直流回路

抵抗の直列接続と分圧の法則をわかりやすく解説【電験三種 理論】

直列つなぎの合成抵抗と「電圧の分け方」を完全マスター!

進捗: 0%
メインルート

ようこそ、第4講へ!今回のテーマは「抵抗の直列接続と分圧の法則」やで!

前回の第3講では「抵抗の値は材料・長さ・太さで決まる」「温度で変化する」っていう抵抗の正体を学んだな。今回は、その抵抗を複数つなげたらどうなるか?を学んでいくで。

日常生活でも「直列つなぎ」って聞いたことあるやろ?懐中電灯の電池は直列に入れるし、クリスマスのイルミネーションも直列に光ってたりする。でも「直列につなぐと何が変わるの?」って聞かれたら、ちゃんと答えられるか?

電験三種では直列回路の合成抵抗分圧の法則は超頻出テーマや。この2つを理解すれば、かなりの問題に対応できるようになるで!

🎯 この講座で学ぶこと

📘 直列接続とは:抵抗を一列につなぐ接続方法

📗 合成抵抗:\( R = R_1 + R_2 + R_3 + \cdots \)

📙 直列回路の電流:どこでも同じ!

📕 分圧の法則:\( V_1 = V \times \frac{R_1}{R_1 + R_2} \)

📓 電圧降下:各抵抗での電圧の落ち方

今回のイメージは「一本道の山道ハイキング」やで。途中に急な坂(=抵抗が大きい)があったり、なだらかな坂(=抵抗が小さい)があったりする。全体の「しんどさ」は各坂の「しんどさ」を全部足したもの。そして「高度が下がる量」は坂の急さに応じて配分される。これが直列回路と分圧のイメージやで!

メインルート

まずは「直列接続」って何なのかを確認するで!

直列接続とは、抵抗を一列に(数珠つなぎに)つなげる接続方法やで。電流の通り道が1本しかないのが最大の特徴や。

直列接続の基本回路 + E [V] I R₁ R₂ R₃ V₁ V₂ V₃ 💡 電流 I はどこでも同じ!(道が1本だから)

この図を見てくれ。R₁、R₂、R₃が一列につながってて、電流 I の通り道は1本しかないやろ?これが直列接続の本質や。

ここで超大事なポイント。直列回路では、どの部分を流れる電流も同じなんや。R₁を通る電流も、R₂を通る電流も、R₃を通る電流も全部同じ I。なぜかと言うと、道が1本しかないから、分かれる場所がない。水道管が1本道やったら、途中で水が増えたり減ったりせえへんやろ?それと同じや。

一方、各抵抗にかかる電圧は違うで。V₁、V₂、V₃はそれぞれ異なる値になるんや。この「電圧の分け方」が、後で学ぶ分圧の法則やで。

📌 直列接続の2つの特徴

電流はどこでも同じ:\( I = I_1 = I_2 = I_3 \)

電圧は各抵抗で異なる:\( E = V_1 + V_2 + V_3 \)

メインルート

直列接続の合成抵抗を求めてみよう!

合成抵抗っていうのは、「複数の抵抗をまとめて1つの抵抗として見たときの値」のことやで。回路を簡単にするために使う、めっちゃ便利な考え方なんや。

では、なぜ直列の合成抵抗が「足し算」になるのかを導いてみるで。

合成抵抗の導出

電源電圧 E は、各抵抗の電圧降下の合計やから:

\( E = V_1 + V_2 + V_3 \)

オームの法則で \( V = IR \) やから:

\( E = IR_1 + IR_2 + IR_3 \)

I を共通因子として括り出すと:

\( E = I(R_1 + R_2 + R_3) \)

ここで \( E = IR \)(R は合成抵抗)と比較すると:

\( R = R_1 + R_2 + R_3 \)

\( R = R_1 + R_2 + R_3 + \cdots \) [Ω]
直列接続の合成抵抗 = 各抵抗の単純な足し算

めっちゃシンプルやろ?直列接続の合成抵抗は、ただ足すだけ。これは「道のりが長くなる=全体の抵抗が大きくなる」って考えれば当然やな。

合成抵抗のイメージ ↓ まとめると 10Ω 3+5+2 = 10Ω

ホースを3本つなげて1本にしたイメージやで。1本目が3m、2本目が5m、3本目が2mやったら、合計の長さは10mやろ?長いほど水が流れにくい=抵抗が大きい。直列の合成抵抗も同じ考え方で、必ず個々の抵抗より大きくなるんや。

📌 直列合成抵抗のポイント

⚡ 合成抵抗 \( R = R_1 + R_2 + R_3 + \cdots \)(足し算!)

⚡ 合成抵抗は必ず個々の抵抗の最大値よりも大きくなる

⚡ 直列につなぐほど全体の抵抗は増え、電流は減る

メインルート

次は直列回路のもう一つの大事な性質、「電圧降下」と「分圧の法則」を学ぶで!

直列回路では電流 I がどこでも同じやったな。では、各抵抗にかかる電圧はどうなるんか?

各抵抗にかかる電圧はオームの法則 \( V = IR \) で求められるで。電流 I が同じやから…

各抵抗にかかる電圧

\( V_1 = IR_1 \)、\( V_2 = IR_2 \)、\( V_3 = IR_3 \)

抵抗が大きいほど、かかる電圧も大きい

そして、全体の電圧 E は各抵抗の電圧の合計になるんや。

\( E = V_1 + V_2 + V_3 \)
電源電圧 = 各抵抗の電圧降下の合計(キルヒホッフの電圧則)

ここから分圧の法則を導くで。電流 \( I = \frac{E}{R_1 + R_2} \) を \( V_1 = IR_1 \) に代入すると…

分圧の法則の導出(2つの抵抗の場合)

\( V_1 = IR_1 = \frac{E}{R_1 + R_2} \times R_1 \)

つまり:

\( V_1 = E \times \frac{R_1}{R_1 + R_2} \)

\( V_1 = E \times \frac{R_1}{R_1 + R_2} \) [V]
分圧の法則:電圧は抵抗値の比率で分配される
分圧の法則(具体例) 12V I = 2A R₁ = 4Ω R₂ = 2Ω V₁ = 8V V₂ = 4V 分圧の計算 V₁ = 12 × 4/(4+2) = 12 × 4/6 = 8V V₂ = 12 × 2/(4+2) = 12 × 2/6 = 4V 検算: V₁ + V₂ = 8 + 4 = 12V = E ✓

この例では、12Vの電圧が4Ω : 2Ω = 2 : 1 の比率で分配されてるのが分かるやろ?R₁の方が抵抗が大きいから、電圧も大きい(8V)。R₂は小さいから4V。合計は12Vでピッタリやな。

山道ハイキングで高度差100mの道を下るとき、急な坂(R大)では高度がたくさん下がって、なだらかな坂(R小)ではあまり下がらへん。「高度の下がり方」が抵抗に比例するんや。電圧降下もまったく同じ。大きい抵抗ほど、電圧をたくさん「食う」んやで!

📌 分圧の法則のポイント

⚡ \( V_1 = E \times \frac{R_1}{R_1 + R_2} \):自分の抵抗 / 全体の抵抗

⚡ 抵抗が大きいほど電圧降下も大きい

⚡ 電圧の比 = 抵抗の比(\( V_1 : V_2 = R_1 : R_2 \))

⚡ 検算:\( V_1 + V_2 = E \) になれば正解!

メインルート

よっしゃ、確認問題や!分圧の法則を使ってみよう!

🧠 問題1(10点)

10Ωと20Ωの抵抗が直列に接続されている。電源電圧が30Vのとき、10Ωの抵抗にかかる電圧は何Vか。

サポートルート

分圧の法則を使って考えてみよか。

分圧の法則を使う

\( V_1 = E \times \frac{R_1}{R_1 + R_2} \)

\( = 30 \times \frac{10}{10 + 20} = 30 \times \frac{10}{30} = 30 \times \frac{1}{3} = 10 \) V

「自分の抵抗 ÷ 全体の抵抗」×電圧 やで!

🔄 確認問題

6Ωと3Ωの直列回路に18Vを加えたとき、6Ωにかかる電圧は?

発展ルート

ええぞ!発展問題や。3つの抵抗の分圧を求めてみよう!

🔥 発展問題(15点)

2Ω、3Ω、5Ωの3つの抵抗が直列に接続され、電源電圧が20Vである。3Ωの抵抗にかかる電圧は何Vか。

メインルート

ここで直列回路を解く「黄金の3ステップ」を伝授するで!

電験三種の直列回路の問題は、次の3ステップで解けることが多いんや。この手順を身につけたら、迷わずに解けるようになるで。

Step 1:合成抵抗を求める

\( R = R_1 + R_2 + R_3 + \cdots \)

Step 2:全体の電流を求める

\( I = \frac{E}{R} \)(オームの法則)

Step 3:各抵抗の電圧を求める

\( V_n = IR_n \) または 分圧の法則

具体例でやってみよう!

計算例:3ステップで完全攻略 24V I = ? R₁=3Ω R₂=5Ω R₃=4Ω Step1: R = 3+5+4 = 12Ω Step2: I = 24/12 = 2A Step3: V₁=2×3=6V, V₂=2×5=10V, V₃=2×4=8V 検算: 6+10+8 = 24V ✓

この3ステップは直列回路の「型」みたいなもんや。困ったらまずこの3ステップを思い出してくれ。電験三種本番でも、この手順で冷静に解けば確実に正解できるで!

📌 黄金の3ステップ

⚡ Step1:合成抵抗 \( R = R_1 + R_2 + \cdots \)

⚡ Step2:全体の電流 \( I = E / R \)

⚡ Step3:各電圧 \( V_n = IR_n \)

⚡ 検算:\( V_1 + V_2 + \cdots = E \) を確認!

メインルート

分圧をもう少し深掘りするで!「分圧比」の考え方を身につけよう!

分圧の法則で大事なのは、電圧の比 = 抵抗の比ということや。これを覚えておくと暗算で解けるようになるで。

分圧比の考え方

R₁ = 6Ω、R₂ = 3Ω の直列回路に 18V を加えたとき…

抵抗の比 = 6 : 3 = 2 : 1

電圧の比 = V₁ : V₂ = 2 : 1

18Vを 2:1 で分けると → V₁ = 12V、V₂ = 6V

この「比で考える」方法は、電験三種の選択肢を素早く吟味するときに超便利なんや。計算するまでもなく「抵抗の比が 3:1 やから電圧の比も 3:1 やな」って判断できるからな。

さて、ここで分圧回路の実用例も紹介しとくで。実は分圧の法則って、電子回路の世界ではめちゃくちゃよく使われてるんや。

実用例①:電圧センサ

高い電圧を直接マイコン(コンピュータ)で測ると壊れてしまう。せやから、2つの抵抗で分圧して電圧を下げてから測定するんや。例えば 12V を R₁=10kΩ、R₂=2kΩ で分圧すると、R₂にかかる電圧は 12×2/12 = 2V になって、マイコンで安全に測れるようになるんやで。

実用例②:ボリューム(可変抵抗器)

音量調整のボリュームも分圧回路の一種や。つまみを回すと抵抗の比率が変わって、出力電圧が変わる。これで音量を調整してるんやで。

📌 分圧比のポイント

V₁ : V₂ = R₁ : R₂(電圧の比 = 抵抗の比)

⚡ 比で考えると暗算で解ける場面が多い

⚡ 実用例:電圧センサ、ボリューム、LEDの電流制限

メインルート

ここでちょっと先の内容を予習しとくで。キルヒホッフの電圧則(KVL)との関係や!

直列回路で「\( E = V_1 + V_2 + V_3 \)」って学んだな。実はこれ、キルヒホッフの電圧則(第7〜8講で詳しくやる)の特別な場合なんや。

キルヒホッフの電圧則は「閉回路を一周すると、電圧の合計はゼロになる」というもの。直列回路で書くと…

\( E - V_1 - V_2 - V_3 = 0 \)
電源の起電力 − 各電圧降下の合計 = 0
キルヒホッフの電圧則(KVL) E R₁ V₁ R₂ V₂ 一周すると 電圧の合計 = 0 E − V₁ − V₂ = 0 つまり E = V₁ + V₂(電源電圧 = 電圧降下の合計) ※ 電源は「+」、抵抗の電圧降下は「−」で計算

「一周すると電圧ゼロ」って、ちょっと不思議に聞こえるかもしれへん。でもこう考えてみ。山を登って(電源 E で持ち上げて)、帰りに下る(抵抗で電圧降下する)と、元の高さに戻るやろ?電圧も同じで、一周回ったら元の電位に戻るんや。

今は「\( E = V_1 + V_2 + \cdots \) の裏にはこういう法則があるんや」ぐらいの理解でOKやで。第7〜8講でガッツリ使いこなすから!

📌 KVLの予習ポイント

⚡ 閉回路を一周すると、電圧の合計 = 0

⚡ \( E = V_1 + V_2 + V_3 \) はKVLの特別な場合

⚡ 電源は電圧を上げる、抵抗は電圧を下げる

メインルート

第2問や!3ステップを使って解いてみよう!

🧠 問題2(10点)

4Ω、6Ω、2Ωの3つの抵抗が直列に接続され、電源電圧が36Vである。回路に流れる電流は何Aか。

サポートルート

黄金の3ステップで考えよか。

Step 1:合成抵抗

\( R = 4 + 6 + 2 = 12 \) Ω

Step 2:電流

\( I = \frac{E}{R} = \frac{36}{12} = 3 \) A

🔄 確認問題

5Ωと10Ωの直列回路に45Vを加えたとき、電流は何A?

発展ルート

ええぞ!発展問題や。逆算パターンを出すで!

🔥 発展問題(15点)

5Ωの抵抗と未知の抵抗 \( R_x \) が直列に接続されている。20Vの電源を接続したとき、5Ωの抵抗にかかる電圧が8Vであった。\( R_x \) は何Ωか。

メインルート

前半のまとめとして、電圧降下の実践的な意味を確認するで!

「電圧降下」って言葉、よく出てくるけど、具体的にどういうことなんか改めて整理しよう。

電源が電圧 E を「持ち上げる」。そして、その電圧が各抵抗を通過するたびに「落ちていく」。この「落ち」が電圧降下や。

電位の階段図(24V、3Ω+5Ω+4Ω) GND +24V 24V R₁=3Ω −6V 18V R₂=5Ω −10V 8V R₃=4Ω −8V 0V

この「電位の階段図」を見ると、電源で24Vまで上がった電位が、各抵抗を通るたびに階段状に下がっていくのが分かるやろ?大きい抵抗(5Ω)ほど電圧降下も大きい(10V)。最後は0Vに戻る。

実務では、電線の抵抗による電圧降下が問題になることがあるんや。たとえば、長い電線で電力を送ると、電線の抵抗で電圧が下がってしまう。これが「電圧降下」の実際の影響やで。前回学んだ \( R = \rho \frac{l}{A} \) の知識がここで活きてくるんや。

📌 電圧降下のまとめ

⚡ 電圧降下 = 各抵抗で「消費」される電圧

⚡ 大きい抵抗 → 大きい電圧降下

⚡ 全ての電圧降下の合計 = 電源電圧

⚡ 実務:電線の抵抗による電圧ロスに注意

メインルート

後半に突入や!ここからは応用編やで。まずは「複数の電源がある直列回路」を考えよう。

電池を2本直列につなぐと電圧が上がるやろ?1.5Vの乾電池を2本直列にすると3V、3本なら4.5Vや。これは起電力が足し算されるからなんやで。

でも、電源が逆向きに入ってたらどうなるか?実はこれ、電験三種でよく出るパターンなんや。

逆向きの電源がある直列回路 E₁=10V R₁=3Ω E₂=4V(逆向き) R₂=3Ω I = ? 逆向き電源がある場合の計算 実効電圧 = E₁ − E₂ = 10 − 4 = 6V I = 6 / (3+3) = 1A

ポイントは向きが逆の電源は引き算するってこと。E₁=10VとE₂=4V(逆向き)があったら、実効的な電圧は 10−4 = 6V。そこから合成抵抗で割って電流を求めるんやで。

電池の向きを間違えて入れたことない?あのとき機器が動かへんのは、電圧が打ち消し合ってるからなんや。2本とも逆なら完全にゼロ、1本だけ逆なら差分の電圧しか出えへんのやで。

📌 複数電源のポイント

⚡ 同じ向き → 足し算(\( E = E_1 + E_2 \))

⚡ 逆向き → 引き算(\( E = E_1 - E_2 \))

⚡ 電流の向きは、大きい方の電源が決める

メインルート

次は「内部抵抗と端子電圧」の話やで。これも直列回路の応用なんや!

実際の電池(バッテリー)には、内部抵抗 r という小さな抵抗が存在するんや。理想的な電池は内部抵抗ゼロやけど、現実にはそうはいかへん。

電池の起電力を E、内部抵抗を r、外部の負荷抵抗を R とすると、回路的にはr と R が直列接続されてる形になるんや。

電池の内部抵抗と端子電圧 ← 電池の内部 → E r A I R(負荷) B V 端子電圧 V = E − Ir (起電力 − 内部抵抗での電圧降下)

端子電圧 V(電池の端子A-B間の実際の電圧)は、起電力 E から内部抵抗 r での電圧降下 Ir を引いたものになるんや。

\( V = E - Ir \) [V]
V:端子電圧、E:起電力、I:電流、r:内部抵抗

大事なのは、電流を取り出すほど端子電圧は下がるってこと。無負荷(I=0)なら V=E やけど、大きな電流を流すと Ir の分だけ電圧が落ちるんや。スマホのバッテリーが「重い処理をすると電圧が下がる」のもこの原理やで。

📌 内部抵抗のポイント

⚡ 端子電圧:\( V = E - Ir \)

⚡ 電流が大きいほど → 端子電圧は低くなる

⚡ 無負荷(I=0)のとき → V = E(起電力と等しい)

⚡ これは直列回路の分圧そのもの!

メインルート

第3問!内部抵抗の問題やで!

🧠 問題3(10点)

起電力 E = 12V、内部抵抗 r = 1Ω の電池に、外部抵抗 R = 5Ω を接続した。端子電圧は何Vか。

サポートルート

2段階で考えてみよか。

Step 1:電流を求める

r と R は直列やから、\( I = \frac{E}{r + R} = \frac{12}{1 + 5} = 2 \) A

Step 2:端子電圧を求める

\( V = E - Ir = 12 - 2 \times 1 = 10 \) V

🔄 確認問題

E=6V、r=0.5Ω の電池に R=2.5Ω を接続したとき、端子電圧は?

発展ルート

さすがや!発展問題。内部抵抗の逆算をやってみよう!

🔥 発展問題(15点)

起電力 E = 9V の電池に R = 4Ω を接続したとき、端子電圧が 8V であった。この電池の内部抵抗 r は何Ωか。

メインルート

ここでよくある間違いを整理するで!直列回路のミスパターンを知っておこう!

❌ 間違い①:分圧で「反対の抵抗」を使う

R₁にかかる電圧を求めるのに \( V_1 = E \times \frac{R_2}{R_1+R_2} \) としてしまうパターン。分圧の法則は「自分の抵抗/全体の抵抗」。R₁の電圧なら分子はR₁や!逆にしたらR₂の電圧になってしまうで。

❌ 間違い②:直列なのに並列の式を使う

直列なのに \( \frac{1}{R} = \frac{1}{R_1} + \frac{1}{R_2} \) を使ってしまうパターン。直列は足し算、並列は逆数の足し算。必ず接続方法を確認してから式を選ぶんやで。

❌ 間違い③:電流が各抵抗で違うと思う

直列回路の最大の特徴は電流がどこでも同じってこと。「R₁が大きいから電流も大きい」は間違い!電流は全部同じ I や。電圧が抵抗に比例するだけやで。

❌ 間違い④:内部抵抗を忘れる

「電源電圧12V、抵抗5Ω」で \( I = 12/5 = 2.4A \) としてしまうパターン。内部抵抗 r が与えられてる場合は、\( I = E/(r+R) \) で計算するんやで。問題文をよく読むことが大事や!

📌 引っかかりやすいポイント

⚡ 分圧:分子は「自分の抵抗」(R₁の電圧→分子はR₁)

⚡ 直列 = 足し算、並列 = 逆数の足し算

⚡ 直列の電流は全部同じ

⚡ 内部抵抗 r が書いてあるか必ず確認

メインルート

もう1つの応用パターン、「抵抗値を求める逆算問題」を紹介するで!

電験三種では「電圧を○Vにするには、抵抗を何Ωにすればいいか?」という逆算パターンも出題されるんや。

逆算の例題

問題:24Vの電源に2つの抵抗を直列接続。R₁ = 6Ωで、R₂にかかる電圧を8Vにしたい。R₂は何Ω?

解法

分圧の法則から:\( V_2 = E \times \frac{R_2}{R_1 + R_2} \)

\( 8 = 24 \times \frac{R_2}{6 + R_2} \)

両辺を整理:\( 8(6 + R_2) = 24R_2 \)

\( 48 + 8R_2 = 24R_2 \)

\( 48 = 16R_2 \)

\( R_2 = 3 \) Ω

検算してみよう。R₁=6Ω、R₂=3Ωのとき、V₂ = 24 × 3/(6+3) = 24 × 1/3 = 8V。合ってるな!

ちなみに、比で考える方法もあるで。R₂に8Vかかるなら、R₁には24−8=16V。電圧の比が 16:8 = 2:1 やから、抵抗の比も 2:1。R₁=6Ωの半分で R₂=3Ω。こっちの方が速いやろ?

📌 逆算問題のコツ

⚡ 方法1:分圧の公式に代入して方程式を解く

⚡ 方法2:電圧の比 = 抵抗の比から逆算(速い!)

⚡ 必ず検算して確認!

メインルート

最後に、直列回路での「電力」についても触れとくで!

各抵抗で消費される電力は \( P = VI = I^2R \) で求められる。直列回路では電流 I が同じやから、抵抗が大きいほど消費電力も大きいんや。

直列回路の電力計算例

E=12V、R₁=4Ω、R₂=2Ω(直列)のとき…

I = 12/(4+2) = 2A

P₁ = I²R₁ = 4×4 = 16W

P₂ = I²R₂ = 4×2 = 8W

全体:P = P₁+P₂ = 24W = EI = 12×2 = 24W ✓

注目してほしいのは、電力の比も抵抗の比に等しいってこと。P₁:P₂ = R₁:R₂ = 4:2 = 2:1 やろ?分圧の法則と同じ考え方が電力にも使えるんやで。

これは第16講「電力と電力量」で詳しくやるから、今は「直列回路では抵抗が大きい方が電力も大きい」と覚えておけばOKや。(ちなみに並列回路では逆になるで。これは第5講で学ぶからお楽しみに!)

📌 直列回路の電力

⚡ \( P_n = I^2 R_n \):抵抗が大きいほど電力大

⚡ 電力の比 = 抵抗の比(\( P_1:P_2 = R_1:R_2 \))

⚡ 全体の電力 = 各電力の合計 = EI

メインルート

最後の総合問題や!内部抵抗を含む直列回路の問題やで!

🧠 問題4(10点)

起電力 E = 15V、内部抵抗 r = 0.5Ω の電池に、3Ωと2Ωの抵抗を直列に接続した。回路に流れる電流は約何Aか。

💡 ヒント:内部抵抗 r も直列に入ってるで!

サポートルート

内部抵抗も「直列の抵抗の1つ」として計算するんやで。

解き方

合成抵抗 = r + R₁ + R₂ = 0.5 + 3 + 2 = 5.5Ω

電流 I = E / 合成抵抗 = 15 / 5.5 ≈ 2.73A

🔄 確認問題

直列回路の合成抵抗は、個々の抵抗より大きい?小さい?

発展ルート

さすがや!最後の発展問題。電圧降下の応用問題やで!

🔥 発展問題(15点)

100Vの電源から、往復の電線(1本あたり0.5Ω)を通って 9Ω の負荷に電力を供給する。負荷にかかる電圧は何Vか。

💡 ヒント:電線の抵抗は往路と復路で2本分。電線0.5Ω×2 + 負荷9Ω の直列回路として考えよう。

メインルート

第4講の内容をまとめるで!

第4講 まとめ:直列接続と分圧 ⚡ 直列接続の基本 合成抵抗 R = R₁ + R₂ + R₃ + … 電流はどこでも同じ I / 電圧は各抵抗で異なる 合成抵抗は必ず個々の最大値より大きくなる 📐 分圧の法則 V₁ = E × R₁/(R₁+R₂) 電圧の比 = 抵抗の比(V₁:V₂ = R₁:R₂) 🏆 黄金の3ステップ ①合成抵抗 → ②電流 → ③各電圧 検算: V₁+V₂+… = E になればOK! 🔋 内部抵抗と端子電圧 V = E − Ir 電流が大きいほど端子電圧は低くなる ⚠️ よくある間違い 分圧の分子は「自分の抵抗」/直列=足し算を忘れない 内部抵抗rも直列の一部!

📌 第4講の最重要ポイント

⚡ 合成抵抗:\( R = R_1 + R_2 + \cdots \)(足し算)

⚡ 直列の電流:どこでも同じ I

⚡ 分圧の法則:\( V_1 = E \times \frac{R_1}{R_1+R_2} \)

⚡ 端子電圧:\( V = E - Ir \)

⚡ 電圧の比 = 抵抗の比(暗算の武器!)

メインルート

第4講「抵抗の直列接続と分圧の法則」、お疲れさま!

今回は直流回路の「つなぎ方」に初めて踏み込んだな。直列接続は一番基本的な接続方法やけど、合成抵抗・分圧・内部抵抗と、学ぶことが盛りだくさんやったろ?

特に分圧の法則は電験三種で何度も使う超重要公式や。「電圧の比 = 抵抗の比」って覚えておけば、暗算で解ける問題もたくさんあるで。

🎯 この講座で学んだこと

直列接続:電流は同じ、電圧は分配される

合成抵抗:\( R = R_1 + R_2 + \cdots \)

分圧の法則:\( V_1 = E \times \frac{R_1}{R_1+R_2} \)

黄金の3ステップ:合成抵抗→電流→各電圧

内部抵抗:\( V = E - Ir \)

KVLの予習:一周すると電圧の合計 = 0

次回の第5講では、抵抗の並列接続と分流の法則を学ぶで。「電流の通り道が2本以上ある」のが並列や。直列とは性質が正反対で、「合成抵抗は個々より小さくなる」「電圧は同じだけど電流が分かれる」。今回の内容と対比しながら学ぶと理解がグッと深まるで!

直列回路をマスターしたら、次は並列回路。この2つを理解すれば、複合回路(直列と並列の組み合わせ)もバッチリ解けるようになるで!

🎉 第4講 完了!

今回のスコア 0

📊 学習の記録

    📚 次回予告:第5講「抵抗の並列接続と分流の法則」

    次回は直列の"相棒"、並列接続を学ぶで。合成抵抗の逆数の足し算、電流が分かれる分流の法則、そして直列との違いを徹底比較!電験三種の回路問題に対応する力がグンと上がるで!

    次の講座へ進む