電荷間に働く力を計算しよう
よっしゃ!静電気の第2講スタートや!
今回のテーマは「クーロンの法則」や。
前回は電荷同士が「引き合う」「反発する」って学んだな。今回は、その力の大きさを計算できるようになるで!
📚 この講座で学ぶこと
✅ クーロンの法則の公式を理解する
✅ 比例定数kの意味と値を覚える
✅ 距離の逆2乗則を理解する
✅ 力の向き(ベクトル)を理解する
✅ 複数電荷の力の合成ができる
まず、クーロンの法則って何かを説明するで。
18世紀のフランスの物理学者シャルル・クーロンさんが発見した法則や。1785年のことやで。
クーロンさんは「ねじり秤(はかり)」っていう精密な実験装置を自分で作って、電荷同士に働く力を測定したんや。その結果、距離の2乗に反比例するっていう美しい法則を発見したんやで。
💡 万有引力との類似点
実は、クーロンの法則はニュートンの万有引力の法則とそっくりなんや!
・万有引力:質量同士が引き合う力 → F ∝ M₁M₂/r²
・クーロン力:電荷同士に働く力 → F ∝ Q₁Q₂/r²
どちらも「2乗に反比例」っていう共通点があるんやで。自然界の基本法則は美しいな!
「電荷と電荷の間に働く力」を静電気力(またはクーロン力)って言うんや。
この力の大きさを計算する公式が、クーロンの法則やで!
前回学んだ「引き合う」「反発する」っていう定性的な話から、今回は「何ニュートンの力が働くか」っていう定量的な話に進むんや。これが分かれば、電験の計算問題がバンバン解けるようになるで!
ほな、クーロンの法則の公式を見てみよか!
これは電験三種の静電気分野で最も基本となる公式や。しっかり頭に叩き込んでな!
📌 各記号の意味
F :静電気力 [N](ニュートン)→ 2つの電荷の間に働く力の大きさ
k :比例定数(クーロン定数)→ 約9×10⁹という超大きな数字
Q₁, Q₂ :2つの電荷 [C](クーロン)→ 電荷の「量」を表す
r :電荷間の距離 [m](メートル)→ 電荷の中心間の距離
💡 公式の読み方
この公式を日本語で読むとこうなる:
「静電気力Fは、2つの電荷Q₁とQ₂の積に比例し、距離rの2乗に反比例する」
つまり、電荷が大きいほど力は強く、距離が遠いほど力は弱くなるってことや!
この公式、めっちゃ大事やで!電験三種の計算問題でバンバン使うからな。
まずは「F = kQ₁Q₂/r²」の形をしっかり覚えてくれ。次のステップで、この公式の意味をもっと深く理解していくで!
公式の意味をイメージで理解しよか。
数式だけ見てもピンとこないやろ?具体的にどういうことか、図で見ていくで!
✅ 力が大きくなる条件
・電荷Q₁、Q₂が大きいほど → 力は大きい(分子が大きくなる)
・距離rが小さいほど → 力は大きい(分母が小さくなる)
💡 磁石で例えると...
強い磁石同士を近づけると、めっちゃ引き合う(または反発する)やろ?
逆に、弱い磁石を遠くに離すと、ほとんど力を感じへん。
電荷も同じで、大きい電荷を近づけるほど強い力が働くんや!
特に「r²」に注意や!距離が2倍になると、力は4分の1になるんやで。
これは「1/2² = 1/4」やからな。距離が3倍なら「1/3² = 1/9」になる。この「逆2乗の法則」は電験でめっちゃ出題されるから、しっかり理解しときや!
ほな、ここまでの確認問題や!
クーロンの法則 \( F = k \dfrac{Q_1 Q_2}{r^2} \) において、電荷間の距離rを2倍にすると、力Fはどうなる?
OK、整理しよか。
ポイント: r²(アールの2乗)
公式の分母は r² や。「rの2乗に反比例」ってことや!
計算してみよう
距離がrのとき:F = k×Q₁Q₂/r²
距離が2rのとき:F' = k×Q₁Q₂/(2r)² = k×Q₁Q₂/4r²
→ F' = F/4(1/4倍になる!)
💡 逆2乗の法則
距離がn倍→ 力は1/n²倍
距離を3倍にすると、力は何倍になる?
さすがや!ほな応用問題いくで。
電荷間の距離を1/2倍にし、さらに両方の電荷を2倍にすると、力は元の何倍になる?
次は比例定数kについて詳しく見ていくで。
この「k」はクーロン定数とも呼ばれるで。
めっちゃ大きな数字やな!9×10⁹(90億!)やで。
💡 なぜこんな大きな数字なの?
電荷の単位「クーロン(C)」は実はめっちゃ大きい単位なんや。
1Cの電荷は、電子約625京個(6.25×10¹⁸個)に相当する!
日常で扱う静電気は「μC(マイクロクーロン)」レベルやから、kが大きくないと計算結果が小さすぎてしまうんや。
📌 覚え方
「く(9)ーろん」の「く」で9×10⁹!
この語呂合わせで絶対忘れへんで!
ちなみに、このkは別の書き方もあるんや。
この書き方は後で「ガウスの法則」で使うから、頭の片隅に入れとき。今は「k = 9×10⁹ = 1/(4πε₀)」っていう2通りの表し方があることを覚えといてな!
ついでに真空の誘電率ε₀も覚えとこか。
「誘電率」っていう言葉は後でコンデンサのところで詳しくやるけど、今は「電気の通しやすさに関係する定数」くらいに思っといてな。
💡 kとε₀の関係
kがめっちゃ大きい数字(9×10⁹)やったのに対して、
ε₀はめっちゃ小さい数字(8.85×10⁻¹²)や。
これは偶然やなくて、k = 1/(4πε₀) の関係があるからなんや!
大きい数と小さい数が逆数の関係になっとるんやで。
📌 ポイント
・k(クーロン定数):9×10⁹(めっちゃ大きい)
・ε₀(真空の誘電率):8.85×10⁻¹²(めっちゃ小さい)
→ 2つは逆数の関係(厳密には4π倍の差)
ここで単位の確認をしとこか。
単位の計算
\( F = k \dfrac{Q_1 Q_2}{r^2} \)
単位:[N] = [N・m²/C²] × [C]×[C] / [m²]
= [N・m²/C²] × [C²/m²]
= [N] ✓
ちゃんとニュートン[N]になるな!
| 記号 | 意味 | 単位 |
|---|---|---|
| F | 静電気力 | N(ニュートン) |
| k | クーロン定数 | N・m²/C² |
| Q | 電荷 | C(クーロン) |
| r | 距離 | m(メートル) |
ほな、計算問題やってみよか!
+2×10⁻⁶ C の電荷と +3×10⁻⁶ C の電荷が 0.3 m 離れている。働く力Fは何Nか?
(k = 9×10⁹ N・m²/C² とする)
OK、一緒に計算していこか。
Step 1: 値を代入
\( F = k \dfrac{Q_1 Q_2}{r^2} \)
\( F = 9 \times 10^9 \times \dfrac{(2 \times 10^{-6})(3 \times 10^{-6})}{0.3^2} \)
Step 2: 分子を計算
\( Q_1 \times Q_2 = 2 \times 3 \times 10^{-6} \times 10^{-6} = 6 \times 10^{-12} \)
Step 3: 分母を計算
\( r^2 = 0.3^2 = 0.09 = 9 \times 10^{-2} \)
Step 4: 全体を計算
\( F = 9 \times 10^9 \times \dfrac{6 \times 10^{-12}}{9 \times 10^{-2}} \)
\( F = 9 \times 10^9 \times \dfrac{6}{9} \times 10^{-12+2} \)
\( F = 6 \times 10^{-1} = 0.6 \) [N]
答えは何Nだった?
さすがや!ほな少し難しい問題いくで。
2つの同じ大きさの電荷が1m離れて54Nの力を及ぼしている。電荷の大きさQは?
(k = 9×10⁹ として、Q > 0)
次は力の向きについて説明するで。
クーロンの法則で求まるFは「大きさ」や。向きは別で考える必要があるんや。
これ、初心者がよく混乱するポイントやから、しっかり理解してな!
📌 力の向きのルール
・異符号(+と−):互いに引き合う方向 → 相手に近づく向き
・同符号(+と+、−と−):互いに反発する方向 → 相手から遠ざかる向き
💡 覚え方:磁石と同じ!
N極とS極(異なる極)→ 引き合う
N極とN極、S極とS極(同じ極)→ 反発する
電荷も「異なるものは引き合い、同じものは反発する」と覚えとき!
力はベクトル(大きさと向きを持つ量)やから、計算するときは向きをしっかり考えなアカンで!特に複数の電荷がある場合は、向きを間違えると答えが全然違ってくるからな。
ここで大事なポイントや!作用・反作用の法則を思い出してな。
💡 重要ポイント
Q₁がQ₂から受ける力と、Q₂がQ₁から受ける力は、
大きさが同じで、向きが逆!
(電荷の大きさが違っても、力の大きさは同じ)
これはニュートンの第3法則(作用・反作用)やな。電荷が大きいほうが力が大きい…ってわけやないで!
次は3つ以上の電荷がある場合を考えよか。
電荷が3つあったら、1つの電荷には複数の力が働くよな?
この場合、合力(ごうりょく)を求める必要があるんや。
これを力の合成(重ね合わせの原理)って言うで。
ほな、問題で確認しよか!
一直線上にA、B、Cの3つの電荷がある。
A: +2C、B: +1C、C: −3C
AとBの距離: 1m、BとCの距離: 1m
電荷Bに働く力の合力はどうなる?
OK、一つずつ整理しよか。
Step 1: Aからの力
AとBは同符号(+と+)→ 斥力
→ Bを右に押す力(C方向)
Step 2: Cからの力
BとCは異符号(+と−)→ 引力
→ Bを右に引く力(C方向)
💡 結論
両方とも右向き(C方向)の力!
→ 合力は右向きになる
Bに働く合力の向きは?
さすがや!ほな実際に力の大きさを計算してみよか。
同じ問題設定で、Bに働く合力の大きさを求めよ。
A: +2C、B: +1C、C: −3C(各距離1m)
(k = 9×10⁹ とする)
さっきは一直線上やったけど、平面上に電荷がある場合も考えてみよか。
📌 ベクトルの合成
力はベクトル(大きさと向きを持つ量)
複数の力の合成はベクトル和で求める
ベクトルの合成の計算方法を説明するで。
3:4:5の直角三角形は有名やな!覚えとくと計算が楽やで。
直角じゃない場合は?成分分解を使うんや。
ベクトル合成の一般的な手順
① 各力をx成分とy成分に分解する
② x成分同士、y成分同士を足す
③ 合力の大きさ = \(\sqrt{F_x^2 + F_y^2}\)
📌 成分分解の公式
力Fが角度θの方向のとき:
\( F_x = F \cos\theta \)(x成分)
\( F_y = F \sin\theta \)(y成分)
三角関数を使うんやけど、電験の問題では45°や60°みたいな計算しやすい角度が多いから安心してな。
最後の問題や!
2つの力 F₁=6N(右向き)と F₂=8N(上向き)の合力の大きさは?
OK、計算方法を確認しよか。
直角なので三平方の定理!
\( F = \sqrt{F_1^2 + F_2^2} \)
\( F = \sqrt{6^2 + 8^2} \)
\( F = \sqrt{36 + 64} \)
\( F = \sqrt{100} = 10 \) [N]
💡 6:8:10 = 3:4:5
3:4:5の2倍やな!この比率は頻出やで。
合力は何N?
よっしゃ、最後の発展問題や!
F₁=5N(右向き)とF₂=5N(右上60°向き)の合力の大きさは?
(ヒント:cos60°=1/2, sin60°=√3/2)
今日学んだことをまとめるで!
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| クーロンの法則 | \( F = k \dfrac{Q_1 Q_2}{r^2} \) [N] |
| クーロン定数k | \( 9 \times 10^9 \) N・m²/C² |
| 真空の誘電率ε₀ | \( 8.85 \times 10^{-12} \) F/m |
| kとε₀の関係 | \( k = \dfrac{1}{4\pi\varepsilon_0} \) |
| 逆2乗則 | 距離n倍 → 力は1/n²倍 |
| 力の向き | 同符号→斥力、異符号→引力 |
よっしゃ!最後に今日のまとめや。
📝 第2講のまとめ
✅ クーロンの法則:\( F = k \dfrac{Q_1 Q_2}{r^2} \)
✅ クーロン定数:k = 9×10⁹(「く」ーろんの「く」で9!)
✅ 逆2乗則:距離2倍→力は1/4
✅ 力の向き:同符号は反発、異符号は引き合う
✅ 力の合成:ベクトル和で求める
次回は電界(電場)の基本について学ぶで!クーロンの法則の考え方をさらに発展させるんや。楽しみにしとき!
お疲れさん!第2講「クーロンの法則」終了や!
📝 今日のまとめ
✅ \( F = k \dfrac{Q_1 Q_2}{r^2} \)(クーロンの法則)
✅ k = 9×10⁹ N・m²/C²
✅ 距離の逆2乗に反比例
✅ 力の向き:同符号→斥力、異符号→引力
✅ 合力はベクトル和で求める