同期機

第7講 同期インピーダンス

Zs = Ra + jXs の意味と求め方をマスター

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よっしゃ!第7講いくで!

今回のテーマは「同期インピーダンス」や。

前回やった電機子反作用を「リアクタンス」として数値化するのがポイントやで!

等価回路やベクトル図を理解するための基礎になるから、しっかりマスターしよな!

📚 この講座で学ぶこと

✅ 同期リアクタンスとは何か

✅ 同期インピーダンスの構成

✅ 同期インピーダンスの求め方

✅ 百分率同期インピーダンス

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まず前回の復習や。電機子反作用って覚えてるか?

電機子反作用(復習):

・電機子電流が界磁磁束に影響を与える現象

・遅れ力率 → 減磁作用

・進み力率 → 増磁作用

この電機子反作用を等価回路で表現したいんや。

そこで登場するのが「電機子反作用リアクタンス」やで!

🔑 考え方

電機子反作用 → 磁束の増減 → 電圧の増減

この「電圧の増減」をリアクタンスによる電圧降下として表現する!

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電機子反作用リアクタンス \(X_a\) について説明するで。

\( X_a \) = 電機子反作用リアクタンス [Ω]
電機子反作用による影響をリアクタンスとして表したもの
電機子反作用のリアクタンス化 電機子反作用 磁束の増減 → 電圧の変化 等価 電機子反作用 リアクタンス Xa 電圧降下 = jXa・Ia 物理現象を回路素子として表現

💡 なぜリアクタンスで表せる?

電機子反作用による電圧変化は、電機子電流に比例し、

電流に対して90°の位相差がある → リアクタンスと同じ性質!

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もう一つ重要なリアクタンスがあるで。

電機子漏れリアクタンス \(X_l\) や!

\( X_l \) = 電機子漏れリアクタンス [Ω]
電機子巻線から漏れる磁束によるリアクタンス

漏れ磁束とは:

・電機子巻線に電流が流れると磁束ができる

・その磁束の一部は界磁と鎖交しない

・この「漏れた磁束」による自己インダクタンス

漏れ磁束のイメージ 界磁 主磁束(有効) 漏れ磁束 (界磁と鎖交しない)
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さて、いよいよ本題や!

同期リアクタンス \(X_s\) は、この2つを合わせたものやで!

\( X_s = X_a + X_l \) [Ω]
\(X_s\): 同期リアクタンス
\(X_a\): 電機子反作用リアクタンス
\(X_l\): 電機子漏れリアクタンス
同期リアクタンスの構成 電機子反作用 リアクタンス Xa + 電機子漏れ リアクタンス Xl = 同期リアクタンス Xs

🔑 ポイント

・\(X_s\) は2つのリアクタンスの和

・通常、\(X_a\) の方が \(X_l\) より大きい

・同期発電機の特性を決める重要なパラメータ!

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ほな、確認問題や!

🧠 問題1

同期リアクタンス \(X_s\) を構成する2つの要素として正しい組み合わせはどれか?

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OK、もう一度整理しよか。

同期リアクタンスの構成:

\( X_s = X_a + X_l \)

・\(X_a\):電機子反作用リアクタンス

・\(X_l\):電機子漏れリアクタンス

💡 覚え方

「反作用」+「漏れ」= 同期リアクタンス

※抵抗 \(R_a\) は含まない!

🔄 確認問題

電機子反作用リアクタンス \(X_a\) と電機子漏れリアクタンス \(X_l\) の関係は?

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さすがや!ほな発展問題いくで。

🔥 発展問題

電機子反作用リアクタンス \(X_a\) が表している物理現象は何か?

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次は同期インピーダンス \(Z_s\) や!

これは同期リアクタンスに電機子抵抗を加えたものやで。

\( Z_s = R_a + jX_s \) [Ω]
\(Z_s\): 同期インピーダンス
\(R_a\): 電機子抵抗
\(X_s\): 同期リアクタンス
同期インピーダンスの構成 Ra jXs Zs = Ra + jXs Ra: 電機子抵抗 Xs: 同期リアクタンス (Xa + Xl)

🔑 重要なポイント

・同期インピーダンスは複素数で表す

・大きさ:\( |Z_s| = \sqrt{R_a^2 + X_s^2} \)

・通常 \(X_s \gg R_a\) なので、\(|Z_s| \approx X_s\) と近似することも多い

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実は、試験では電機子抵抗 \(R_a\) を無視することが多いんや。

なぜ Ra を無視できる?

・大型の同期機では \(X_s\) が \(R_a\) の10倍以上

・\(|Z_s| = \sqrt{R_a^2 + X_s^2} \approx X_s\)

・計算が簡単になる!

⚠️ 注意点

問題文で「電機子抵抗を無視する」とあったら:

\( Z_s \approx jX_s \) として計算する!

場合 同期インピーダンス
正確な計算 \( Z_s = R_a + jX_s \)
Ra無視(近似) \( Z_s \approx jX_s \)
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ほな、問題や!

🧠 問題2

同期発電機の電機子抵抗 \(R_a = 0.1\) Ω、同期リアクタンス \(X_s = 2\) Ω のとき、同期インピーダンスの大きさ \(|Z_s|\) に最も近い値は?

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計算してみよか。

同期インピーダンスの大きさ:

\( |Z_s| = \sqrt{R_a^2 + X_s^2} \)

\( = \sqrt{0.1^2 + 2^2} \)

\( = \sqrt{0.01 + 4} \)

\( = \sqrt{4.01} \approx 2.00 \) Ω

💡 ポイント

\(R_a = 0.1\) Ω に対して \(X_s = 2\) Ω

→ \(R_a\) の影響はほとんどない!

🔄 確認問題

上の計算で、\(R_a\) を無視すると \(|Z_s|\) はいくらになる?

発展ルート

ええぞ!ほな発展問題や。

🔥 発展問題

同期インピーダンスの位相角 \(\theta\)(\(Z_s = |Z_s|\angle\theta\))として、\(R_a = 0.1\) Ω、\(X_s = 2\) Ω の場合、\(\theta\) に最も近い値は?

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ほな、同期インピーダンスの求め方を見ていこか。

これは無負荷試験と短絡試験を使うんや!

同期インピーダンスの求め方 If V, I 無負荷飽和曲線 V₀ 短絡曲線 Is If1 V₀ Is Zs = V₀ / Is (同一 If にて)
\( Z_s = \dfrac{V_0}{I_s} \) [Ω]
\(V_0\): 無負荷時の端子電圧(ある界磁電流 \(I_f\) にて)
\(I_s\): 三相短絡時の電機子電流(同じ \(I_f\) にて)
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同期インピーダンスを求める手順を整理するで。

手順1:無負荷試験

・発電機を無負荷で運転(端子開放)

・界磁電流 \(I_f\) を変化させて端子電圧 \(V_0\) を測定

・「無負荷飽和曲線」が得られる

手順2:短絡試験

・発電機の端子を三相短絡

・界磁電流 \(I_f\) を変化させて短絡電流 \(I_s\) を測定

・「短絡曲線」が得られる(ほぼ直線)

手順3:計算

・同じ界磁電流 \(I_f\) での \(V_0\) と \(I_s\) を読み取る

・\( Z_s = V_0 / I_s \) で計算

⚠️ 注意

・必ず同じ界磁電流での値を使う!

・飽和の影響があるので、どの \(I_f\) で求めるかで値が変わる

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ほな、問題いくで!

🧠 問題3

同期発電機の無負荷試験と短絡試験を行った。界磁電流 \(I_f = 5\) A のとき、無負荷電圧 \(V_0 = 400\) V、短絡電流 \(I_s = 20\) A であった。同期インピーダンス \(Z_s\) はいくらか?

サポートルート

公式に代入するだけや。

同期インピーダンスの計算:

\( Z_s = \dfrac{V_0}{I_s} \)

\( = \dfrac{400}{20} \)

\( = 20 \) Ω

💡 ポイント

無負荷電圧 ÷ 短絡電流 = 同期インピーダンス

(同じ界磁電流での値を使う!)

🔄 確認問題

界磁電流を変えずに同期インピーダンスを求めるのはなぜ?

発展ルート

さすがや!ほな発展問題いくで。

🔥 発展問題

同期発電機の短絡曲線がほぼ直線になる理由として正しいものは?

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次は百分率同期インピーダンス(%Z)や。

これは定格値を基準にした表し方やで。

\( \%Z_s = \dfrac{Z_s \cdot I_n}{V_n} \times 100 \) [%]
\(Z_s\): 同期インピーダンス [Ω]
\(I_n\): 定格電流 [A]
\(V_n\): 定格電圧 [V]

百分率の意味:

「定格電流を流したとき、同期インピーダンスでの電圧降下が定格電圧の何%か」

💡 別の表し方

\( \%Z_s = \dfrac{Z_s}{Z_n} \times 100 \)

ここで \(Z_n = V_n / I_n\)(基準インピーダンス)

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実は、百分率同期インピーダンスは短絡比と逆数の関係にあるんや!

\( K_s = \dfrac{1}{\%Z_s / 100} = \dfrac{100}{\%Z_s} \)
\(K_s\): 短絡比
\(\%Z_s\): 百分率同期インピーダンス
短絡比と百分率Zsの関係 %Zs が大きい Ks が小さい 電圧変動大 安定度低い

🔑 覚えておこう

・%Zs が大きい ↔ 短絡比 Ks が小さい

・短絡比は後の講座で詳しくやるで!

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ここまでの内容を総整理するで!

同期インピーダンスのまとめ 同期リアクタンス Xs = Xa + Xl 電機子反作用 + 漏れ (通常 Xa > Xl) 同期インピーダンス Zs = Ra + jXs 抵抗 + リアクタンス (通常 Xs >> Ra) 求め方 Zs = V₀ / Is (同一Ifにて) 百分率表示 %Zs = Zs・In/Vn × 100 Ks = 100/%Zs 💡 Ra無視の場合:Zs ≈ jXs
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よっしゃ、総合問題や!

🧠 総合問題

同期発電機の同期インピーダンスに関する記述として、誤っているものはどれか?

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各選択肢を確認しよか。

選択肢の確認:

① \(X_s = X_a + X_l\) → 正しい

② \(Z_s = R_a + jX_s\) → 正しい

③ \(Z_s = V_0 / I_s\) → 正しい

④ %Zsと短絡比は比例 → 誤り!(逆数の関係)

💡 ポイント

\(K_s = 100 / \%Z_s\)

%Zsと短絡比は逆数の関係

🔄 確認問題

%Zs = 50% のとき、短絡比 Ks はいくらか?

お疲れさん!第7講「同期インピーダンス」終了や!

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発展正解

📝 今日のまとめ

✅ 同期リアクタンス:\(X_s = X_a + X_l\)

✅ 同期インピーダンス:\(Z_s = R_a + jX_s\)

✅ 求め方:\(Z_s = V_0 / I_s\)(同一 \(I_f\) にて)

✅ 百分率:\(\%Z_s = Z_s \cdot I_n / V_n \times 100\)

✅ 短絡比との関係:\(K_s = 100 / \%Z_s\)(逆数)

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