「閉回路を一周すると電圧の合計はゼロ」で複雑な回路を攻略!
ようこそ、第8講へ!今回のテーマは「キルヒホッフの第2法則(電圧則)」やで!
前回の第7講では「第1法則(KCL・電流則)」を学んだな。節点に入る電流の合計 = 出る電流の合計。電流に関する方程式を立てるツールやった。
今回学ぶ第2法則(KVL・電圧則)は、「電圧」に関する方程式を立てるツールや。KCLが電流、KVLが電圧。この2つが揃えばどんな回路でも解ける最強のコンビが完成するんやで!
特にKVLは、複数の電源がある回路や、直並列合成では解けない回路を解くのに威力を発揮する。電験三種では連立方程式を解く計算問題でバリバリ使うから、ここでしっかりマスターしよう!
🎯 この講座で学ぶこと
📘 KVLの意味:閉回路を一周すると起電力の和 = 電圧降下の和
📗 閉回路(ループ):KVLを適用する経路の見つけ方
📙 符号ルール:周回方向と電圧の符号の決め方
📕 ループ方程式:KVLを使った方程式の立て方
📓 KCLとの合わせ技:2つの法則で回路を完全攻略
今回のイメージは「山登り」や。ある地点から出発して、上ったり下ったりしながら山を歩いて、元の場所に戻ってきたら標高差はゼロやろ?途中でどんなに上り下りしても、スタート地点に戻れば差し引きゼロ。KVLはこれと全く同じで、回路を一周すると電圧の上り(起電力)と下り(電圧降下)の合計がゼロになるんや!
まずキルヒホッフの第2法則(KVL)って何なのか、ズバリ説明するで!
KVLは英語で Kirchhoff's Voltage Law の略や。内容はこうや。
「閉回路(ループ)」ってのは、回路の中で元の場所に戻ってくる経路のことや。この閉回路をぐるっと一周したとき、電圧を上げる要素(電源=起電力)の合計と、電圧を下げる要素(抵抗=電圧降下)の合計が必ず等しくなる。これがKVLや。
別の書き方もあるで。全部を左辺に持ってきて:
なんでこれが成り立つのか?「エネルギー保存の法則」やからや。電荷が回路を一周して元の場所に戻ったとき、電位(標高みたいなもん)は元に戻らなあかん。途中で電源に電位を上げてもらっても、抵抗で電位が下がって、一周したらプラマイゼロ。もし一周してプラマイゼロにならなかったら、電荷が1周するたびにエネルギーが増えたり減ったりすることになって、エネルギー保存の法則に反するんや。
もう一度「山登り」のたとえで考えてみ。電源Eは「リフトで標高を上げてくれるもの」。抵抗R₁やR₂は「坂を下って標高が下がるもの」。一周して元の場所に戻ったら、リフトで上がった高さの合計 = 坂で下がった高さの合計。これがKVLの本質やで!
📌 KVLのポイント
⚡ 閉回路(ループ)で成り立つ法則
⚡ 起電力の和 = 電圧降下の和(\( \sum E = \sum IR \))
⚡ 本質はエネルギー保存の法則
⚡ どんな閉回路でも必ず成り立つ
KVLを使うには「閉回路(ループ)」を正しく見つけることが大事や!
閉回路(ループ)とは、回路の中で出発点から元の場所に戻ってくる経路のことや。要は「一筆書きで一周できるルート」やな。
ここで大事なのは、1つの回路の中に複数のループが存在するってことや。どのループでもKVLは成り立つから、問題に合わせて便利なループを選ぶのがコツやで。
上の回路にはループ①(左の窓)とループ②(右の窓)がある。さらに外周全体を一周する「大ループ」もある。どのループでもKVLが成り立つんや。
ただし、独立なKVLの方程式の数には限りがある。n個のループがあっても、独立な式は「窓の数(メッシュ数)」だけや。上の例なら2つの窓があるから、独立なKVL式は2つ。外周ループの式はループ①と②の式から導ける「従属な式」なんやで。
📌 閉回路のポイント
⚡ 閉回路:出発点に戻ってくる一筆書きの経路
⚡ 1つの回路に複数のループが存在する
⚡ どのループでもKVLは成り立つ
⚡ 独立なKVL式の数 = 窓(メッシュ)の数
ほな、具体的な数値でKVLを確認してみよう!
下の回路は電源 E = 12V に R₁ = 4Ω と R₂ = 2Ω が直列に接続された、一番シンプルなパターンや。
計算で確認
合成抵抗:\( R = 4 + 2 = 6 \) Ω
全電流:\( I = \frac{E}{R} = \frac{12}{6} = 2 \) A
R₁の電圧降下:\( V_1 = IR_1 = 2 \times 4 = 8 \) V
R₂の電圧降下:\( V_2 = IR_2 = 2 \times 2 = 4 \) V
KVLで検証
起電力の和 = 12V
電圧降下の和 = 8 + 4 = 12V
\( \sum E = \sum IR \) → 12 = 12 ✓
完璧に成り立ってるやろ?電源が12V上げて、R₁で8V下がって、R₂で4V下がる。合計の下がりが12V。上がった分だけ下がる。これがKVLや。
実はこの式、E = IR って変形するとオームの法則そのものやん。そう、単一ループの回路では KVL = オームの法則 なんや。KVLの真価が発揮されるのは、電源が2つ以上あったり、ループが複数あったりする複雑な回路のときやで。
KVLの基本問題にチャレンジや!
E = 20V の電源に R₁ = 5Ω、R₂ = 3Ω、R₃ = 2Ω が直列に接続されている。KVLを使って回路に流れる電流 I を求めよ。
KVLの式を立てて解いてみよか。
KVLの式
起電力の和 = 電圧降下の和
\( E = IR_1 + IR_2 + IR_3 \)
\( 20 = I(5 + 3 + 2) = 10I \)
\( I = \frac{20}{10} = 2 \) A
直列だからIは共通。KVLの式でIをくくり出せば一発や!
E = 18V、R₁ = 3Ω、R₂ = 6Ω の直列回路。電流 I は?
ええぞ!KVLで未知の抵抗を求める問題やで!
E = 24V、R₁ = 3Ω、R₂ = ?Ω の直列回路に I = 4A が流れている。KVLを使って R₂ の値を求めよ。
💡 ヒント:E = IR₁ + IR₂ に数値を代入して R₂ を求める
ここからがKVLの最大の壁、「符号ルール」やで!
さっきの例は電源1個・直列回路やから簡単やった。でも電源が2つあったり、電流の向きが分からなかったりすると、「プラスにするかマイナスにするか」で混乱するんや。ここをクリアすれば、KVLは怖くないで!
まず大前提。KVLの符号は「周回方向」を決めるところから始まる。時計回りでも反時計回りでも、どっちでもええ。ただし、一度決めたら最後まで変えないこと!
ルールをまとめるで。周回方向を決めたら:
起電力の符号(電源を通過するとき)
・−極 → +極の方向に通過 → +E(電圧が上がる)
・+極 → −極の方向に通過 → −E(電圧が下がる)
電圧降下の符号(抵抗を通過するとき)
・周回方向と電流が同じ向き → +IR(降下をプラスに数える)
・周回方向と電流が逆向き → −IR(降下をマイナスに数える)
なんでこうなるかは簡単や。周回方向に沿って「電位の変化」をたどっていくと考えてくれ。電源を−極→+極方向に通過したら電位が上がる(+E)。抵抗を電流と同じ向きに通過したら電位が下がる(電流は高い方から低い方へ流れるから)。
最初はこの符号ルールが一番の難関やけど、何問か解けば必ず慣れる。「周回方向を決める → 電源の通過方向で符号 → 電流と周回の向き比較で符号」。この手順を覚えてくれ!
符号ルールを具体例で練習しよう!
下の回路は電源が2つある回路や。これがKVLの真骨頂。合成抵抗だけでは解けへんパターンやで。
時計回りに一周してKVLの式を立てるで。
周回方向:時計回り(左辺下→上→右辺上→下)
E₁:−極→+極方向に通過 → +E₁ = +10
R:周回方向と電流Iが同じ(右向き) → +IR = +3I
E₂:+極→−極方向に通過 → −E₂ = −4
KVLの式(ΣV = 0)
\( +E_1 - IR - E_2 = 0 \)
\( +10 - 3I - 4 = 0 \)
\( 6 = 3I \)
\( I = 2 \) A
2つの電源が「逆向き」に接続されてるから、正味の起電力は E₁ − E₂ = 6V になって、3Ωの抵抗に2Aが流れるんや。KVLなら、こういう複数電源の回路も符号ルールに従って機械的に解けるで!
📌 2電源回路のポイント
⚡ 電源が2つ以上 → 合成抵抗だけでは解けない → KVLの出番
⚡ 符号は「周回方向」を基準に機械的に判定
⚡ 電源の向きが逆なら、正味の起電力は差し引き
⚡ 結果がマイナス → 電流の仮定方向が逆やったということ
KVLの式の書き方には2通りあるから整理するで!
さっきの2電源回路で比べてみよう。
書き方①:ΣV = 0(全部片辺に集める)
周回に沿って、全ての電圧変化を足してゼロにする
\( +E_1 - IR - E_2 = 0 \)
→ 符号ルールどおりに並べるだけ。機械的でミスしにくい!
書き方②:ΣE = ΣIR(起電力と降下を分ける)
起電力を左辺、電圧降下を右辺に分ける
\( E_1 - E_2 = IR \)
→ 物理的なイメージが持ちやすい。「正味の起電力 = 降下の合計」
どちらも同じ式を変形しただけ。自分が使いやすい方を選んでOKや。ただし電験三種の参考書では②の「ΣE = ΣIR」形式が多い印象やな。教科書によっては①を使うこともある。
個人的なおすすめは①の「ΣV = 0」形式や。理由は符号ルールに従って機械的に式を並べるだけでええから、考えることが少なくてミスしにくい。特に電源や抵抗が多い複雑な回路になればなるほど、この方式が威力を発揮するで。
📌 2つの書き方まとめ
⚡ ΣV = 0:全部の電圧変化を片辺に集めてゼロ(機械的で確実)
⚡ ΣE = ΣIR:起電力の和 = 降下の和(直感的に理解しやすい)
⚡ どちらでも同じ結果になる → 好きな方を統一して使う
符号ルールを使った2電源問題やで!
E₁ = 15V と E₂ = 5V の2つの電源が同じ向き(起電力が加算される向き)に直列接続され、R = 5Ω の抵抗が直列に入っている閉回路がある。KVLを使って電流 I を求めよ。
💡 同じ向きだから起電力は E₁ + E₂ やで
「同じ向き」やから起電力は足し算やで!
KVLの式
同じ向きなので両方とも +(−極→+極方向に通過)
\( E_1 + E_2 = IR \)
\( 15 + 5 = 5I \)
\( I = \frac{20}{5} = 4 \) A
2つの電池を同じ向きに直列にしたら電圧が足し算されるのと同じやな!
E₁ = 12V、E₂ = 4V が逆向きに接続。R = 2Ω。電流は?
さすがや!3つの抵抗がある2電源回路に挑戦!
E₁ = 18V、E₂ = 6V が逆向きに直列接続。R₁ = 2Ω、R₂ = 1Ω が直列に入っている。電流 I を求めよ。
💡 ヒント:逆向きなので正味の起電力は E₁ − E₂
いよいよKCLとKVLの合わせ技やで!
KCLは「節点での電流の式」、KVLは「閉回路での電圧の式」。この2つを組み合わせると連立方程式ができて、複数の未知電流を同時に求めることができるんや。
具体的な手順を整理するで。
KCL + KVL 連立解法のステップ
Step 1:各枝の電流に名前と方向を仮定する(I₁, I₂, …)
Step 2:節点でKCLの式を立てる(電流の関係式)
Step 3:各ループでKVLの式を立てる(電圧の関係式)
Step 4:連立方程式を解く
Step 5:結果を検算する
ここで「式の数 = 未知数の数」になるようにするのがポイントや。未知の電流が3つあったら、KCLとKVLを合わせて3本の式が必要。この「式の数」は:
なんで(節点数−1)なのかは第7講で説明したな。1つの節点のKCL式は他の式から導けるから、独立なのは(節点数−1)本だけや。
次のステップから、2ループの回路で実際にKCL+KVLを使って連立方程式を解くで。ここが電験三種で一番計算力が問われるところやから、気合い入れていこう!
📌 KCL + KVL連立のポイント
⚡ KCL:節点での電流の式(独立な式 = 節点数 − 1)
⚡ KVL:ループでの電圧の式(独立な式 = メッシュ数)
⚡ 式の数 = 未知数の数になるように立てる
⚡ 連立方程式を解いて、最後に必ず検算!
後半スタート!2ループ回路をKCL+KVLで解くで!
この回路は節点2個(A, B)、メッシュ2個、枝3本(I₁, I₂, I₃)やから、未知数3個に対して KCL 1本 + KVL 2本 = 3本の式を立てるで。
Step 1:KCL(節点A)
\( I_1 = I_2 + I_3 \) …①
Step 2:KVL(ループ①・時計回り)
E₁を−→+方向に通過(+)、R₁はI₁と同方向(+)、R₃はI₃と同方向(+)
\( E_1 = I_1 R_1 + I_3 R_3 \) → \( 12 = 2I_1 + 6I_3 \) …②
Step 3:KVL(ループ②・時計回り)
E₂を−→+方向に通過(+)、R₂はI₂と同方向(+)、R₃はI₃と同方向(+)
\( E_2 = I_2 R_2 + I_3 R_3 \) → \( 6 = 4I_2 + 6I_3 \) …③
Step 4:連立方程式を解く
①を②に代入:\( 12 = 2(I_2 + I_3) + 6I_3 = 2I_2 + 8I_3 \) …②'
③より:\( 6 = 4I_2 + 6I_3 \) → \( I_2 = \frac{6 - 6I_3}{4} \)
②'に代入:\( 12 = 2 \cdot \frac{6 - 6I_3}{4} + 8I_3 = 3 - 3I_3 + 8I_3 = 3 + 5I_3 \)
\( I_3 = \frac{9}{5} = 1.8 \) A
\( I_2 = \frac{6 - 6 \times 1.8}{4} = \frac{6 - 10.8}{4} = \frac{-4.8}{4} = -1.2 \) A
\( I_1 = I_2 + I_3 = -1.2 + 1.8 = 0.6 \) A
I₂ がマイナスになったな!これは I₂ の実際の向きが仮定と逆、つまり右から左に1.2A流れてるってこと。第7講で学んだ通りや。
📌 2ループ解法の流れ
⚡ ① 電流の名前と方向を仮定
⚡ ② KCLで電流の関係式を立てる
⚡ ③ 各ループでKVLの式を立てる
⚡ ④ 連立方程式を解く(代入法 or 加減法)
⚡ ⑤ マイナスが出たら仮定と逆向き
計算結果が出たら必ず検算するんやで!
さっきの結果 I₁ = 0.6A、I₂ = −1.2A、I₃ = 1.8A を検算してみよう。
検算①:KCLが成り立つか?
節点A:I₁ = I₂ + I₃
0.6 = (−1.2) + 1.8 = 0.6 ✓
検算②:KVLが成り立つか?(ループ①)
E₁ = I₁R₁ + I₃R₃
12 = 0.6×2 + 1.8×6 = 1.2 + 10.8 = 12 ✓
検算③:KVLが成り立つか?(ループ②)
E₂ = I₂R₂ + I₃R₃
6 = (−1.2)×4 + 1.8×6 = −4.8 + 10.8 = 6 ✓
全部の式が成り立ってる!これで答えが合ってると確信できるな。
検算のやり方は、使った式とは「別の式」で確認するのがベストや。KVLで解いたなら、KCLで検算する。または外周ループのKVLで検算する。同じ式で確認しても、計算ミスが同じところで起きたら気づけへんからな。
電験三種はマークシートやから、計算結果が選択肢にあるかどうかもヒントになるで。選択肢にない数値が出たら、どこかで間違えてる可能性が高い。
📌 検算のポイント
⚡ 求めた値を元の式に代入して成り立つか確認
⚡ 使った式とは別の式で検算するのがベスト
⚡ KCL(電流の合計)とKVL(電圧の合計)の両方をチェック
⚡ 電験三種では選択肢との照合も有効
KVLの実践問題やで!
下の閉回路を考える。E = 10V の電源に R₁ = 2Ω と R₂ = 3Ω が直列に接続されている。R₂ の両端にかかる電圧 V₂ はいくらか。KVLで求めよ。
まず電流を出してから、V₂ = IR₂ で求めよう!
Step 1:KVLで電流を求める
\( E = IR_1 + IR_2 \)
\( 10 = I(2+3) = 5I \) → \( I = 2 \) A
Step 2:V₂ を求める
\( V_2 = IR_2 = 2 \times 3 = 6 \) V
検算:V₁ + V₂ = 4 + 6 = 10V = E ✓
E = 12V、R₁ = 4Ω、R₂ = 2Ω の直列回路。V₁ は?
さすがや!2電源回路の電圧降下を求める問題やで!
E₁ = 20V と E₂ = 8V が逆向きに直列接続。R₁ = 2Ω、R₂ = 4Ω が直列に入っている。R₂ の電圧降下 V₂ はいくらか。
💡 正味起電力 → 電流 → V₂ = IR₂
KVLのよくある間違いを整理するで!
❌ 間違い①:電源の符号を逆にする
一番多いミスがこれ。電源を通過する方向が「−極→+極」なのに−Eにしてしまう(またはその逆)。電源の符号は「+極と−極のどちら側から入るか」で決まるから、回路図の電池マークをよく確認すること。周回方向に沿って通過するとき、−極から入って+極に出るなら+E、+極から入って−極に出るなら−Eや。
❌ 間違い②:抵抗の電圧降下の符号を間違える
周回方向と電流の向きが同じか逆かの判定ミス。電流の仮定方向と周回方向を図に矢印で書いて、目で比較するのが確実やで。
❌ 間違い③:閉回路になっていない経路でKVLを適用する
KVLは「閉じた経路」でのみ成り立つ。開いた経路(A点からB点への片道)では成り立たへん。ちゃんと一周して元に戻る経路でKVLを書くこと。
❌ 間違い④:ループ内の素子を書き忘れる
KCLで「枝の書き漏れ」が多いのと同じで、KVLでもループ上の抵抗や電源を1つでも書き忘れると式が狂う。ループを一周しながら、通過する素子を1つずつチェックするんやで。
📌 ミス防止チェックリスト
⚡ 電源の符号:−極→+極で通過 = +E(逆は−E)
⚡ 抵抗の符号:周回と電流が同方向 = +IR(逆は−IR)
⚡ 経路は必ず閉じている(一周して元に戻る)か?
⚡ ループ上の全ての素子を書き出したか?
電験三種でKVLがどう出題されるかをまとめるで!
出題パターン①:直列回路の電圧降下
「E = 20V、R₁ = 3Ω、R₂ = 7Ω の直列回路。R₁ の電圧降下は?」。KVLの最も基本形。実質は分圧の法則やけど、「KVLの式を立てて解ける」ことが重要。
出題パターン②:2電源の閉回路
「E₁ = 12V、E₂ = 8V、R = 2Ω の閉回路。電流は?」。電験三種で超頻出のパターン。正味の起電力÷合成抵抗で解ける。
出題パターン③:KCL+KVLの連立方程式
2ループ回路で「R₃に流れる電流は?」。step11で解いたような連立問題。電験三種の計算問題で最も差がつく出題で、これが解ければ合格にグッと近づくで。
出題パターン④:端子間電圧
「AB間の電圧を求めよ」。ループを使って電圧をたどっていく問題。テブナンの定理(第12講で学ぶ)の基礎にもなるパターンや。
📌 電験三種でのKVL出題ポイント
⚡ パターン①②は基本問題 → 確実に得点!
⚡ パターン③の連立問題が合否を分ける
⚡ 符号ルールと連立方程式の計算力が鍵
⚡ 時間配分にも注意(連立は時間がかかる)
最終問題に向けて、KVL攻略のフローチャートをまとめるで!
KCLが「電流のツール」、KVLが「電圧のツール」。この2つが揃って初めて、どんな回路でも解ける最強装備の完成や。
電験三種では、まず単一ループの問題(KVLだけで解ける)で確実に得点して、余裕があれば2ループの連立問題にも挑戦する。時間配分が大事やで!
最終問題!2電源回路のKVLやで!
E₁ = 16V と E₂ = 4V が逆向きに直列接続されている閉回路に、R₁ = 3Ω と R₂ = 3Ω が直列に入っている。回路に流れる電流 I を求めよ。
逆向きの電源は「引き算」になるで!
KVLの式
逆向きだから正味の起電力は差し引き
\( E_1 - E_2 = I(R_1 + R_2) \)
\( 16 - 4 = I(3 + 3) \)
\( 12 = 6I \)
\( I = 2 \) A
起電力の差 ÷ 抵抗の合計 = 電流 やな!
E₁ = 10V、E₂ = 4V(逆向き)、R = 2Ω。Rの電圧降下は?
さすがや!KCL+KVLの総合問題に挑戦やで!
E = 12V の電源に R₁ = 2Ω が直列接続され、その先で R₂ = 4Ω と R₃ = 4Ω に並列分岐する。KVLを使って全電流 I を求めよ。
💡 ヒント:R₂ と R₃ の合成抵抗を求めてからKVL
第8講の全体像をまとめるで!
📌 第8講の最重要ポイント
⚡ KVL:閉回路で起電力の和 = 電圧降下の和(エネルギー保存)
⚡ 閉回路は「一筆書きで一周」できる経路
⚡ 符号ルール:周回方向を基準に電源・抵抗の符号を決定
⚡ KCL+KVLで連立方程式を立てればどんな回路でも解ける
⚡ 解いた後は必ず検算!
第8講「キルヒホッフの第2法則(電圧則)」、お疲れさま!
今回はKVLという、KCLと並ぶ回路解析の2大柱の片方を学んだな。「閉回路を一周すると電圧の合計がゼロ」。このシンプルな法則が、複数電源の回路や複雑なネットワーク回路を解く鍵になるんや。
大事なのは3つ。まず本質の理解:KVLはエネルギー保存の法則。山登りで一周したら標高差ゼロと同じ。次に符号ルールの習得:周回方向を決めて、電源と抵抗の符号を機械的に判定。最後にKCLとの組み合わせ:電流の式(KCL)と電圧の式(KVL)で連立方程式を立てる。
第7講のKCLと今回のKVL。この2つが揃ったことで、キミはいま「どんな回路でも解ける」最強の武器を手に入れたんやで!
🎯 この講座で学んだこと
✅ KVLの意味:閉回路で起電力の和 = 電圧降下の和
✅ 閉回路:一筆書きで一周できる経路、独立な式 = メッシュ数
✅ 符号ルール:周回方向を基準に電源・抵抗の符号を決定
✅ 2つの書き方:ΣV = 0(機械的)or ΣE = ΣIR(直感的)
✅ KCLとの合わせ技:連立方程式でどんな回路も解ける
✅ 検算の重要性:別の式で値を代入して確認
次回の第9講では、KCL+KVLの計算実践をガッツリやるで。今回は法則の理解が中心やったけど、次回は電験三種レベルの計算問題をどんどん解いていく。「理解した」を「解ける」に変える回やから、気合い入れていこう!
KVLの符号ルールは、最初は戸惑うけど慣れれば完全に機械作業になる。慣れるまで何回でも復習してくれ。それが電験三種合格への最短ルートやで!
📚 次回予告:第9講「キルヒホッフの法則 計算実践」
次回はKCL+KVLを使った計算問題をガッツリ演習するで。連立方程式の解き方から、電験三種レベルの実践問題まで一気にマスターしよう!