同期機

第6講 電機子反作用を理解せよ

増磁・減磁・交差磁化作用と力率の関係をマスター

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よっしゃ!第6講いくで!

今回のテーマは「電機子反作用」や。

これ、名前だけ聞くと難しそうやけど、要は「電機子電流が界磁に与える影響」のことやで。

電験三種では力率との関係がよく問われるから、しっかりマスターしよな!

📚 この講座で学ぶこと

✅ 電機子反作用とは何か

✅ 3つの作用(増磁・減磁・交差磁化)

✅ 力率と電機子反作用の関係

✅ 発電機と電動機での違い

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まず「電機子反作用」ってなんや?

電機子反作用 = 電機子電流が作る磁束が、界磁の磁束に影響を与えること

同期発電機では2種類の磁界が存在するんや:

① 界磁による磁界

・回転子の界磁巻線に直流を流して作る

主磁束と呼ばれる(メインの磁束)

② 電機子電流による磁界

・負荷に電流を供給すると電機子にも電流が流れる

・この電流が作る磁束が電機子反作用

🔑 ポイント

電機子反作用は「反作用」という名前やけど、必ずしも悪影響とは限らない

条件によって磁束を強めたり弱めたりするんや。

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2つの磁界の関係を図で見てみよか。

同期発電機の2つの磁界 回転子 界磁磁束 Φf (主磁束) 電機子 磁束 Φa 界磁磁束 電機子磁束

🔑 重要な関係

・界磁磁束 \(\Phi_f\):界磁電流で決まる(一定に保ちたい)

・電機子磁束 \(\Phi_a\):負荷電流で決まる(勝手に発生)

→ この2つの位相関係によって影響が変わる!

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電機子反作用には3つの種類があるんや!

電機子反作用の3種類 減磁作用 磁束を弱める → 電圧↓ 遅れ力率 交差磁化作用 磁束を歪める (強弱なし) 力率1 増磁作用 磁束を強める → 電圧↑ 進み力率 遅れ 1 進み ← 力率 →
作用の種類 磁束への影響 電圧への影響 力率条件
減磁作用 弱める 下がる 遅れ力率
交差磁化作用 歪める 影響小 力率1
増磁作用 強める 上がる 進み力率
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ほな、確認問題や!

🧠 問題1

同期発電機の電機子反作用において、遅れ力率の負荷を接続したときに生じる作用はどれか?

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OK、覚え方を整理しよか。

力率と電機子反作用の対応:

遅れ力率 → 減磁作用(磁束↓)

・力率1交差磁化作用

進み力率 → 増磁作用(磁束↑)

💡 覚え方

「遅れ→減る」「進み→増える」

遅れると損する(減磁)、進むと得する(増磁)!

🔄 確認問題

進み力率の負荷を接続すると、界磁磁束はどうなる?

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さすがや!ほな発展問題いくで。

🔥 発展問題

同期発電機で遅れ力率の負荷が増加したとき、端子電圧を一定に保つにはどうすればよいか?

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まず減磁作用から詳しく見ていくで。

これが一番よく出題されるから、しっかり理解しよな!

減磁作用(遅れ力率) E Ia Φa Φf 90° 遅れ力率の場合 ・Ia は E より遅れる ・Φa は Ia と同相 ・Φa が Φf を 打ち消す方向! → 磁束が減る → 電圧が下がる

🔑 減磁作用のポイント

・遅れ力率 = 誘導性負荷(モーター、コイルなど)

・電機子電流が誘導起電力より遅れる

・電機子磁束が界磁磁束を弱める方向に作用

→ 結果として端子電圧が下がる

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次は増磁作用や。減磁の逆パターンやな。

増磁作用(進み力率) E Ia Φa Φf 進み力率の場合 ・Ia は E より進む ・Φa は Ia と同相 ・Φa が Φf を 助ける方向! → 磁束が増える → 電圧が上がる

🔑 増磁作用のポイント

・進み力率 = 容量性負荷(コンデンサなど)

・電機子電流が誘導起電力より進む

・電機子磁束が界磁磁束を強める方向に作用

→ 結果として端子電圧が上がる

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最後は交差磁化作用や。

交差磁化作用(力率1) E Ia Φa Φf 力率1の場合 ・Ia は E と同相 ・Φa は Φf と直交 ・磁束を強めも 弱めもしない! → 磁束の分布が 歪むだけ

交差磁化作用のポイント:

・力率1 = 純抵抗負荷

・電機子磁束が界磁磁束と直交する

・磁束の大きさは変わらず、分布が歪むだけ

・電圧への影響は比較的小さい

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ほな、問題いくで!

🧠 問題2

同期発電機の電機子反作用において、界磁磁束が「強められる」のは次のどの場合か?

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3つの作用をまとめて復習しよか。

電機子反作用まとめ:

・遅れ力率 → 減磁作用 → 磁束弱まる

・力率1 → 交差磁化作用 → 磁束歪む

・進み力率 → 増磁作用 → 磁束強まる

💡 「強められる」のは?

増磁作用 = 進み力率!

🔄 確認問題

力率1のときの電機子反作用は?

発展ルート

ええぞ!ほな発展問題や。

🔥 発展問題

同期発電機で進み力率の負荷が接続されているとき、端子電圧を定格に保つには励磁電流をどうすべきか?

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電機子反作用が端子電圧にどう影響するかまとめるで。

力率と端子電圧の関係(負荷増加時) 負荷電流 I 端子電圧 V E₀ 進み cos θ=1 遅れ 遅れ→電圧↓↓ 進み→電圧↑

🔑 電圧変動のまとめ

遅れ力率:減磁作用 → 負荷↑で電圧が大きく下がる

力率1:交差磁化 → 負荷↑で電圧がやや下がる

進み力率:増磁作用 → 負荷↑で電圧が上がる

だから実際の発電所では、AVR(自動電圧調整器)で励磁を調整して電圧を一定に保つんや!

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ちなみに、直流機にも電機子反作用があるんやで。比較してみよか。

同期機 直流機
電機子反作用 あり あり
影響の種類 増磁・減磁・交差磁化 主に交差磁化
何で決まる? 力率 負荷電流の大きさ
対策 励磁調整 補極・補償巻線

💡 違いのポイント

・同期機:力率によって作用が変わる(交流だから位相がある)

・直流機:主に交差磁化(直流だから位相がない)

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ほな、問題や!

🧠 問題3

同期発電機で遅れ力率の負荷が増加したとき、端子電圧はどうなるか?

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力率と電圧変動の関係を確認しよか。

遅れ力率の場合:

① 減磁作用が発生

② 界磁磁束が弱まる

③ 誘導起電力が下がる

端子電圧が下降

💡 覚え方

遅れ力率 → 減磁 → 電圧下がる

「遅れると損する」イメージ!

🔄 確認問題

進み力率の負荷が増加すると端子電圧は?

発展ルート

さすがや!ほな発展問題いくで。

🔥 発展問題

同期発電機の電圧変動率が「負の値」になるのは、どのような負荷の場合か?

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ここで重要な話や。同期電動機の場合はどうなるか?

⚠️ 発電機と電動機で逆になる!

電動機では電流の向きが逆やから、電機子反作用も逆になるで。

力率 同期発電機 同期電動機
遅れ力率 減磁作用 増磁作用
進み力率 増磁作用 減磁作用

覚え方:

発電機と電動機で逆転する!

・発電機:遅れ→減磁、進み→増磁

・電動機:遅れ→増磁、進み→減磁

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試験で間違いやすいポイントを整理するで!

📝 試験での注意点

① 「発電機」か「電動機」かを確認!

② 力率が「遅れ」か「進み」かを確認!

③ 「増磁」と「減磁」を逆にしない!

電機子反作用の覚え方 同期発電機 遅れ力率 → 減磁 進み力率 → 増磁 同期電動機 遅れ力率 → 増磁 進み力率 → 減磁 💡 発電機の覚え方 「遅れると損する(減磁)、進むと得する(増磁)」
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ここまでの内容を総整理するで!

🔑 電機子反作用のまとめ

✅ 電機子反作用 = 電機子電流が界磁磁束に与える影響

✅ 3種類:減磁交差磁化増磁

【同期発電機の場合】

・遅れ力率 → 減磁作用 → 電圧下がる

・力率1 → 交差磁化作用 → 電圧やや下がる

・進み力率 → 増磁作用 → 電圧上がる

【同期電動機の場合】

発電機とになる!

・遅れ力率 → 増磁作用

・進み力率 → 減磁作用

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よっしゃ、総合問題や!

🧠 総合問題

同期発電機の電機子反作用に関する記述として、誤っているものはどれか?

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各選択肢を確認しよか。

選択肢の確認:

① 遅れ力率→減磁作用 → 正しい

② 進み力率→増磁作用 → 正しい

③ 力率1→増磁作用 → 誤り!(交差磁化作用)

④ 減磁作用→磁束が弱まる → 正しい

💡 ポイント

力率1では交差磁化作用

増磁でも減磁でもないで。

🔄 確認問題

力率1のときの電機子反作用は?

お疲れさん!第6講「電機子反作用を理解せよ」終了や!

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📝 今日のまとめ

✅ 電機子反作用 = 電機子電流が界磁磁束に与える影響

遅れ力率 → 減磁作用(発電機)

力率1 → 交差磁化作用

進み力率 → 増磁作用(発電機)

✅ 同期電動機では発電機とになる

次の講座
▶ 第7講:同期インピーダンス