静電気

同心球・同軸円筒コンデンサの静電容量【電験三種 理論】

球と円筒、形が変わっても基本は同じ!

進捗: 0%
メインルート

よっしゃ!静電気の第18講スタートや!

今回のテーマは「特殊形状のコンデンサ」や。

平行平板以外にも、球形円筒形のコンデンサがあるんや。それぞれの静電容量の公式をマスターしよな!

📚 この講座で学ぶこと

✅ 同心球コンデンサの構造と公式を理解する

✅ 孤立球導体の静電容量を学ぶ

✅ 同軸円筒コンデンサの公式を導出する

✅ 各形状の公式を使い分ける

✅ 実際の応用例(同軸ケーブル)を知る

メインルート

まず、特殊形状のコンデンサってどんなものがあるか見てみよか。

平行平板だけやなくて、いろんな形があるんや!

コンデンサの形状いろいろ 平行平板 同心球 同軸円筒

💡 身近な例で考えよう!

同心球:ガチャガチャのカプセル(大きい球の中に小さい球)

同軸円筒:テレビのアンテナケーブル(同軸ケーブル)がまさにこれ!

形は違っても「2つの導体で電荷を挟む」という基本は同じやで。

📌 主な特殊形状

同心球コンデンサ:球殻が入れ子になった構造

孤立球導体:1つの球導体だけの特殊ケース

同軸円筒コンデンサ:円筒が入れ子(同軸ケーブル)

メインルート

同心球コンデンサの構造を見てみよか。

平行平板との違いをしっかり押さえてな!

同心球コンデンサの構造 外球(半径 b) 内球(半径 a) a 誘電率 ε b 構造 ・内球:半径 a ・外球:半径 b ・間に誘電体(ε)

💡 平行平板との違い

・平行平板:電界が一様(どこでも同じ強さ)

・同心球:電界が放射状で、中心に近いほど強い

玉ねぎの皮を剥くイメージで、内側ほど「詰まってる」感じ!

だから公式も違ってくるんや。

📌 同心球コンデンサの特徴

・内球(半径 a)と外球(半径 b)が同心

・間の空間に誘電体(誘電率 ε)

・電界は放射状に分布

メインルート

同心球コンデンサの静電容量の公式を導出するで!

\( C = \dfrac{4\pi\varepsilon ab}{b - a} \)
同心球コンデンサの静電容量

導出の流れ

① 内球に電荷 +Q、外球に −Q

② ガウスの法則で電界を求める

 E = Q/(4πεr²)(a < r < b)

③ 電位差を積分で計算

 V = ∫E dr = Q(b−a)/(4πεab)

④ C = Q/V より公式を得る

💡 公式の覚え方

・分子:4πε × a × b(積)

・分母:b − a(差)

・4πε が球の特徴的な係数!

メインルート

ほな、確認問題や!

🧠 問題1

同心球コンデンサで、a と b の差(b − a)が小さくなると、静電容量 C はどうなる?

サポートルート

OK、公式を見てみよか。

C = 4πεab/(b−a) の関係

・分母が (b−a)

・(b−a) が小さくなると...

・分母が小さくなる → C は大きくなる

🔄 確認問題

分母が小さくなると、全体の値は?

発展ルート

さすがや!ほな応用問題いくで。

🔥 発展問題

a = 10 cm、b = 20 cm、真空(ε₀ = 8.85×10⁻¹² F/m)のとき、C は約何 pF?(4π ≈ 12.6)

メインルート

次は孤立球導体について学ぼか。

孤立球導体 +Q a 無限遠を基準(V = 0) 孤立球導体とは ・1つの球導体だけ ・外球が無限遠(b → ∞) ・同心球の特殊ケース

📌 孤立球導体の特徴

・外球が無限遠にある(b → ∞)

・同心球コンデンサの特殊ケース

・無限遠の電位を 0 とする

メインルート

孤立球導体の静電容量を導出するで!

\( C = 4\pi\varepsilon a \)
孤立球導体の静電容量(半径 a)

導出

同心球の公式 C = 4πεab/(b−a) で

b → ∞ の極限を取る:

C = 4πεab/(b−a)

= 4πεa × b/(b−a)

= 4πεa × 1/(1−a/b)

b → ∞ で a/b → 0 より

C = 4πεa

💡 シンプルな公式!

・C = 4πεa(半径 a に比例)

・球が大きいほど容量も大きい

・地球の静電容量も計算できる!

メインルート

次は同軸円筒コンデンサの構造を見てみよか。

同軸円筒コンデンサの構造 【断面図】 a b 【側面図】 長さ ℓ 内円筒(半径 a)と外円筒(半径 b)が同軸に配置

📌 同軸円筒コンデンサの特徴

・内円筒(半径 a)と外円筒(半径 b)

・長さ ℓ の円筒

同軸ケーブルの構造そのもの!

メインルート

ほな、問題いくで!

🧠 問題2

孤立球導体の静電容量 C = 4πεa で、半径 a を 2倍にすると C はどうなる?

サポートルート

OK、公式を確認しよか。

C = 4πεa の関係

・C は a に比例

・a が 2倍 → C も 2倍

🔄 確認問題

C = 4πεa で、C と a の関係は?

発展ルート

さすがや!ほな応用問題いくで。

🔥 発展問題

地球(半径 6400 km)の静電容量は約何 μF?(4πε₀ ≈ 1.11×10⁻¹⁰ F/m)

メインルート

同軸円筒コンデンサの静電容量の公式を見てみよか!

\( C = \dfrac{2\pi\varepsilon \ell}{\ln(b/a)} \)
同軸円筒コンデンサの静電容量

導出の流れ

① 内円筒に電荷 +Q(線電荷密度 λ = Q/ℓ)

② ガウスの法則で電界を求める

 E = λ/(2πεr) = Q/(2πεℓr)

③ 電位差を積分で計算

 V = ∫E dr = Q ln(b/a)/(2πεℓ)

④ C = Q/V より公式を得る

💡 公式の特徴

・分母に自然対数 ln が登場

・C は長さ ℓ に比例

・2πε が円筒の特徴的な係数

メインルート

単位長さあたりの静電容量も覚えとこか。

\( C_0 = \dfrac{C}{\ell} = \dfrac{2\pi\varepsilon}{\ln(b/a)} \) [F/m]
単位長さあたりの静電容量
同軸ケーブルへの応用 同軸ケーブルの静電容量 C = C₀ × ℓ(長さ ℓ のケーブル)

📌 実用上のポイント

・ケーブルは「pF/m」で規格化されることが多い

・長さ ℓ をかけて全体の C を求める

・高周波特性に影響する重要なパラメータ

メインルート

各形状の公式を比較してみよか。

形状 静電容量 C
平行平板 εS/d
同心球 4πεab/(b−a)
孤立球導体 4πεa
同軸円筒 2πεℓ/ln(b/a)

💡 共通点

・すべてε に比例

・球は 4πε、円筒は 2πε

・寸法パラメータの組み合わせが異なる

メインルート

ほな、問題いくで!

🧠 問題3

同軸円筒コンデンサで、長さ ℓ を 3倍にすると、静電容量 C はどうなる?

サポートルート

OK、公式を確認しよか。

C = 2πεℓ/ln(b/a) の関係

・C は ℓ に比例

・ℓ が 3倍 → C も 3倍

🔄 確認問題

C は ℓ に比例するとき、ℓ が 3倍なら C は?

発展ルート

さすがや!ほな発展問題いくで。

🔥 発展問題

同軸円筒で b/a = e(自然対数の底)のとき、ln(b/a) = 1。長さ 10 m、ε₀ = 8.85×10⁻¹² のとき C は約何 pF?(2π ≈ 6.28)

メインルート

特殊形状の公式をまとめとくで!

形状 公式 ポイント
同心球 4πεab/(b−a) 球は 4πε
孤立球 4πεa b → ∞
同軸円筒 2πεℓ/ln(b/a) 円筒は 2πε
メインルート

導出の共通ステップを確認しよか。

🔧 静電容量の導出手順

Step 1:電荷分布を仮定(+Q, −Q)

Step 2:ガウスの法則で電界 E を求める

Step 3:電位差 V = ∫E dr を計算

Step 4:C = Q/V で静電容量を求める

📌 ガウスの法則の使い分け

球対称 → 球面で積分

円筒対称 → 円筒面で積分

・対称性を活かすのがポイント!

メインルート

間違いやすいポイントを確認しとこか。

⚠️ よくある間違い

・球と円筒で 4πε と 2πε を混同

・同心球で分子が ab か b−a か間違える

・円筒の ln を忘れる

・単位(m, cm)の変換ミス

覚え方のコツ 球 → 4πε (球の表面積 4πr²) 円筒 → 2πε (円周 2πr)
メインルート

最後の問題や!

🧠 問題4

同心球コンデンサで a = 5 cm、b = 10 cm。平行平板コンデンサ C = εS/d の形で表すと、「等価な極板間距離 d」はいくら?

(ヒント:C = 4πεab/(b−a) = ε × 4πab/(b−a) と比較)

サポートルート

OK、公式を比較してみよか。

同心球と平行平板の比較

同心球:C = 4πεab/(b−a)

平行平板:C = εS/d

同心球で S = 4πab と見なすと

d = b − a = 10 − 5 = 5 cm

🔄 確認問題

10 − 5 = ?

発展ルート

よっしゃ、最後の発展問題や!

🔥 発展問題

同心球で b − a を固定したまま a と b を両方大きくすると、C はどうなる?

メインルート

今日学んだことをまとめるで!

項目 内容
同心球 C = 4πεab/(b−a)
孤立球 C = 4πεa(b→∞)
同軸円筒 C = 2πεℓ/ln(b/a)
導出手順 ガウス→電界→電位差→C
メインルート

よっしゃ!最後に今日のまとめや。

📝 第18講のまとめ

同心球:C = 4πεab/(b−a)

孤立球導体:C = 4πεa(b→∞の極限)

同軸円筒:C = 2πεℓ/ln(b/a)

球は 4πε円筒は 2πε

✅ 導出はガウスの法則がポイント

\( C = 4\pi\varepsilon a \)
孤立球導体の静電容量、バッチリやな!

次回は複合誘電体を学ぶで!異なる誘電体が重なった場合の静電容量を求めよな。楽しみにしとき!

お疲れさん!第18講「特殊形状のコンデンサ」終了や!

🏆
0
獲得ポイント
0
メイン正解
0
サポート利用
0
発展正解

📝 今日のまとめ

✅ 同心球:C = 4πεab/(b−a)

✅ 孤立球:C = 4πεa

✅ 同軸円筒:C = 2πεℓ/ln(b/a)

✅ 球は4πε、円筒は2πε

次の講座
▶ 第19講:複合誘電体