分の積で、奥から段階的に合成していく方法やった。あの手法は強力やけど、実は使えない場面もあるんや。
たとえば、電源が2つ以上ある回路や、ブリッジ回路みたいに「直列でも並列でもない」つながり方をしてる回路。こういう場合は合成抵抗だけでは解けへんのや。
そこで登場するのがキルヒホッフの法則や!これは回路解析の最強の武器で、どんな複雑な回路でも解ける万能ツールやで。キルヒホッフの法則には「第1法則(電流則)」と「第2法則(電圧則)」の2つがあるんやけど、今回はまず第1法則(電流則・KCL)をマスターしよう!
🎯 この講座で学ぶこと
📘 KCLの意味:「節点に入る電流の和 = 出る電流の和」
📗 節点と枝:回路のどこでKCLを使うか
📙 節点方程式:KCLを使った方程式の立て方
📕 電流の向きと符号:仮定と計算結果の読み方
📓 KCLの実践:オームの法則と組み合わせて回路を解く
今回のイメージは「水道管の分岐」や。家の水道で、元栓から入ってきた水が台所・お風呂・トイレに分かれるやろ?でも入ってきた水の量と、各蛇口から出ていく水の量の合計は必ず同じや。途中で水が消えたり、湧いたりはせぇへん。電流もまったく同じなんやで!
まずキルヒホッフの第1法則(KCL)って何なのか、ズバリ説明するで!
KCLは英語で Kirchhoff's Current Law の略や。内容はめちゃシンプル。
「節点」ってのは、導線が3本以上つながっている点のことや。つまり電流が「分かれる」か「合流する」場所やな。この節点で、入ってくる電流の合計と出ていく電流の合計は必ず等しい。これがKCLの全てや。
なんでこれが成り立つのか?それは「電荷が節点に溜まったり消えたりしない」からや。電流っていうのは電荷の流れのことやろ?もし入ってくる電荷より出ていく電荷の方が少なかったら、節点にどんどん電荷が溜まっていくことになる。でも実際の回路ではそんなことは起きへん。入った分だけ出ていく。これが電荷保存の法則であり、KCLの本質なんや。
川の合流地点を想像してみ。上流から毎秒100リットルの水が流れてきて、川が2つに分かれるとする。右の支流に60リットル、左の支流に40リットル。合計100リットルやろ?途中で水が消えたりせぇへん。KCLはこの「水は消えない」という当たり前の法則を電流に当てはめただけなんや。
📌 KCLのポイント
⚡ 節点(分岐点・合流点)で成り立つ法則
⚡ 流入電流の合計 = 流出電流の合計
⚡ 本質は電荷保存の法則(電荷は消えも生まれもしない)
⚡ どんな回路のどんな節点でも必ず成り立つ
KCLを使うには、まず「節点」と「枝」を正しく見つけることが大事や!
回路の構造を理解するための2つの用語を覚えてくれ。
節点(ノード)とは、導線が3本以上つながっている点のこと。電流が分岐したり合流したりする場所や。回路図では太い点(●)で描かれることが多いで。
枝(ブランチ)とは、2つの節点をつなぐ経路のこと。各枝には1つの電流が流れる。枝の中にある抵抗や電源は、その枝に属する素子やで。
上の図は一番シンプルな例で、節点が2つ(AとB)、枝が2つ(R₁を通る枝とR₂を通る枝)の並列回路や。節点Aで電流Iが I₁ と I₂ に分かれて、節点Bでまた合流してる。
ここで大事なのは、KCLは「どの節点」でも成り立つってことや。節点Aで「I = I₁ + I₂」が成り立つのと同時に、節点Bでも「I₁ + I₂ = I」が成り立つ。当たり前やけど、複雑な回路になるとこの「どの節点で式を立てるか」が解法のカギになるんやで。
📌 節点と枝の見つけ方
⚡ 節点:回路図で導線が3本以上つながる点を探す
⚡ 枝:2つの節点の間にある経路(抵抗・電源を含む)
⚡ 1つの枝には1つの電流が流れる
⚡ KCLはすべての節点で成り立つ
ほな、具体的な数値でKCLを確認してみよう!
下の回路を見てくれ。12Vの電源に、R₁ = 4Ω と R₂ = 12Ω が並列に接続されてる。各枝の電流をオームの法則で求めてから、KCLが成り立つか確認するで。
各枝の電流をオームの法則で計算
R₁の枝:\( I_1 = \frac{V}{R_1} = \frac{12}{4} = 3 \) A
R₂の枝:\( I_2 = \frac{V}{R_2} = \frac{12}{12} = 1 \) A
KCLで検証
節点Aに入る電流:\( I = I_1 + I_2 = 3 + 1 = 4 \) A
検算:全体の合成抵抗 \( R = \frac{4 \times 12}{4 + 12} = 3 \) Ω → \( I = \frac{12}{3} = 4 \) A ✓
ほら、KCLが完璧に成り立ってるやろ?節点Aに4Aが入ってきて、R₁に3A、R₂に1Aが分かれて出ていく。合計4A。「入る = 出る」がバッチリ成立しとるわけや。
ここで気づいてほしいのは、KCLは「当たり前のこと」を式にしただけやっていうこと。でもこの「当たり前」を式にすることで、未知の電流を方程式で求められるようになるんや。これがKCLの真の力やで!
ほな、KCLの基本問題にチャレンジや!
ある節点に、電流 I = 5A が流入している。この節点から2本の枝が出ていて、一方に I₁ = 3A が流れている。もう一方の電流 I₂ は何Aか。
KCLの式を立てて解いてみよか。
KCLの式
流入 = 流出 より
\( I = I_1 + I_2 \)
\( 5 = 3 + I_2 \)
\( I_2 = 5 - 3 = 2 \) A
入ってきた5Aのうち3Aが一方に行ったら、残りの2Aがもう一方に流れるってことや。水の分岐と同じやな!
ある節点に2Aと3Aの2つの電流が流入し、1本の枝から流出する。流出する電流は何A?
ええぞ!発展問題。3本の枝がある節点やで!
節点Pに I₁ = 4A が流入し、I₂ = 1A が流出している。さらにもう1本の枝に I₃ = 3A の電流がある。KCLから考えて、I₃ の向きは「流入」「流出」のどちらか。
💡 ヒント:流入の合計 = 流出の合計になるように考えよう
次は「節点方程式」の立て方を学ぶで!
さっきの問題では「5Aから3Aを引いて2A」って暗算でできたやろ。でも複雑な回路になると、KCLを方程式として書き下す力が必要になるんや。
節点方程式を立てるルールはシンプルや。
節点方程式の立て方
Step 1:着目する節点を決める
Step 2:その節点に接続されている全ての枝の電流を書き出す
Step 3:流入する電流を左辺、流出する電流を右辺に並べる
Step 4:左辺 = 右辺 の方程式を立てる
もう一つのやり方として、「全部片辺に集める」方法もあるで。流入を+、流出を−として、全電流の合計を0にする方法や。
どっちの書き方でも同じ結果になるで。試験では自分がやりやすい方を使えばOKや。ただし、符号のルールを途中で変えたらアカンで!「流入が+」って決めたら最後まで統一するんや。
家計簿みたいなもんや。収入(流入)と支出(流出)を書き出して、「収入合計 = 支出合計」って式を立てる。もし収入と支出が合わなかったら、どこかに書き漏れがある。回路も同じで、KCLの式が合わなかったら、電流の見落としか符号間違いがあるってことやで。
📌 節点方程式のポイント
⚡ 書き方①:流入の和 = 流出の和
⚡ 書き方②:全電流の代数和 = 0(流入+、流出−)
⚡ どちらでもOKだが、符号ルールは統一する
⚡ 節点に接続する枝を全て漏れなく書き出すこと
実際の回路には節点が複数あることが多い。それぞれの節点でKCLが成り立つんやで!
下の回路を見てくれ。3つの抵抗がある回路で、節点が2つある例やで。
この回路には節点Aと節点Bの2つがある。節点Aでは電流Iが入ってきて、I₁とI₂に分かれて出ていく。節点Bではその逆で、I₁とI₂が合流してIになって出ていく。
ここで面白いことに気づくか?節点AのKCLと節点BのKCLは、実は同じ式なんや。「I = I₁ + I₂」。これは偶然やない。n個の節点がある回路では、独立なKCL方程式は(n−1)個しかないんや。1つは他の式から導けるってこと。
つまり、節点が2つあったら独立なKCLの式は1つ。節点が3つなら2つ。これは方程式の数を数えるときに大事なポイントやから覚えておいてな。
📌 複数節点のポイント
⚡ 回路のすべての節点でKCLが成り立つ
⚡ ただし独立な式は(節点数−1)個
⚡ 残り1つの節点の式は、他の式から自動的に導ける
⚡ 式を立てる節点は「枝が多い節点」を選ぶと楽
ここで「電流の向きの仮定」について話しておこう。これ、初学者がめっちゃ悩むポイントなんや。
KCLの式を立てるとき、各枝の電流の向きを最初に「仮定」する必要がある。でも問題を解く前には、正しい向きなんて分からへんよな?
安心してくれ。向きは「テキトーに」仮定してええんや!
もし仮定した向きが実際と反対やったとしても、計算結果が「マイナス」になるだけ。マイナスが出たら「あ、逆向きやったんやな」って分かる。電流の大きさ(絶対値)は正しく求まるから、何の問題もないんやで。
電流の仮定ルール
① 仮定:各枝の電流に矢印(向き)を適当に付ける
② 方程式:仮定した向きに基づいてKCLの式を立てる
③ 計算:方程式を解く
④ 結果の読み方:
・答えがプラス → 仮定の向きで合ってた
・答えがマイナス → 実際は仮定と逆向き(大きさは絶対値)
地図を見ないでドライブするようなもんや。「たぶん右やろ」って曲がって、実は左が正解やったら「−(マイナス)の距離」、つまり「逆に進んだ」って分かるだけ。結局どっちに進めばいいかは分かるやろ?電流の仮定も同じで、間違えても計算でちゃんと訂正されるんや。
📌 電流の向きの仮定
⚡ 向きは自由に仮定してOK(間違えても問題なし)
⚡ 計算結果がプラス → 仮定通り
⚡ 計算結果がマイナス → 仮定と逆向き
⚡ 一度決めた仮定は計算の途中で変えないこと!
KCLとオームの法則を組み合わせる問題やで!
12Vの電源に R₁ = 4Ω と R₂ = 12Ω が並列に接続されている。オームの法則で各枝の電流を求め、KCLを使って電源から流れ出る全電流 I を求めよ。
オームの法則で各枝を求めてから、KCLで合計するで!
Step 1:各枝の電流(オームの法則)
\( I_1 = \frac{V}{R_1} = \frac{12}{4} = 3 \) A
\( I_2 = \frac{V}{R_2} = \frac{12}{12} = 1 \) A
Step 2:KCLで合計
\( I = I_1 + I_2 = 3 + 1 = 4 \) A
並列は電圧が同じやから、各枝にオームの法則を使えるで!
R₁ = 6Ω と R₂ = 6Ω が並列で12V。全電流は?
さすがや!3本並列の回路に挑戦やで!
6Vの電源に R₁ = 2Ω、R₂ = 3Ω、R₃ = 6Ω が並列に接続されている。KCLを使って全電流 I を求めよ。
💡 ヒント:各枝をオームの法則で求めてから合計
ここでKCLと分流の法則の関係を整理しておこう!
第5講で「分流の法則」を学んだの、覚えてるか?並列回路で電流が抵抗値に反比例して分かれるってやつや。実は、分流の法則はKCLから導くことができるんやで。
KCLから分流の法則を導出
R₁ と R₂ の並列回路で、全電流 I が流入するとき
① KCL:\( I = I_1 + I_2 \)
② 並列で電圧同じ:\( I_1 R_1 = I_2 R_2 \) → \( I_2 = \frac{R_1}{R_2} I_1 \)
③ ①に代入:\( I = I_1 + \frac{R_1}{R_2} I_1 = I_1 \left(1 + \frac{R_1}{R_2}\right) = I_1 \cdot \frac{R_1 + R_2}{R_2} \)
④ 整理:\( I_1 = I \times \frac{R_2}{R_1 + R_2} \)(分流の法則!)
見てくれ!KCL(電流保存)とオームの法則(電圧が同じ)を組み合わせるだけで、分流の法則が出てきたやろ?分流の法則はKCLの特殊ケースなんや。
ここで改めて大事なことを言うで。分流の法則では「相手の抵抗」が分子やったな。R₁の電流を求めるのに R₂ が分子にくる。これもKCLの導出過程を見れば自然に理解できるはずや。大きい抵抗の枝には電流が流れにくい(V = IR で同じ V なら大きいRほどIが小さい)から、小さい抵抗の方に多く流れるわけやな。
📌 KCLと分流の法則
⚡ 分流の法則は KCL + オームの法則 から導出できる
⚡ 分流 \( I_1 = I \times \frac{R_2}{R_1 + R_2} \)(相手が分子)
⚡ 並列の各枝は電圧が同じ → 小さい抵抗ほど大きい電流
⚡ KCLはより基本的・一般的な法則で、分流は特殊ケース
後半スタートや!ここからは3本以上の分岐がある節点でKCLを使いこなすで!
これまでは2分岐の例が多かったけど、実際の回路では3本、4本と枝が集まる節点もあるんや。でもKCLの考え方は全く同じ。「入る電流の合計 = 出る電流の合計」を書くだけや。
4本の枝が集まる節点Aの例や。I₁ = 5A と I₂ = 2A が流入、I₃ = 4A が流出。KCLで式を立てると:
KCLの式
流入 = 流出 より
\( I_1 + I_2 = I_3 + I_4 \)
\( 5 + 2 = 4 + I_4 \)
\( I_4 = 7 - 4 = 3 \) A(流出方向)
何本の枝が集まっても、やることは同じ。全部の流入と全部の流出を書き出して、イコールで結ぶだけや。枝が増えても恐れることはないで!
📌 多分岐のKCL
⚡ 枝が何本でもKCLの考え方は同じ
⚡ \( \sum I_{\text{in}} = \sum I_{\text{out}} \)(全流入 = 全流出)
⚡ 未知の電流が1つなら、他の電流を代入するだけで解ける
⚡ 未知が複数あるときは、他の法則(KVLやオーム)と組み合わせる
ここからはKCLを実際の回路解析で使う方法やで!
KCL単独では「電流の関係式」しか出せへん。でも、オームの法則と組み合わせると、未知の電流や電圧を求められるようになるんや。
実践的な解法パターンを紹介するで。
パターン①:並列回路の全電流
並列の各枝にオームの法則を適用して個別の電流を求める
→ KCLで全電流 = 各枝の合計
例:\( I = \frac{V}{R_1} + \frac{V}{R_2} + \frac{V}{R_3} \)
パターン②:直並列回路の特定枝の電流
まず合成抵抗を求めて全電流を計算
→ 節点でKCLを適用して分岐後の電流を求める
(第6講の「逆算」テクニックと同じ発想や)
パターン③:未知の抵抗値を求める
全電流と一部の枝の電流が分かっている場合
→ KCLで残りの枝の電流を求める
→ オームの法則で抵抗値を逆算
要するに、KCLは「電流に関する方程式を1本追加してくれるツール」やと思えばええ。方程式が足りないときにKCLを使えば、未知数が1つ減るんや。
次回の第8講で学ぶKVL(電圧則)と組み合わせると、さらに強力になる。KCLで電流の式、KVLで電圧の式を立てて連立方程式で解く。これが回路解析の王道パターンやで!
📌 KCLの実践ポイント
⚡ KCL単独では電流の関係式だけ → オームの法則と組み合わせる
⚡ 並列回路なら「V/R₁ + V/R₂ + … = I」で全電流が出る
⚡ 直並列回路なら合成→全電流→KCLで逆算
⚡ KVL(次回)と組み合わせれば、どんな回路も解ける
実践的な回路問題やで!
24Vの電源に R₁ = 4Ω が直列で接続され、その先の節点Aで R₂ = 6Ω と R₃ = 12Ω に並列分岐する。全電流 I = 3A のとき、R₃ に流れる電流 I₃ は何Aか。
💡 ヒント:まずR₂の電流を求めてからKCLで逆算
順番にやっていこか!
Step 1:並列部分の電圧を求める
R₁ の電圧降下:\( V_1 = I \times R_1 = 3 \times 4 = 12 \) V
並列部分の電圧:\( V_{23} = 24 - 12 = 12 \) V
Step 2:各枝の電流
\( I_2 = \frac{12}{6} = 2 \) A、\( I_3 = \frac{12}{12} = 1 \) A
Step 3:KCLで検算
\( I = I_2 + I_3 = 2 + 1 = 3 \) A ✓
全電流 I = 5A、I₁ = 2A のとき、残りの I₂ は?
ええぞ!多数の枝でKCLを使う問題やで!
ある節点に5本の枝が接続されている。I₁ = 6A(流入)、I₂ = 1A(流入)、I₃ = 3A(流出)、I₄ = 2A(流出)。5本目の枝の電流 I₅ の大きさと向きを求めよ。
💡 ヒント:流入合計 − 流出合計で残りが分かる
ここでKCLのよくある間違いを整理するで!
❌ 間違い①:節点を通過する電流を数え忘れる
一番多いミスがこれ。節点に接続された枝を全部書き出さずに一部だけでKCLの式を立てるパターン。回路図をよく見て、その節点に接続される枝を漏れなくリストアップすること。特に回路図が複雑な場合、導線が重なって見えにくい枝を見落としやすいで。
❌ 間違い②:電流の向きの符号を間違える
流入を+、流出を−で計算していたのに、途中でルールが入れ替わるパターン。特に電流の仮定方向が問題文と自分の図で異なるときに起きやすい。符号ルールは最初に決めて、最後まで統一するんやで。
❌ 間違い③:節点でないところにKCLを適用する
KCLは節点(分岐点)でのみ使える法則や。導線の途中(電流が分岐も合流もしない場所)にKCLを書いても意味がない。まあ書いても「I = I」になるだけで間違いではないんやけど、方程式として役に立たへんのや。
❌ 間違い④:並列で分流の法則と混同する
分流の法則で「自分の抵抗」を分子にしてしまうミス。分流は「相手の抵抗が分子」やったな。これはstep10で説明したように、KCLの導出過程を理解しておけば間違えへんで。
📌 ミス防止チェックリスト
⚡ 節点に接続する枝を全て書き出したか?
⚡ 流入・流出の符号ルールを統一してるか?
⚡ 式を立てた場所は本当に「節点」か?
⚡ 分流の法則を使うとき、相手の抵抗を分子にしてるか?
電験三種でKCLがどう出題されるかをまとめるで!
出題パターン①:並列回路の電流配分
「R₁に○A流れるとき、R₂に流れる電流は?」というタイプ。KCLで全電流を求めてから、差し引きで答える。一番基本的なパターンやで。
出題パターン②:直並列回路の特定枝の電流
合成抵抗→全電流→節点でKCL→特定枝の電流。第6講の内容とKCLの合わせ技や。電験三種で最も多いパターンの1つやで。
出題パターン③:節点での電流の向き判定
「この枝の電流は上向きか下向きか?」というタイプ。KCLで計算して、プラスなら仮定通り、マイナスなら逆向き。
出題パターン④:KVLとの連立問題
第9講で学ぶ内容やけど、KCLとKVL(電圧則)の両方を使って連立方程式を解くパターン。電験三種で最も計算力が問われる出題や。
📌 電験三種でのKCL出題ポイント
⚡ KCL単独の問題は比較的簡単 → 確実に得点しよう
⚡ 直並列回路との組み合わせが超頻出
⚡ 電流の向きを問う問題では符号に注意
⚡ KVL(次回)と組み合わせた計算問題にも備えよう
最後の問題に向けて、KCL攻略のフローチャートをまとめるで!
このフローの中で一番大事なのは③の「漏れなく書き出す」ことや。1本でも枝を忘れると式が狂って、正解にたどり着けへんくなる。
そして④のオームの法則との組み合わせ。KCLだけでは未知数が多すぎて解けないことが多い。オームの法則(V = IR)を使って方程式の数を増やすのがコツやで。
📌 KCL攻略まとめ
⚡ ① 節点を見つける → ② 電流の向きを仮定
⚡ ③ KCL式を立てる(全枝を漏れなく)
⚡ ④ オームの法則で式を追加
⚡ ⑤ 解いて検算(マイナスなら仮定と逆向き)
最終問題!KCLとオームの法則の組み合わせやで!
R₁ = 4Ω と R₂ = 12Ω が並列に接続されている。節点に流入する全電流 I = 4A である。KCLと「並列では電圧が等しい」ことを利用して、R₁ に流れる電流 I₁ を求めよ。
分流の法則でもいけるし、KCLの式でも解けるで!
方法①:分流の法則(KCLから導出した式)
\( I_1 = I \times \frac{R_2}{R_1 + R_2} = 4 \times \frac{12}{4 + 12} = 4 \times \frac{12}{16} = 3 \) A
方法②:KCL + オーム直接
並列の電圧:\( V = I \times R_{12} = 4 \times 3 = 12 \) V(合成抵抗 \( \frac{4 \times 12}{16} = 3 \) Ω)
\( I_1 = \frac{12}{4} = 3 \) A、\( I_2 = \frac{12}{12} = 1 \) A
KCL検算:3 + 1 = 4A ✓
KCLが成り立つ根本的な理由は?
さすがや!KCLの総合問題にチャレンジやで!
R₁ = 2Ω と R₂ = 6Ω が並列に接続された節点に、全電流 I = 8A が流入する。R₂ に流れる電流 I₂ を求めよ。
💡 ヒント:分流の法則で「相手の抵抗が分子」。もしくはKCL + V同じ で解ける
第7講の全体像をまとめるで!
📌 第7講の最重要ポイント
⚡ KCL:節点での流入 = 流出(電荷保存の法則)
⚡ 節点は導線が3本以上つながる点
⚡ 電流の向きは自由に仮定(マイナスなら逆向き)
⚡ オームの法則と組み合わせるのが実践のコツ
⚡ 分流の法則はKCLの特殊ケース
第7講「キルヒホッフの第1法則(電流則)」、お疲れさま!
今回はKCLという、回路解析の基本中の基本の法則を学んだな。「節点に入る電流の合計 = 出る電流の合計」。これだけのシンプルな法則が、複雑な回路を解くための強力な武器になるんやで。
大事なのは、KCLは「電荷保存」という自然の大原則に基づいてるってこと。電荷は消えたり湧いたりせぇへん。入った分だけ出ていく。この本質を理解しておけば、どんな複雑な回路でも迷わず式が立てられるようになるで。
そしてKCLは、分流の法則の「親」にあたる法則やったな。第5講で覚えた分流の公式は、実はKCLとオームの法則から導ける。こうやって知識がつながっていく感覚、分かってきたか?
🎯 この講座で学んだこと
✅ KCLの意味:節点で流入電流の和 = 流出電流の和
✅ 節点と枝:節点は分岐点、枝は節点間の経路
✅ 節点方程式:流入=流出、または代数和=0で式を立てる
✅ 電流の仮定:向きは自由に仮定、マイナスなら逆向き
✅ 実践テクニック:オームの法則との組み合わせで回路を解く
✅ 分流との関係:分流の法則はKCLの特殊ケース
次回の第8講では、キルヒホッフの第2法則(電圧則・KVL)を学ぶで。KCLが「電流」の法則なら、KVLは「電圧」の法則。この2つを揃えれば、文字通りどんな回路でも解けるようになる最強装備の完成や。直流回路マスターまであと一歩やで!
KCLは「当たり前のこと」を式にしただけ。でもその「当たり前」が回路解析の最強ツールになる。電験三種では基本が命やから、しっかり復習しておいてな!
📚 次回予告:第8講「キルヒホッフの第2法則(電圧則)」
次回はKVL(電圧則)を学ぶで。「閉回路を一周すると電圧の合計がゼロになる」という法則や。KCL+KVLで、どんな複雑な回路でも解けるようになるで!