〜 第1講から第19講まで、直流回路のすべてを振り返る最終講座 〜
よっしゃ、ついにここまで来たな!
第1講で「直流回路ってなんやねん?」ってところからスタートして、オームの法則を学んで、直列・並列を理解して、キルヒホッフの法則で複雑な回路に挑んで、テブナンの定理やブリッジ回路で解法の引き出しを増やして、電力や最大電力供給の条件まで、ほんまに長い道のりやったな。
この第20講は、全19講分の知識をぜんぶ振り返る最終まとめや。いわば「直流回路の卒業試験」みたいなもんやな。ここで学んだことがしっかり頭に入ってれば、電験三種の直流回路分野は自信を持って臨めるはずや。
🎯 この講座で確認すること
⚡ オームの法則・抵抗率・温度係数(第1〜3講の範囲)
⚡ 直列・並列・直並列の合成抵抗、分圧・分流(第4〜6講の範囲)
⚡ キルヒホッフの法則(KCL・KVL)の活用(第7〜10講の範囲)
⚡ 重ね合わせの原理・テブナンの定理・ブリッジ回路・ミルマンの定理(第11〜15講の範囲)
⚡ 電力・電力量・ジュール熱・最大電力供給・電池回路(第16〜19講の範囲)
全部で8問の総合問題を用意してるで。どれも、これまでの講座で学んだ知識を組み合わせんと解けへん問題ばかりや。でも、ここまで頑張ってきたキミなら大丈夫。一問ずつ、しっかり確認していこか!
ほな、最後の講座、始めるで!💪
まずは直流回路の土台中の土台から確認していくで。
第1講で学んだのは「電圧・電流・抵抗って何やねん?」っていう話やったな。電圧は電気を押し出す力、電流は実際に流れてる電気の量、抵抗は電気の流れにくさや。水道管のたとえで言えば、水圧が電圧、水量が電流、ホースの細さが抵抗。この3つの関係を数式にしたのが、第2講で学んだオームの法則やったな。
この3つの変形は、直流回路のあらゆる場面で使う「基本の型」や。どんな複雑な回路でも、最後はオームの法則に帰ってくる。せやから、ここが曖昧やと全部がグラグラになるんやな。
ほんで第3講では、抵抗の値がどうやって決まるかを学んだ。抵抗値は材料の性質(抵抗率)と物理的な寸法(長さと断面積)で決まるんやったな。
長い電線ほど抵抗が大きくなり、太い電線ほど抵抗が小さくなる。ホースと同じで、長くて細いほど水が流れにくいのと同じ理屈やな。
さらに、温度が変わると抵抗値も変わるっていう話もあったな。金属は温度が上がると抵抗が増える(正の温度係数)。
📌 基礎のチェックポイント
⚡ オームの法則の3変形(V=IR、I=V/R、R=V/I)を自在に使えるか?
⚡ 抵抗率の式で「長さに比例、断面積に反比例」を覚えてるか?
⚡ 温度係数の正負(金属は正、半導体は負)を区別できるか?
次は第4〜6講で学んだ抵抗の接続の復習や。ここは電験三種で毎年のように出るから、完璧にしとかなあかんで。
まず直列接続。これは「一本道」やったな。抵抗が数珠つなぎになってて、電流はどの抵抗でも同じ値が流れる。その代わり、電圧は各抵抗で分け合う。合成抵抗は足し算で求められるシンプルなやつや。
ほんで分圧の法則。電圧が抵抗の大きさに比例して分配されるっていうルールやな。大きい抵抗には大きい電圧がかかる。ケーキの切り分けみたいに、抵抗の比率で電圧を分けるイメージや。
次に並列接続。これは「分かれ道」や。高速道路で車線が増えるほど車がスムーズに流れるように、並列に抵抗を増やすと合成抵抗は小さくなる。電圧は各抵抗で同じやけど、電流が分かれるのが特徴やったな。
ほんで分流の法則。ここが要注意ポイントやったな!分圧は「自分の抵抗が分子」やけど、分流は「相手の抵抗が分子」になるんや。抵抗が小さい方にたくさん電流が流れるから、分子に相手の抵抗を持ってくるわけや。
第6講では、直列と並列が組み合わさった直並列回路の解き方を学んだ。コツは「内側から外側へ段階的に合成していく」ことやったな。どこが直列でどこが並列かを見極める「回路の読み解き力」が大事やで。
📌 接続のチェックポイント
⚡ 直列は電流が同じ・電圧が分かれる、並列は電圧が同じ・電流が分かれる
⚡ 分圧は「自分」が分子、分流は「相手」が分子(超重要!)
⚡ 直並列回路は「内側→外側」で段階的に合成する
第7〜10講で学んだキルヒホッフの法則。これは直流回路解析の最強ツールのひとつや。
まず第1法則(KCL・電流則)。「ある点に流れ込む電流の合計と、流れ出す電流の合計は等しい」っていうルールやな。水の合流・分岐を考えれば当たり前の話や。蛇口から100mLの水が流れてきて、2つの管に分かれるなら、2つの管を流れる水の合計は必ず100mLになる。電流も同じで、節点(分岐点)で電流が消えたり湧いたりすることはないんや。
次に第2法則(KVL・電圧則)。「閉回路を一周すると、電位変化の合計はゼロになる」っていうルールや。山登りで考えると分かりやすい。どんなルートで山を登って降りても、出発点に戻ってきたら標高差はゼロやろ?回路の電位も同じで、一周回ると上がった分と下がった分が打ち消し合ってゼロになるんや。
第9〜10講では、この2つの法則を使って連立方程式を立てる方法を学んだな。複数電源がある回路でも、KCLとKVLを組み合わせれば必ず解ける。電験三種では「2ループの回路でKVLの連立方程式を立てて解く」パターンが超頻出やで。
キルヒホッフの法則を使う手順を思い出しとこ。①まず電流の向きを仮定する、②KCLで節点の式を立てる、③KVLでループの式を立てる、④連立方程式を解く。もし計算結果がマイナスになったら、仮定した向きが逆やったってだけやから慌てんでええで。
ほな、最初の問題や。まずは基礎の確認からいくで!
上の回路で、\( R_1 = 6 \, \Omega \) が直列に接続され、その後 \( R_2 = 4 \, \Omega \) と \( R_3 = 12 \, \Omega \) が並列に接続されている。電源電圧が 18V のとき、回路全体に流れる電流 \( I \) はいくらか。
直並列回路の合成抵抗、もう一回整理しよか。
この回路は、R1が直列で、その先にR2とR3が並列になってる構造や。まず並列部分を先に合成して、それから直列部分を足す。これが「内側から外側へ」っていう鉄則やな。
Step 1:並列部分の合成
R2とR3の並列合成抵抗を「和分の積」で求める。
\( R_{23} = \frac{R_2 \times R_3}{R_2 + R_3} = \frac{4 \times 12}{4 + 12} = \frac{48}{16} = 3 \, \Omega \)
Step 2:全体の合成抵抗
R1と並列合成の直列なので、
\( R = R_1 + R_{23} = 6 + 3 = 9 \, \Omega \)
Step 3:電流を求める
オームの法則で全体の電流を求める。
\( I = \frac{V}{R} = \frac{18}{9} = 2 \, \text{A} \)
きれいに割り切れたな。答えは 2 A や!
4Ω と 12Ω の並列合成抵抗はいくらか?
基礎はバッチリやな。ほな、ちょっとレベルアップした問題にいくで。
問題1の回路(R1 = 6Ω 直列、R2 = 4Ω と R3 = 12Ω 並列、電源 18V)で、R2(4Ω)に流れる電流はいくらか。
💡 ヒント:まず全体の電流を求めて、次に分流の法則を使おう。
ええぞ!基礎問題はクリアやな。ここからは第11〜15講で学んだ回路の定理を振り返るで。
まず第11講の重ね合わせの原理。これは「複数の電源がある回路では、各電源を1つずつ残して他を除去し、それぞれの結果を足し合わせれば答えが出る」っていう便利な方法やったな。
ポイントは電源の除去方法や。電圧源(E)は短絡(導線に置き換え)して、電流源(J)は開放(取り外す)する。ここをよく間違えるから注意やで。「電圧源を開放」ってやったらアウトや!電圧源は内部抵抗ゼロやから短絡に置き換えるのが正しいんや。
📌 重ね合わせの原理:電源除去ルール
⚡ 電圧源を除去 → 短絡(導線に置き換え、0Ω)
⚡ 電流源を除去 → 開放(取り外す、∞Ω)
次に第12講のテブナンの定理。これは「どんなに複雑な回路でも、ある2端子から見れば1つの電圧源 V₀ と 1つの直列抵抗 R₀ に置き換えられる」っていう超強力な定理やったな。
テブナンの定理を使う手順を確認しよか。①注目する部分(負荷)を取り外す、②その端子間の開放電圧 \( V_0 \) を求める、③内部の電源を除去して端子間の抵抗 \( R_0 \) を求める、④テブナン等価回路から目的の値を計算する。「ブラックボックス化」のイメージやな。壁の裏の配線を知らんでも、コンセントの電圧と内部抵抗さえ分かれば何でも計算できるっていう発想や。
「どの手法を使えばいいか分からん」って思ったら、こう判断するとええで。①回路が単純な直並列 → オームの法則+合成抵抗で十分、②複数電源がある → 重ね合わせの原理 or キルヒホッフ、③特定の負荷に流れる電流を知りたい → テブナンの定理が最強、④並列電源の共通電圧を知りたい → ミルマンの定理。問題の「何を求めたいか」から逆算して手法を選ぶのがコツや!
続いて第13〜14講で学んだブリッジ回路とミルマンの定理の復習や。
ホイートストンブリッジっていうのは、4つの抵抗をひし形(ダイヤモンド型)に並べて、その対角線上に検流計をつないだ回路やったな。天秤ばかりと同じで、両腕のバランスが取れている状態(平衡状態)がキーポイントや。
平衡条件が成り立つとき、検流計には電流が流れへん。つまり検流計部分の導線がないのと同じ扱いになるから、回路がシンプルになって計算がめっちゃ楽になるんや。よくある間違いは「隣辺の積が等しい」としてしまうこと。正しくは「対辺の積」やで!たすき掛けのイメージで覚えとき。
最後にミルマンの定理。これは並列に接続された複数の電圧源回路の共通電圧を一発で求められる定理やったな。
ミルマンの定理は「分子が \( E/R \) の和、分母が \( 1/R \) の和」って覚えておけばOKや。実はキルヒホッフの法則を整理すると、自然とこの形が出てくるんや。個別に連立方程式を解く手間が省けるから、条件が合えばめちゃくちゃ時短になるで。
📌 定理の使い分け早見表
⚡ 単純な直並列回路 → オームの法則+合成抵抗
⚡ 複数電源 → 重ね合わせの原理 or キルヒホッフ
⚡ 特定負荷の電流 → テブナンの定理
⚡ ブリッジの平衡判定 → R1×R4 = R2×R3
⚡ 並列電源の共通電圧 → ミルマンの定理
ほな、テブナンの定理を使う問題にいくで!
上の回路で、E = 18V の電源に R1 = 3Ω が直列に接続され、R2 = 6Ω と負荷 \( R_L = 4 \, \Omega \) が ab端子間に並列に接続されている。テブナンの定理を用いて、\( R_L \) に流れる電流 \( I_L \) を求めよ。
💡 手順:①R_Lを取り外す → ②開放電圧V₀ → ③内部抵抗R₀ → ④I_L = V₀/(R₀+R_L)
テブナンの定理、手順を一つずつ確認しよか。
テブナンの定理を使うときは、まず注目する部分(今回は \( R_L \) )を取り外すのが最初のステップやったな。取り外したら、ab端子間の「開放電圧 \( V_0 \)」を求める。
Step 1:R_Lを取り外して開放電圧 V₀ を求める
R_Lを外すと、E = 18V、R1 = 3Ω、R2 = 6Ω の直列回路になるんや。
R2には電流が流れるから、R2の両端電圧がV₀になる。
分圧の法則で:\( V_0 = 18 \times \frac{6}{3+6} = 18 \times \frac{6}{9} = 12 \, \text{V} \)
Step 2:内部抵抗 R₀ を求める
電源を短絡(導線に置き換え)すると、R1とR2が並列になる。
\( R_0 = \frac{3 \times 6}{3 + 6} = \frac{18}{9} = 2 \, \Omega \)
ここまでのV₀とR₀を使えば、あとはオームの法則で解けるで。
上の回路でR_Lを取り外したとき、ab端子間の開放電圧 \( V_0 \) はいくらか?
テブナンの定理はバッチリやな!ほな、もう一歩踏み込むで。
問題2の回路で、\( R_L = 4 \, \Omega \) で消費される電力はいくらか。
💡 ヒント:\( P = I^2 R \) を使おう。I_L はメイン問題の答えを使ってOK。
定理の復習はここまでにして、次は第16講で学んだ電力・電力量・ジュール熱を振り返るで。
まず「電力」って何やったか。電力は「電気がする仕事の速さ」や。ドライヤーで言えば、風を出す力の強さ。1秒間にどれだけのエネルギーを使うか、っていう「瞬間の力」を表すんやったな。
この3つの形はめっちゃ大事や。\( V \) と \( I \) が分かってたら \( P = VI \)、\( I \) と \( R \) が分かってたら \( P = I^2R \)、\( V \) と \( R \) が分かってたら \( P = V^2/R \)。問題文で与えられてる値に合わせて使い分けるのがコツやな。
次に「電力量」と「ジュール熱」。電力量は電力 × 時間で、「どれだけの仕事をしたか」の合計を表す。ジュール熱は抵抗で消費されたエネルギーが熱に変わったもので、計算上は電力量と同じ値になるんやったな。
電力と電力量の違いを車で例えると、電力は「今のスピード(時速60km)」で、電力量は「走った距離(120km)」みたいなもんや。スピード(電力)が同じでも、長く走れば(時間が経てば)距離(電力量)は増える。この違いを意識するのが大事やで!
📌 単位変換の要注意ポイント
⚡ 電力量の基本単位は J(ジュール)= W·s(ワット秒)
⚡ 実用では kWh(キロワット時)をよく使う
⚡ 1 kWh = 1000W × 3600s = 3,600,000 J = 3.6 × 10⁶ J
⚡ 時間の単位(秒 vs 分 vs 時間)の変換ミスに注意!
電力の計算問題や。シンプルやけど、使う公式を正しく選べるかがポイントやで。
\( R = 10 \, \Omega \) の抵抗に \( V = 20 \, \text{V} \) の電圧を加えたとき、この抵抗で消費される電力はいくらか。
電力の公式、ちゃんと使い分けられるように整理しよか。
今回の問題では V = 20V と R = 10Ω が与えられてる。電流Iは直接分かってないな。こういうとき、どの公式を使うかが勝負や。
公式の選び方
VとRが分かっている → \( P = \frac{V^2}{R} \) を使う!
もちろん先にI = V/R = 2A を求めてから P = VI = 40W としてもOKやで。
VとRが分かっているとき、電力を求める公式として正しいものはどれか?
電力は完璧やな。ほな、ジュール熱の計算にいくで。
問題3の抵抗(R = 10Ω、V = 20V)に5分間通電したとき、発生するジュール熱は何Jか。
💡 ヒント:時間の単位変換(分→秒)を忘れずに!
さて、第17〜18講で学んだ最大電力供給の条件と電池の内部抵抗を振り返るで。
まず最大電力供給。「電源から負荷に最大の電力を送るには、負荷抵抗をいくつにすればいいか?」っていう問題やったな。結論は負荷抵抗 \( R_L \) = 内部抵抗 \( R_0 \) のときに最大になるんや。
自転車のギアで考えると分かりやすいな。ギアが重すぎても(R_Lが大きすぎても)ペダルを回せないし、ギアが軽すぎても(R_Lが小さすぎても)空回りするだけ。ちょうどいいギア比のとき、一番効率よく力が伝わるやろ?直流回路も同じで、R_L = R₀ のときが「ちょうどいいバランス」なんや。
次に電池の内部抵抗。理想的な電池は起電力Eそのものが端子に出るけど、実際の電池には内部抵抗rがある。電流が流れると、内部抵抗で電圧降下が起きて、端子電圧は起電力より低くなるんやったな。
古い電池がパワー不足になるのは、内部抵抗rが大きくなって端子電圧が下がるからなんや。起電力E自体はあんまり変わらんけど、\( rI \) の分だけ電圧がロスするわけやな。
📌 電池の接続パターン
⚡ 直列n個:合成起電力 = nE、合成内部抵抗 = nr
⚡ 並列n個:合成起電力 = E、合成内部抵抗 = r/n
⚡ 直列は電圧アップ、並列は内部抵抗ダウンが目的!
最大電力の公式が使えるかチェックするで!
起電力 E = 10V、内部抵抗 \( R_0 = 5 \, \Omega \) の電源に負荷抵抗 \( R_L \) を接続する。\( R_L \) に供給される電力が最大になるとき、その最大電力 \( P_{\max} \) はいくらか。
最大電力の条件を思い出そか。
最大電力の条件
負荷に最大の電力を送るには、\( R_L = R_0 \) にすればいい。
今回 \( R_0 = 5 \, \Omega \) やから、\( R_L = 5 \, \Omega \) のときに最大電力になる。
最大電力の計算
\( P_{\max} = \frac{E^2}{4R_0} = \frac{10^2}{4 \times 5} = \frac{100}{20} = 5 \, \text{W} \)
最大電力を得るために、\( R_L \) はいくらにすべきか?
最大電力はOKやな。ほな、端子電圧の応用問題にいくで。
起電力 E = 10V、内部抵抗 r = 5Ω の電池に負荷 \( R_L \) を接続したところ、端子電圧が 8V になった。このときの \( R_L \) の値はいくらか。
💡 ヒント:V = E − rI から電流を求め、R_L = V/I で計算。
ここで、直流回路の全範囲にわたる解法選択フローチャートを確認しとこか。電験三種の試験本番では、限られた時間の中で「どの手法を使えば最短で解けるか」を素早く判断する力がめちゃくちゃ大事なんや。
このフローチャートは試験本番でもめっちゃ使えるで。問題文を読んだら、まず「電源がいくつあるか」「何を求めたいか」を確認する。そうすれば、自然と最適な解法が見えてくるはずや。
ただし注意点が一つ。どの手法を使っても正解にはたどり着けるってことや。キルヒホッフの法則は万能やから、テブナンが使える問題でもキルヒホッフでも解ける。ただし、テブナンの方が圧倒的に早い場合が多い。試験は時間との勝負やから、最短ルートを選ぶ力が合否を分けるんや。
ブリッジ回路の問題や。平衡条件をしっかり使えるか確認するで!
ホイートストンブリッジ回路で R1 = 2Ω、R2 = 4Ω、R3 = 3Ω のとき、ブリッジが平衡するための R4 の値はいくらか。
ブリッジの平衡条件を確認しよか。大事なのは「対辺の積」やで。
平衡条件
ホイートストンブリッジの平衡条件は \( R_1 \times R_4 = R_2 \times R_3 \)
つまり「たすき掛け」で対辺どうしの積が等しい。
R1(A-B) と R4(D-C) が対辺、R2(A-D) と R3(B-C) が対辺やな。
ブリッジの平衡条件として正しいのはどれか?
ブリッジの平衡は余裕やな!ほな、平衡状態のブリッジ回路で全体の電流を求めてみよか。
R1 = 3Ω、R2 = 6Ω、R3 = 2Ω、R4 = 4Ω のブリッジ回路が平衡している。電源 E = 10V を接続したとき、電源から流れ出す電流 I はいくらか。
💡 ヒント:平衡時は検流計部分を無視できる。左腕(R1+R3)と右腕(R2+R4)の並列合成で全体の抵抗を求めよう。
次はミルマンの定理を使う問題や!
2つの電圧源が並列接続されている。枝1は E1 = 12V、R1 = 3Ω、枝2は E2 = 6V、R2 = 6Ω である。ミルマンの定理を用いて、端子ab間の電圧 V を求めよ。
ミルマンの定理の計算手順を確認しよか。
ミルマンの定理の公式
\( V = \frac{\frac{E_1}{R_1} + \frac{E_2}{R_2}}{\frac{1}{R_1} + \frac{1}{R_2}} \)
分子は「各電源の E/R の和」、分母は「各抵抗の 1/R の和」や。
分子の計算
\( \frac{E_1}{R_1} + \frac{E_2}{R_2} = \frac{12}{3} + \frac{6}{6} = 4 + 1 = 5 \)
ミルマンの定理の分子 \( \frac{E_1}{R_1} + \frac{E_2}{R_2} \) の値はいくらか?
ミルマンは余裕やな!ほな、ここに負荷をつないだ場合を考えてみよか。
問題6の回路の端子abに負荷 \( R_L = 3 \, \Omega \) を接続した。このとき \( R_L \) に流れる電流はいくらか。
💡 ヒント:ミルマンで求めたV₀ = 10V がテブナン電圧、内部抵抗 R₀ は R1 と R2 の並列合成。
ここで、直流回路でありがちな間違いを総まとめしとくで。試験本番で「やってもうた!」ってならんように、しっかり確認しとき!
🚨 危険!よくある間違いトップ7
❌ 間違い①:並列の合成抵抗を足し算してしまう
並列は足し算ちゃうで!逆数の和の逆数、2本なら「和分の積」。直列と混同する人がほんまに多い。「並列はいつでも元より小さくなる」と覚えとけば、計算後に値が大きくなったら「あ、間違えたかも」って気づけるはずや。
❌ 間違い②:分流の法則で自分の抵抗を分子にする
分圧は「自分が分子」やけど、分流は「相手が分子」。ここをひっくり返すと答えが全然変わってしまうで。「電流は抵抗が小さい方にたくさん流れる → 分子は相手」って理屈で覚えるのが確実や。
❌ 間違い③:テブナンで電圧源を「開放」してしまう
電圧源を除去するときは「短絡(導線に置き換え)」が正解。電圧源の内部抵抗はゼロやから、除去すると導線になるんや。「開放」にしてしまうと回路が切れてR₀の計算を間違える。電流源なら「開放」やで。
❌ 間違い④:ブリッジの平衡条件で「隣辺の積」にする
正しくは「対辺の積」が等しい(R1×R4 = R2×R3)。たすき掛けのイメージで覚えるのが一番確実やな。
❌ 間違い⑤:最大電力で「R_L = 0 で最大」と思う
R_L = 0 にしたら短絡やで!電流は最大になるけど、負荷の抵抗がゼロやから電力もゼロになる。最大電力は R_L = R₀ のとき。P-R_L グラフの山のてっぺんをイメージしとき。
❌ 間違い⑥:KVLの電圧の符号を間違える
ループを一方向に回るとき、電流の向きと同じ方向に抵抗を通過したら電圧降下(マイナス)、電源の+極から出る向きなら起電力(プラス)。符号ルールを統一して使うことが大事やで。
❌ 間違い⑦:単位の変換ミス(特に時間と電力量)
電力量の計算で「5分」を「5」のまま使ったらアウト。ジュール[J]で求めるなら秒に変換(5分 = 300秒)、kWhで求めるなら時間に変換(5分 = 1/12時間)。ここでのミスはほんまにもったいないで!
電池の内部抵抗を含む回路の問題や。第18講で学んだ内容の総確認やで!
起電力 E = 12V、内部抵抗 r = 2Ω の電池に外部抵抗 R = 4Ω を接続した。外部抵抗 R で消費される電力はいくらか。
電池回路の計算手順を確認するで。内部抵抗を忘れたらあかんで!
Step 1:回路全体の電流を求める
内部抵抗も含めた全体の抵抗は \( r + R = 2 + 4 = 6 \, \Omega \)
\( I = \frac{E}{r + R} = \frac{12}{6} = 2 \, \text{A} \)
Step 2:外部抵抗の電力
\( P = I^2 R = 2^2 \times 4 = 16 \, \text{W} \)
この回路に流れる電流 I はいくらか?
電池回路は完璧やな。ほな、最大電力と組み合わせた問題にいくで。
問題7の電池(E = 12V、r = 2Ω)で、外部抵抗 R を変化させたとき、R で消費される電力の最大値はいくらか。
💡 ヒント:最大電力の条件 R = r を使おう。
いよいよ最終段階や!ここで、直流回路の重要公式をぜんぶまとめておくで。試験直前の最終チェックにも使ってな!
| 📋 直流回路 重要公式一覧 | |
|---|---|
| オームの法則 | \( V = IR \)、\( I = \frac{V}{R} \)、\( R = \frac{V}{I} \) |
| 抵抗値 | \( R = \rho \frac{l}{A} \) |
| 温度変化 | \( R_t = R_0(1 + \alpha t) \) |
| 直列合成 | \( R = R_1 + R_2 + \cdots \) |
| 並列合成 | \( \frac{1}{R} = \frac{1}{R_1} + \frac{1}{R_2} + \cdots \) |
| 和分の積 | \( R = \frac{R_1 R_2}{R_1 + R_2} \) |
| 分圧 | \( V_1 = V \times \frac{R_1}{R_1 + R_2} \)(自分が分子) |
| 分流 | \( I_1 = I \times \frac{R_2}{R_1 + R_2} \)(相手が分子) |
| KCL | \( \sum I_{\text{in}} = \sum I_{\text{out}} \) |
| KVL | \( \sum E = \sum IR \) |
| テブナン | \( I = \frac{V_0}{R_0 + R_L} \) |
| ブリッジ平衡 | \( R_1 R_4 = R_2 R_3 \) |
| ミルマン | \( V = \frac{\sum \frac{E_k}{R_k}}{\sum \frac{1}{R_k}} \) |
| 電力 | \( P = VI = I^2R = \frac{V^2}{R} \) |
| 電力量 | \( W = Pt \) [J]、1 kWh = 3.6×10⁶ J |
| ジュール熱 | \( Q = I^2 R t \) [J] |
| 最大電力 | \( R_L = R_0 \) のとき \( P_{\max} = \frac{E^2}{4R_0} \) |
| 端子電圧 | \( V = E - rI \)(放電時) |
この表の公式がぜんぶ「なぜそうなるか」まで理解できてたら、直流回路はもう完璧や。単に暗記するだけやなく、第1講から第19講で学んだ「理由」を思い出しながら確認してみてな。
いよいよ最後の問題や!テブナンの定理と最大電力を組み合わせた総合問題やで。全力でいこか!
E = 24V の電源に R1 = 6Ω が直列接続され、R2 = 3Ω と \( R_L \) が端子ab間に並列接続されている。テブナンの定理を適用し、\( R_L \) で消費される電力が最大になるときの最大電力 \( P_{\max} \) を求めよ。
💡 手順:①テブナン電圧V₀ → ②テブナン抵抗R₀ → ③R_L = R₀ で最大 → ④Pmax = V₀²/(4R₀)
この問題は「テブナン+最大電力」の合わせ技やな。一つずつやっていこか。
Step 1:テブナン電圧 V₀
R_Lを外す。R1とR2が直列になるから、分圧でR2の電圧を求める。
\( V_0 = 24 \times \frac{3}{6 + 3} = 24 \times \frac{3}{9} = 8 \, \text{V} \)
Step 2:テブナン抵抗 R₀
電源を短絡すると、R1とR2が並列になる。
\( R_0 = \frac{6 \times 3}{6 + 3} = \frac{18}{9} = 2 \, \Omega \)
Step 3:最大電力
\( P_{\max} = \frac{V_0^2}{4 R_0} = \frac{8^2}{4 \times 2} = \frac{64}{8} = 8 \, \text{W} \)
この回路のテブナン抵抗 \( R_0 \) はいくらか?
最後の最後まで完璧やな!ほな、もう一問だけ。
問題8の回路で、\( R_L = R_0 = 2 \, \Omega \) として最大電力を得ているとき、\( R_L \) の端子電圧はいくらか。
💡 ヒント:テブナン等価回路で I = V₀/(R₀+R_L) を求め、V_RL = IR_L で計算。
おめでとう!全問クリアや!🎉
ここまで全20講、長い道のりやったな。第1講で電圧・電流・抵抗が何かも分からんかったところから、今やテブナンの定理と最大電力供給を組み合わせた総合問題まで解けるようになったんや。ほんまにすごいことやで。
直流回路は理論科目の土台や。ここで身につけた考え方は、交流回路でも三相交流でも過渡現象でも、ぜんぶ活きてくる。オームの法則はインピーダンスに拡張されるし、キルヒホッフの法則は交流でもそのまま使える。テブナンの定理も交流で大活躍する。つまり、直流回路をマスターしたキミは、理論科目攻略の最強の土台を手に入れたってことや。
🏆 直流回路マスターへの道 ─ 最後に伝えたいこと
⚡ 公式を「覚える」だけやなく「なぜそうなるか」を理解してるか?
⚡ 問題を見たとき「どの手法が最短か」を素早く判断できるか?
⚡ よくある間違いパターンを知っていて、引っかからない自信はあるか?
⚡ この3つが全部「Yes」なら、キミは直流回路マスターや!
電験三種の本番に向けて、何度でもこの講座に戻ってきて復習してな。特に「解法選択フローチャート」と「よくある間違いトップ7」は試験直前に見返すのがオススメや。
さぁ、結果を見てみよか!
🎓 直流回路 全20講 修了!
第1講「直流回路とは?」から第20講「総まとめ」まで、すべて完走しました!
ここで身につけた直流回路の知識は、電験三種・理論科目の確かな土台です。
次は交流回路、電磁気学、電子回路へと学習を広げていきましょう!