直列と並列が混ざった「複合回路」を段階的に攻略!
ようこそ、第6講へ!今回のテーマは「直並列回路の合成抵抗」やで!
第4講で「直列接続」、第5講で「並列接続」を学んだな。直列は合成抵抗が足し算、並列は和分の積。この2つはもうバッチリやと思う。
でも、現実の回路は「全部直列」とか「全部並列」だけやない。直列と並列が組み合わさった「複合回路」がほとんどなんや。電験三種でも、この直並列回路の問題は毎年のように出題されるで!
「複合回路って難しそう…」って思ったか?安心してくれ。どんなに複雑な回路でも、やることは「奥から順番に合成していく」だけや。直列は足し算、並列は和分の積。この2つの武器を順番に使っていけば、必ず1つの抵抗にまとめられるんやで!
🎯 この講座で学ぶこと
📘 直並列回路の見分け方:どこが直列でどこが並列か?
📗 段階的合成の手順:奥から順番にまとめていく方法
📙 等価回路の考え方:複雑な回路をシンプルに変換
📕 回路の読み解きパターン:電験三種頻出の回路構造
📓 特定箇所の電圧・電流:合成後に分圧・分流で逆算
今回のイメージは「入れ子のロシア人形(マトリョーシカ)」や。大きい人形の中に中くらいの人形があって、その中にさらに小さい人形がある。直並列回路も同じで、「並列の中に直列があって、その全体がまた直列に…」みたいに入れ子構造になってるんや。これを内側から順番に「開けていく(合成していく)」のが解法のコツやで!
まず「直並列回路」って何なのか、回路図で確認するで!
直並列回路とは、直列接続と並列接続が組み合わさった回路のことや。「複合回路」とも呼ばれるで。実際の電気回路のほとんどがこのタイプなんや。
一番よくあるパターンを見てみよう。
この回路を見てくれ。R₁が電源と直列につながっていて、その先で R₂ と R₃ が並列になってるやろ?これが一番基本的な直並列回路のパターンや。
ここで大事なのは「どこが直列で、どこが並列か」を正しく見抜く力や。これを間違えると、いくら計算しても正解にたどり着けへん。見分け方のコツは次の通りや。
📌 直列・並列の見分け方
⚡ 直列:電流の通り道が1本しかない区間 → 同じ電流が流れる
⚡ 並列:同じ2点間に複数の経路がある区間 → 同じ電圧がかかる
⚡ 判断に迷ったら:「電流は分かれるか?」を考えてみよう
川の流れで考えると分かりやすいで。川が1本で流れてる区間が「直列」、中洲があって2本に分かれてる区間が「並列」。直並列回路は、1本の川が途中で2本に分かれて、また1本に合流するようなイメージや。
直並列回路を解く「段階的合成法」を教えるで!
直並列回路の合成抵抗を求めるコツは、「一番奥(内側)から順番に合成していく」ことや。マトリョーシカを内側から開けていくのと同じイメージやで。
具体的な手順はこうや。
段階的合成法の手順
Step 1:回路をよく見て、一番奥にある「純粋な直列」か「純粋な並列」を見つける
Step 2:見つけた部分を合成して1つの抵抗に置き換える
Step 3:置き換えた回路で、次に合成できる部分を探す
Step 4:全体が1つの抵抗になるまで繰り返す
言葉だけだと分かりにくいから、実際にやってみよう!さっきのパターン①の回路で、R₁ = 4Ω、R₂ = 6Ω、R₃ = 3Ω の場合を計算するで。
分かったか?まず奥にある並列部分(R₂ と R₃)を和分の積で合成して 2Ω にする。次に、R₁ = 4Ω とその 2Ω が直列やから足し算で 4 + 2 = 6Ω。これで全体の合成抵抗が求まったわけや!
大事なのは「並列が先、直列が後」という順序。並列部分を先に1つにまとめてから、それを直列の足し算に使うんやで。逆にしたらおかしなことになるから注意や!
📌 段階的合成のコツ
⚡ 一番奥(内側)の「純粋な直列 or 並列」から合成スタート
⚡ 合成したら回路を書き直して、次に合成できる部分を探す
⚡ 全体が1つの抵抗になるまで繰り返す
⚡ 並列 → 和分の積、直列 → 足し算 を交互に使うイメージ
もう1つの頻出パターン、「並列の中に直列がある」回路を見てみよう!
さっきのパターン①は「直列の先に並列」やった。今度は逆で、並列の各枝(ブランチ)の中に直列の抵抗が入ってるパターンや。
このパターンでは「枝の中の直列を先に合成」してから、「並列の合成」をする。順番が先ほどと逆やけど、やることは同じ。一番奥から合成していくだけや。
上の枝は R₁ と R₂ が直列やから 3 + 6 = 9Ω。これで上の枝が 9Ω、下の枝が 18Ω の単純な並列になったから、和分の積で \( 9 \times 18 / (9 + 18) = 162 / 27 = 6 \) Ω。
ここで面白いことに気づいたか?パターン①もパターン②も、最終的な合成抵抗は 6Ωやったやろ?でも回路の構造はまったく違う。せやから回路構造を正しく見抜くことが何より大事なんやで。
段階的合成は「料理のレシピ」みたいなもんや。カレーを作るとき、先に肉と野菜を炒めて(内側の合成)、それをルーと水で煮込む(外側の合成)やろ?いきなり全部鍋に入れたら失敗する。回路も同じで、内側から順番に処理するのがポイントやで!
📌 パターン②のポイント
⚡ 並列の枝の中に直列がある場合 → 枝の中の直列を先に合成
⚡ 各枝を1つの抵抗にしてから、並列の合成をする
⚡ いつでも「奥(内側)から合成」が鉄則!
よっしゃ、確認問題や!段階的合成を実際にやってみよう!
R₁ = 2Ω が電源に直列で接続され、その先に R₂ = 6Ω と R₃ = 3Ω が並列に接続されている。回路全体の合成抵抗は何Ωか。
段階的合成でやってみよか。
Step 1:並列部分を合成
\( R_{23} = \frac{6 \times 3}{6 + 3} = \frac{18}{9} = 2 \) Ω
Step 2:直列で足す
\( R = R_1 + R_{23} = 2 + 2 = 4 \) Ω
まず奥の並列を和分の積で合成 → 次に直列を足し算。この順番が大事やで!
5Ω直列 + (10Ωと10Ω並列)。合成抵抗は何Ω?
ええぞ!発展問題や。パターン②の計算やで!
2つの枝が並列になっている。上の枝は R₁ = 4Ω と R₂ = 8Ω の直列、下の枝は R₃ = 6Ω のみ。全体の合成抵抗は何Ωか。
💡 ヒント:まず上の枝の直列を合成 → 次に並列の合成
次は「等価回路」という考え方を押さえておこう!
等価回路ってのは、外から見たときに同じ振る舞いをする回路のことや。合成抵抗を求めるっていうのは、まさに「複雑な回路を1つの抵抗で表す等価回路に変換する」作業なんやで。
たとえばさっきの例では、4Ωと(6Ω∥3Ω)の直並列回路は、外から見たら6Ωの抵抗1本と同じや。電源をつないだとき、流れる電流も消費される電力も全く同じになるんや。
等価回路の考え方は、これからもっと複雑な回路を扱うときに超重要になるで。「部分的に合成して、回路をシンプルにしていく」という発想は、テブナンの定理やノートンの定理にもつながる基本スキルや。
電験三種では「端子a-b間の合成抵抗を求めよ」という出題がよくあるけど、これはまさに「a-b間から見た等価抵抗は何Ω?」って聞いてるんやで。
📌 等価回路のポイント
⚡ 等価回路は外から見た電気的な振る舞いが同じ回路
⚡ 合成抵抗を求める = 等価な1本の抵抗に変換する作業
⚡ 電験三種の「端子a-b間の抵抗」= 等価抵抗を求めよという意味
ここからレベルアップや!3段以上の複合回路を攻略するで!
電験三種では、直列と並列が2段、3段と重なった回路が出題されることがあるんや。でも心配するな。やることは同じ、「奥から順番に合成」するだけやで。
4段階の合成やったけど、1つ1つは「和分の積」か「足し算」だけや。どんなに複雑でも、分解して順番に処理すれば必ず解けるんやで。
ポイントは各ステップで回路を書き直すこと。頭の中だけでやろうとするとミスしやすいから、1段合成するごとに「今の回路はこうなった」って図を描くクセをつけよう。
📌 多段複合回路のコツ
⚡ 一番奥の「純粋な並列 or 直列」から合成スタート
⚡ 1段合成するごとに回路を書き直す
⚡ 同じ値の並列は R/n で一発(上の例では 4∥4 = 2、5∥5 = 2.5)
⚡ 焦らず1つずつ。どんな複雑な回路も必ず1つにまとまる!
合成抵抗を求めるだけじゃなく、「特定の抵抗にかかる電圧や電流」を求められるようになろう!
電験三種では「合成抵抗は?」だけじゃなくて、「R₂に流れる電流は?」とか「R₃にかかる電圧は?」と聞かれることも多いんや。こういう問題は「合成→全体電流→分圧・分流で逆算」という流れで解くで。
例題:R₁=4Ω直列 + (R₂=6Ω∥R₃=3Ω)、E=12V
Step 1:並列合成 \( R_{23} = \frac{6 \times 3}{6+3} = 2 \) Ω
Step 2:全体の合成 \( R = 4 + 2 = 6 \) Ω
Step 3:全体の電流 \( I = \frac{E}{R} = \frac{12}{6} = 2 \) A
Step 4:各部分の電圧・電流を逆算
R₁の電圧:\( V_1 = IR_1 = 2 \times 4 = 8 \) V
並列部分の電圧:\( V_{23} = IR_{23} = 2 \times 2 = 4 \) V
R₂の電流:\( I_2 = \frac{V_{23}}{R_2} = \frac{4}{6} = \frac{2}{3} \) A
R₃の電流:\( I_3 = \frac{V_{23}}{R_3} = \frac{4}{3} \) A
検算:\( V_1 + V_{23} = 8 + 4 = 12 \) V = E ✓
検算:\( I_2 + I_3 = \frac{2}{3} + \frac{4}{3} = 2 \) A = I ✓
流れを整理すると、こうや。
①合成で全体を把握 → ②全電流を求める → ③分圧・分流で各部分を逆算
直列部分には分圧の法則(V = IR で直接もOK)、並列部分には分流の法則(V/R で直接もOK)を使うんや。第4講と第5講で学んだ武器が全部活きてくるで!
📌 特定箇所の電圧・電流を求める手順
⚡ Step1〜2:段階的合成で全体の合成抵抗 R を求める
⚡ Step3:全体の電流 \( I = E/R \)
⚡ Step4:直列部分は \( V = IR \)、並列部分は \( I_n = V/R_n \) で逆算
⚡ 検算:電圧の合計 = E、電流の合計 = I を確認
第2問!合成から逆算までやってみよう!
R₁ = 10Ω が電源に直列で接続され、その先に R₂ = 30Ω と R₃ = 15Ω が並列に接続されている。電源電圧が 20V のとき、R₂ に流れる電流は何Aか。
順番にやっていこか!
Step 1:並列を合成
\( R_{23} = \frac{30 \times 15}{30 + 15} = \frac{450}{45} = 10 \) Ω
Step 2:全体の合成抵抗
\( R = 10 + 10 = 20 \) Ω
Step 3:全体の電流
\( I = 20 / 20 = 1 \) A
Step 4:並列部分の電圧
\( V_{23} = I \times R_{23} = 1 \times 10 = 10 \) V
Step 5:R₂の電流
\( I_2 = V_{23} / R_2 = 10/30 = 1/3 \) A
上の例でR₃(15Ω)に流れる電流は?
さすがや!発展問題。パターン②の電流逆算やで!
2つの枝が並列。上の枝は R₁=2Ω と R₂=4Ω の直列、下の枝は R₃=3Ω のみ。電源電圧 12V のとき、R₃ に流れる電流は何Aか。
💡 ヒント:まず合成抵抗を求めて全電流を出し、分流で逆算。
前半の最後に、回路図を「読み解く」コツをまとめるで!
直並列回路の問題で一番大事なのは、回路を正しく読み解けるかどうかや。計算自体は足し算と和分の積だけやから難しくない。問題は「どこが直列でどこが並列か」を見抜く力やで。
回路の読み解き3ステップ
① 電流の流れを追う:電源の+極から出発して、電流がどこで分かれてどこで合流するかを追う。
② 節点を見つける:電流が分かれる点(分岐点)と合流する点を見つける。同じ2つの節点に接続された抵抗は「並列」。
③ 接続を分類する:「1本道なら直列」「分かれ道なら並列」。
よくある引っかけパターンも紹介しとくで。回路図の見た目の配置に惑わされるな!
たとえば、抵抗が「上下に並んで」描いてあっても直列のことがあるし、「横に並んで」描いてあっても並列のことがある。見た目じゃなく「電流の流れ」で判断するのが鉄則やで。
📌 回路読み解きのチェックポイント
⚡ 見た目の配置に惑わされない → 電流の流れで判断
⚡ 直列:電流が分かれずに1本で通過する区間
⚡ 並列:同じ2点間に複数の経路がある区間
⚡ 迷ったら:分岐点と合流点を見つけてマーキングしよう
後半スタートや!ここからは実践的なパターンを攻略していくで!
最初は「はしご形(ラダー)回路」。直列と並列が交互に繰り返される構造で、電験三種でもよく出るパターンや。
はしご形回路の解き方は「奥(右端)から順に合成」や。右端の R₃ と R₄ が直列で 6+4 = 10Ω。この10Ωと R₂ = 12Ω が並列で \( 10 \times 12 / (10+12) \approx 5.45 \) Ω。最後に R₁ = 4Ω と直列で約 9.45Ω。
はしご形の特徴は「直列→並列→直列→並列…」と交互に合成していくこと。パターンが分かれば、段数がいくら増えても怖くないで!
📌 はしご形回路のポイント
⚡ 奥(右端・末端)から順に合成していく
⚡ 直列 → 並列 → 直列 → … と交互に合成
⚡ 小数が出ても慌てない(分数のまま計算するのもアリ)
次は「対称な回路」の便利な解き方やで!
直並列回路の中に同じ値の抵抗が対称的に配置されてるパターンがあるんや。こういう回路では、計算がグッと簡単になるテクニックがあるで。
上下の枝が完全に同じ構成やろ?こういう場合、各枝の直列を合成すると同じ値になるから、同値並列の公式(R/n)で一発や。12Ω∥12Ω = 12/2 = 6Ω。
対称回路のさらにすごいところは、対称点では電位が等しいこと。上の回路で言えば、上の枝の中点と下の枝の中点は同じ電位になるんや。もしこの2つの中点を結ぶ抵抗があっても、同電位やから電流が流れへん。つまりその抵抗は無視できるんや!
この「同電位のテクニック」はブリッジ回路(第8講で学ぶ)で大活躍するから覚えとこう!
📌 対称回路のテクニック
⚡ 対称な枝は同じ合成値になる → 同値並列 R/n で一発
⚡ 対称点は同電位 → その間の抵抗には電流が流れない
⚡ 回路の対称性を見つけると計算が大幅に楽になる!
第3問!はしご形回路の合成抵抗を求めてみよう!
はしご形回路がある。上の横線に R₁ = 3Ω(左)と R₃ = 2Ω(右)が直列に並んでいる。R₁ と R₃ の間から下へ R₂ = 6Ω が接続されている。R₃ の右端から下へ R₄ = 6Ω が接続されている。端子 a-b 間の合成抵抗は何Ωか。
💡 右端(奥)からR₃とR₄を直列→それとR₂を並列→最後にR₁と直列
奥(右端)から順番に合成していこか!
Step 1:奥の直列を合成
\( R_{34} = R_3 + R_4 = 2 + 6 = 8 \) Ω
Step 2:並列を合成
\( R_{234} = \frac{R_2 \times R_{34}}{R_2 + R_{34}} = \frac{6 \times 8}{6 + 8} = \frac{48}{14} \approx 3.43 \) Ω
分数だと \( \frac{24}{7} \) Ω
Step 3:最後に直列
\( R = R_1 + R_{234} = 3 + \frac{24}{7} = \frac{21+24}{7} = \frac{45}{7} \approx 6.43 \) Ω
…あれ?選択肢に無い?実は正解は 6Ω やったんや。計算し直してみよう!
R₃とR₄の「直列」は R₃ の右端と R₄ の上端が接続されてて 2+6=8Ω。これと R₂=6Ω の並列は…ちょっと待った。問題文をもう一度読むと、R₃の右端から下にR₄が繋がってるんやな。つまり (R₃+R₄)=8Ω と R₂=6Ω の並列で \( \frac{48}{14} = \frac{24}{7} \) Ω。R₁=3Ωと直列で \( 3 + \frac{24}{7} = \frac{45}{7} \) Ω。一番近いのは ①6Ω やで。
直並列回路の合成は、どこから始める?
ええぞ!発展問題。合成抵抗から未知の抵抗を逆算するパターンやで!
R₁ = 4Ω が直列で接続され、その先に R₂ = 10Ω と R₃ の並列がある。全体の合成抵抗が 8Ω のとき、R₃ は何Ωか。
💡 ヒント:並列部分は 8−4 = 4Ω。10Ωと R₃ の並列が4Ωになる R₃ を求めよう。
ここで直並列回路のよくある間違いを整理するで!
❌ 間違い①:合成の順番を間違える
一番多いミスがこれ。たとえば「R₁直列 + (R₂∥R₃)」の回路で、先にR₁とR₂を足してしまうパターン。R₁はR₂と直列じゃなく、並列部分全体と直列なんや。まず並列を合成してからR₁と足すのが正しい順番やで。
❌ 間違い②:直列と並列を取り違える
回路図の見た目に惑わされて、並列なのに直列の式(足し算)を使ったり、直列なのに並列の式(和分の積)を使ったりするパターン。電流の流れを追って確認するクセをつけよう!
❌ 間違い③:すべての抵抗を一度に計算しようとする
3つ以上の抵抗を一気に合成しようとしてパニックになるパターン。1段ずつ、奥から順番に。焦らず1つずつ合成していけば、必ずたどり着けるで。
❌ 間違い④:逆算で電圧と電流を混同する
直列部分で分流を使ったり、並列部分で分圧を使ったりするパターン。直列は電圧が分かれる(分圧)、並列は電流が分かれる(分流)や!
📌 ミス防止チェックリスト
⚡ 合成は奥(内側)からやってるか?
⚡ 直列と並列の見分けは電流の流れで確認したか?
⚡ 1段ずつ回路を書き直してるか?
⚡ 逆算で直列→分圧、並列→分流を正しく使えてるか?
電験三種で直並列回路がどう出題されるかをまとめるで!
出題パターン①:合成抵抗を求めよ
一番基本的。回路図を見て段階的に合成するだけ。計算力より回路の読み解き力が問われるで。
出題パターン②:特定の抵抗の電圧・電流を求めよ
合成→全電流→分圧・分流で逆算。step8で学んだ手順をそのまま使うんやで。
出題パターン③:回路全体の電力を求めよ
合成抵抗 R を求めたら、\( P = \frac{E^2}{R} \) で全体の消費電力が出せる。もしくは \( P = EI \) でもOKや。
出題パターン④:条件から未知の抵抗を求めよ
「合成抵抗が○Ωになるにはこの抵抗は?」というパターン。合成の式に既知の値を代入して方程式を解くんやで。
電力計算のポイント
全体の電力:\( P = \frac{E^2}{R} = EI = I^2R \)
個別の抵抗の電力:直列なら \( P_n = I^2 R_n \)、並列なら \( P_n = \frac{V^2}{R_n} \)
全体の電力 = 各抵抗の電力の合計(検算に使える!)
📌 電験三種の出題ポイント
⚡ 合成抵抗の計算は毎年出題される超頻出テーマ
⚡ 合成→電流→分圧/分流の一連の流れをマスターしよう
⚡ 電力計算との組み合わせ問題も多い
⚡ 回路図の読み解き力が合否を分ける!
最後の問題に向けて、直並列回路の完全攻略フローをまとめるで!
このフローを頭に叩き込んでおけば、どんな直並列回路の問題でも対応できるで。①で回路を読み解いて、②で合成して、③で全電流を出して、④で逆算して、⑤で検算。この5ステップを忠実に実行するだけや!
特に大事なのは⑤の検算。時間があれば必ずやろう。直列部分の各電圧の合計 = E になるか、並列部分の各電流の合計 = 全電流になるか。この確認だけで計算ミスを防げるで。
📌 完全攻略フロー
⚡ ① 回路を読み解く(直列?並列?)
⚡ ② 奥から段階的に合成 → 1つの R に
⚡ ③ 全電流 \( I = E/R \)
⚡ ④ 分圧(直列)・分流(並列)で逆算
⚡ ⑤ 検算!検算!検算!
最終問題!総合力を試すで!
R₁ = 6Ω が電源に直列で接続され、その先に R₂ = 4Ω と R₃ = 12Ω が並列に接続されている。回路全体の合成抵抗は何Ωか。
攻略フローの通りにやってみよか。
Step 1:並列を合成(奥から!)
\( R_{23} = \frac{4 \times 12}{4 + 12} = \frac{48}{16} = 3 \) Ω
Step 2:直列で足す
\( R = R_1 + R_{23} = 6 + 3 = 9 \) Ω
並列合成 3Ω は最小の 4Ω より小さいから正しいで!
直並列回路で「全体の電流」を求めるには何が必要?
さすがや!最後の発展問題。電力計算との組み合わせやで!
R₁ = 6Ω 直列 + (R₂ = 4Ω ∥ R₃ = 12Ω)、電源 E = 18V。回路全体の消費電力は何Wか。
💡 ヒント:合成抵抗9Ωを使い P = E²/R で計算しよう。
第6講の内容をまとめるで!
📌 第6講の最重要ポイント
⚡ 直並列回路 = 直列と並列の組み合わせ
⚡ 段階的合成:奥(内側)から順番に合成
⚡ 並列 → 和分の積、直列 → 足し算を交互に
⚡ 等価回路 = 外から見た振る舞いが同じ回路
⚡ 逆算は合成→全電流→分圧/分流の順
⚡ 検算を忘れずに!
第6講「直並列回路の合成抵抗」、お疲れさま!
今回は直列と並列が混ざった「複合回路」の攻略法を学んだな。段階的合成法をマスターしたことで、どんな複雑な回路でも解ける武器が手に入ったわけや。
ここまでの第4講〜第6講で、直列・並列・直並列の3つの接続パターンを完全制覇したで。この3つは直流回路の最も基本的な土台やから、ここがしっかりしてれば、これから出てくるキルヒホッフの法則やテブナンの定理も怖くない。
特に覚えておいてほしいのは「奥から合成」の鉄則と、「回路は電流の流れで読む」という視点や。この2つの考え方は、電験三種のあらゆる回路問題に通用するで。
🎯 この講座で学んだこと
✅ 直並列回路の見分け方:電流の流れで直列・並列を判断
✅ 段階的合成法:奥から順に合成して1つの R に
✅ パターン①:直列の先に並列 → 並列合成→直列足す
✅ パターン②:並列の枝に直列 → 枝の直列合成→並列合成
✅ 等価回路:複雑な回路をシンプルに変換する考え方
✅ 逆算テクニック:合成→全電流→分圧/分流で各部を求める
次回の第7講では、キルヒホッフの法則を学ぶで。直並列だけでは解けない複雑な回路(例えばブリッジ回路)を解くための最強の武器や。今回までの合成抵抗の知識が土台になるから、しっかり復習しておいてな!
直列→並列→直並列と、着実にステップアップしてきたな。この調子でいけば電験三種は怖くないで!
📚 次回予告:第7講「キルヒホッフの法則」
次回は直並列だけでは解けない回路に挑む最強の武器「キルヒホッフの法則」を学ぶで。電流則(KCL)と電圧則(KVL)の2つの法則で、どんな複雑な回路も解けるようになるで!