交流回路

RLC直列回路のインピーダンス計算【電験三種 理論】

R・L・C全部入り!交流回路の集大成や!

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第20講「RLC直列回路」へようこそ!

前回の第18講では「RL直列回路」、第19講では「RC直列回路」を学んだな。今回は、いよいよ抵抗 \( R \)、コイル \( L \)、コンデンサ \( C \) の3つすべてを直列に接続した回路を学ぶで!

RLC直列回路は、交流回路の中でも特に重要な回路や。なぜかというと、コイルの「電流を遅らせる性質」とコンデンサの「電流を進ませる性質」が互いに打ち消し合うからや。この打ち消し合いが完全になると「共振」という特別な状態が起こる。

今回は、RL回路とRC回路の知識を組み合わせて、RLC直列回路を攻略していこう!

🎯 この講座で学ぶこと

📘 RLC直列回路の構成:\( R \)、\( L \)、\( C \) の直列接続

📗 複素インピーダンス:\( Z = R + j(X_L - X_C) \)

📙 大きさと位相角:\( |Z| = \sqrt{R^2 + (X_L - X_C)^2} \)

📕 誘導性・容量性の判定:\( X_L \) と \( X_C \) の大小関係

📒 共振条件:\( X_L = X_C \) のとき何が起こるか

RLC直列回路は「綱引き」に例えると分かりやすいで。コイル \( L \) が「遅れ」チーム、コンデンサ \( C \) が「進み」チームや。どっちが勝つかで回路全体の性質が決まる。両チームの力が同じなら引き分け(共振)で、抵抗 \( R \) だけが残るんや!

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まずは「RLC直列回路の基本構成」を押さえよう!

RLC直列回路は、名前の通り抵抗 \( R \)、コイル(インダクタンス \( L \))、コンデンサ(静電容量 \( C \))を直列に接続した回路や。直列接続やから、回路を流れる電流 \( I \) は3つの素子すべてで同じ値になる。これはRL直列やRC直列と同じやな。

ここで、各素子での電圧と電流の関係を復習しておこう。

RLC直列回路の構成 V 交流電源 R 抵抗 L コイル C コンデンサ I 電流 I は全素子で共通(直列接続)

各素子の特徴を整理すると:

【各素子の電圧・電流関係】

🟤 抵抗 \( R \):電圧と電流が同相(位相差ゼロ)

🟣 コイル \( L \):電流が電圧より\( 90° \) 遅れる(\( +jX_L \))

🟢 コンデンサ \( C \):電流が電圧より\( 90° \) 進む(\( -jX_C \))

コイルとコンデンサは、位相のずれ方が正反対やな。この「遅れ」と「進み」が、RLC回路では打ち消し合うことになる。これが今回のポイントや!

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ほな、RLC直列回路の複素インピーダンスを導出するで!

直列回路やから、インピーダンスは各素子のインピーダンスを足し算すればええ。RL直列やRC直列と同じ考え方やな。

各素子のインピーダンスを複素数で表すと:

【各素子のインピーダンス】

🟤 抵抗:\( Z_R = R \)(実数のみ)

🟣 コイル:\( Z_L = jX_L = j\omega L \)(正の虚数)

🟢 コンデンサ:\( Z_C = -jX_C = -\frac{j}{\omega C} \)(負の虚数)

これらを全部足すと、RLC直列回路の合成インピーダンスが求まる:

【合成インピーダンスの導出】

\( Z = Z_R + Z_L + Z_C \)

\( \phantom{Z} = R + jX_L + (-jX_C) \)

\( \phantom{Z} = R + jX_L - jX_C \)

\( \phantom{Z} = R + j(X_L - X_C) \)

ここで注目してほしいのは、虚数部が \( (X_L - X_C) \) になるということや。コイルの \( +jX_L \) とコンデンサの \( -jX_C \) が、虚数部で打ち消し合うんや!

\( Z = R + j(X_L - X_C) \) [Ω]
RLC直列回路の複素インピーダンス

この式を見ると、RL直列の \( Z = R + jX_L \) とRC直列の \( Z = R - jX_C \) を合体させた形になってるのが分かるやろ?

📌 複素インピーダンスのポイント

⚡ 実数部:\( R \)(抵抗成分)

⚡ 虚数部:\( X_L - X_C \)(リアクタンスの

⚡ コイルとコンデンサのリアクタンスが打ち消し合う

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ここからがRLC直列回路の面白いところや!

虚数部 \( (X_L - X_C) \) の符号によって、回路全体の性質が変わるんや。\( X_L \) と \( X_C \) のどちらが大きいかで、3つのパターンに分かれる:

RLC直列回路の3つのパターン 誘導性回路 X_L > X_C 虚数部 > 0 電流が遅れる (RL回路と同じ) 共振状態 X_L = X_C 虚数部 = 0 電流と電圧が同相 (純抵抗と同じ) 容量性回路 X_L < X_C 虚数部 < 0 電流が進む (RC回路と同じ) 【綱引きのイメージ】 コイル L 遅れチーム コンデンサ C 進みチーム どちらが勝つかで回路の性質が決まる!

この図を見てくれ。コイルとコンデンサが綱引きしてるイメージや。

\( X_L > X_C \) のときは、コイルの「遅れ」が勝つから誘導性になる。逆に \( X_L < X_C \) のときは、コンデンサの「進み」が勝つから容量性になる。そして \( X_L = X_C \) で引き分けのときが共振や!

📌 誘導性・容量性の判定

⚡ \( X_L > X_C \):誘導性(\( \theta > 0 \)、電流遅れ)

⚡ \( X_L < X_C \):容量性(\( \theta < 0 \)、電流進み)

⚡ \( X_L = X_C \):共振(\( \theta = 0 \)、同相)

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ほな、複素インピーダンスの基本計算に挑戦や!

RLC直列回路のインピーダンスを複素数で表す問題やで。虚数部の符号に注意してな。

RLC直列回路 V 30 Ω 60 Ω (X_L) 20 Ω (X_C) I R = 30 Ω、X_L = 60 Ω、X_C = 20 Ω
🧠 問題1

抵抗 \( R = 30 \) Ω、誘導性リアクタンス \( X_L = 60 \) Ω、容量性リアクタンス \( X_C = 20 \) Ω のRLC直列回路がある。この回路の複素インピーダンス \( Z \) はどれか?

サポートルート

惜しかったな!RLC直列回路の複素インピーダンスの計算方法を確認しよう。

RLC直列回路のインピーダンスは \( Z = R + j(X_L - X_C) \) やったな。ここで大事なのは、虚数部が \( X_L - X_C \) になるということや。単純に足すんやなくて、引き算するんやで。

【計算手順】

① 実数部:\( R = 30 \) Ω

② 虚数部:\( X_L - X_C = 60 - 20 = 40 \) Ω

③ よって \( Z = 30 + j40 \) Ω

\( X_L > X_C \) やから虚数部は正になって、誘導性回路やな。電流は電圧より遅れるで!

🔄 確認問題

\( R = 40 \) Ω、\( X_L = 50 \) Ω、\( X_C = 80 \) Ω のRLC直列回路の複素インピーダンスはどれか?

発展ルート

さすがや!基本はバッチリやな。

ほな、角周波数からリアクタンスを求める応用問題にも挑戦してみよう。

🔥 発展問題

\( R = 20 \) Ω、\( L = 0.1 \) H、\( C = 100 \) μF、角周波数 \( \omega = 200 \) rad/s のRLC直列回路がある。複素インピーダンス \( Z \) はどれか?

(ヒント:\( X_L = \omega L \)、\( X_C = \frac{1}{\omega C} \))

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次はインピーダンスの大きさ \( |Z| \) を求める方法や!

複素インピーダンス \( Z = R + j(X_L - X_C) \) の大きさは、実数部と虚数部からピタゴラスの定理で求められる。これはRL直列やRC直列と同じ考え方やけど、虚数部が \( (X_L - X_C) \) になるのがポイントや。

\( |Z| = \sqrt{R^2 + (X_L - X_C)^2} \) [Ω]
RLC直列回路のインピーダンスの大きさ

この式を見てくれ。RL直列では \( |Z| = \sqrt{R^2 + X_L^2} \)、RC直列では \( |Z| = \sqrt{R^2 + X_C^2} \) やったけど、RLC直列では \( X_L \) と \( X_C \) の差を使うんや。

インピーダンス三角形(RLC直列) 実軸 (R) +j −j R X_L − X_C |Z| θ ポイント 虚数部は X_L − X_C X_L > X_C のとき → 上向き(誘導性) X_L < X_C のとき → 下向き(容量性) 三角形の向きで判定!

この図は \( X_L > X_C \) の場合(誘導性)を示してる。三角形が上向きになってるやろ?もし \( X_L < X_C \) なら、三角形は下向き(容量性)になるで。

📌 インピーダンスの大きさのポイント

⚡ \( |Z| = \sqrt{R^2 + (X_L - X_C)^2} \):虚数部はを使う

⚡ \( X_L = X_C \) のとき、\( |Z| = R \)(最小値)

⚡ 計算方法はRL/RC直列と同じ(ピタゴラス)

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続いて位相角 \( \theta \) の求め方や!

位相角は、インピーダンス三角形の角度として求められる。実数部 \( R \) と虚数部 \( (X_L - X_C) \) から、逆正接(アークタンジェント)を使って計算するんや。

\( \theta = \tan^{-1}\frac{X_L - X_C}{R} \)
RLC直列回路の位相角

この位相角の符号で、回路が誘導性か容量性かが分かる:

【位相角と回路の性質】

🟣 \( X_L > X_C \) のとき:\( \theta > 0 \)(誘導性、電流遅れ)

🟢 \( X_L < X_C \) のとき:\( \theta < 0 \)(容量性、電流進み)

🟠 \( X_L = X_C \) のとき:\( \theta = 0 \)(共振、同相)

位相角の範囲は \( -90° < \theta < 90° \) や。RL直列では \( 0° < \theta < 90° \)、RC直列では \( -90° < \theta < 0° \) やったけど、RLC直列では両方の範囲を取りうるんや。

位相角 \( \theta \) は「電流がどれだけ遅れてるか(または進んでるか)」を表す角度や。\( \theta > 0 \) なら電流が遅れてて、\( \theta < 0 \) なら電流が進んでる。\( \theta = 0 \) は電流と電圧が同相、つまり純抵抗と同じ状態やで。

📌 位相角のポイント

⚡ \( \theta = \tan^{-1}\frac{X_L - X_C}{R} \):分子は

⚡ \( \theta > 0 \):誘導性(電流遅れ、RL回路と同じ)

⚡ \( \theta < 0 \):容量性(電流進み、RC回路と同じ)

⚡ \( \theta = 0 \):共振(電流と電圧が同相)

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ほな、具体的な計算例を見てみよう!

例として、\( R = 30 \) Ω、\( X_L = 60 \) Ω、\( X_C = 20 \) Ω のRLC直列回路を計算するで。

【計算例】

Step 1:虚数部を計算

\( X_L - X_C = 60 - 20 = 40 \) Ω

→ \( X_L > X_C \) やから誘導性

Step 2:複素インピーダンス

\( Z = R + j(X_L - X_C) = 30 + j40 \) Ω

Step 3:インピーダンスの大きさ

\( |Z| = \sqrt{R^2 + (X_L - X_C)^2} \)

\( \phantom{|Z|} = \sqrt{30^2 + 40^2} \)

\( \phantom{|Z|} = \sqrt{900 + 1600} = \sqrt{2500} = 50 \) Ω

→ 3:4:5 の比を使うと暗算でも求められる!

Step 4:位相角

\( \theta = \tan^{-1}\frac{X_L - X_C}{R} = \tan^{-1}\frac{40}{30} \)

\( \phantom{\theta} = \tan^{-1}\frac{4}{3} \approx 53.1° \)

→ \( \theta > 0 \) やから電流が電圧より約53°遅れる

計算結果をまとめると:

📊 計算結果のまとめ

⚡ 複素インピーダンス:\( Z = 30 + j40 \) Ω

⚡ 大きさ:\( |Z| = 50 \) Ω

⚡ 位相角:\( \theta \approx 53° \)(誘導性)

⚡ 回路の性質:電流が電圧より遅れる

3:4:5 の比が出てきたな。電験の問題では、この比がよく使われるから覚えておくとええで!

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ほな、インピーダンスの大きさと位相角の問題や!

RLC直列回路 V 40 Ω 50 Ω (X_L) 80 Ω (X_C) I R = 40 Ω、X_L = 50 Ω、X_C = 80 Ω
🧠 問題2

\( R = 40 \) Ω、\( X_L = 50 \) Ω、\( X_C = 80 \) Ω のRLC直列回路がある。インピーダンスの大きさ \( |Z| \) と、回路の性質(誘導性/容量性)の組み合わせとして正しいものはどれか?

サポートルート

惜しかったな!計算手順を確認しよう。

まず、虚数部 \( X_L - X_C \) を計算して、その符号で誘導性か容量性かを判定するんや。

【計算手順】

① 虚数部:\( X_L - X_C = 50 - 80 = -30 \) Ω

② \( X_L < X_C \) やから容量性

③ \( |Z| = \sqrt{40^2 + (-30)^2} = \sqrt{1600 + 900} = \sqrt{2500} = 50 \) Ω

40:30 = 4:3 やから、3:4:5 の比で \( |Z| = 50 \) Ω と分かるな。虚数部がマイナスやから容量性やで!

🔄 確認問題

\( R = 60 \) Ω、\( X_L = 100 \) Ω、\( X_C = 20 \) Ω のRLC直列回路のインピーダンスの大きさ \( |Z| \) はいくらか?

発展ルート

さすがや!誘導性・容量性の判定もバッチリやな。

ほな、位相角の計算も含めた問題にも挑戦してみよう。

🔥 発展問題

\( R = 40 \) Ω、\( X_L = 50 \) Ω、\( X_C = 80 \) Ω のRLC直列回路の位相角 \( \theta \) に最も近いものはどれか?

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次は電流の計算や!

RLC直列回路でも、オームの法則を使って電流を求められる。電源電圧 \( V \) をインピーダンスの大きさ \( |Z| \) で割るだけや。

\( I = \frac{V}{|Z|} = \frac{V}{\sqrt{R^2 + (X_L - X_C)^2}} \) [A]
RLC直列回路の電流(実効値)

この式を見ると、分母の \( |Z| \) が小さいほど電流 \( I \) が大きくなるのが分かるな。ほな、\( |Z| \) が最小になるのはいつや?

それは\( X_L = X_C \) のときや!このとき \( |Z| = R \) になって、電流は最大値 \( I_{max} = \frac{V}{R} \) になる。これが共振の状態や。

電流とインピーダンスの関係 周波数 f 電流 I 共振点 f₀ 共振時 X_L = X_C |Z| = R(最小) I = V/R(最大)

📌 電流計算のポイント

⚡ \( I = \frac{V}{|Z|} \):オームの法則と同じ

⚡ \( |Z| \) が小さいほど電流は大きい

⚡ 共振時(\( X_L = X_C \))に電流は最大

⚡ 共振時の電流:\( I_{max} = \frac{V}{R} \)

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ここからはRLC直列回路の最重要テーマ「共振」について詳しく学ぶで!

共振とは、\( X_L = X_C \) となる特別な状態のことや。このとき、コイルとコンデンサのリアクタンスが完全に打ち消し合って、回路は純粋な抵抗 \( R \) だけの回路と同じ振る舞いをする。

なぜ共振が起こるかを考えてみよう。リアクタンスは周波数によって変化するんや:

【リアクタンスと周波数の関係】

🟣 コイル:\( X_L = \omega L = 2\pi f L \) → 周波数が上がると増加

🟢 コンデンサ:\( X_C = \frac{1}{\omega C} = \frac{1}{2\pi f C} \) → 周波数が上がると減少

\( X_L \) は周波数に比例して増加し、\( X_C \) は周波数に反比例して減少する。せやから、ある特定の周波数で \( X_L = X_C \) になる瞬間があるんや。この周波数を共振周波数 \( f_0 \) と呼ぶ。

リアクタンスと周波数の関係 周波数 f リアクタンス X_L X_C f₀ 共振点 X_L = X_C

📌 共振の基本

⚡ 共振条件:\( X_L = X_C \)(リアクタンスが等しい)

⚡ 共振時:\( Z = R \)(純抵抗と同じ)

⚡ 共振時:\( \theta = 0 \)(電圧と電流が同相)

⚡ 共振時:電流が最大(\( I = V/R \))

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ほな、共振周波数 \( f_0 \) の公式を導出するで!

共振条件は \( X_L = X_C \) やったな。これを式で書くと:

【共振周波数の導出】

共振条件:\( X_L = X_C \)

\( \omega_0 L = \frac{1}{\omega_0 C} \)

両辺に \( \omega_0 \) をかけて:

\( \omega_0^2 L = \frac{1}{C} \)

\( \omega_0^2 = \frac{1}{LC} \)

\( \omega_0 = \frac{1}{\sqrt{LC}} \) [rad/s]

角周波数 \( \omega_0 = 2\pi f_0 \) やから、周波数に変換すると:

\( f_0 = \frac{1}{2\pi\sqrt{LC}} \) [Hz]
共振周波数(直列共振)

この公式は電験三種で超頻出やから、絶対に覚えておいてな!\( L \) と \( C \) の積の平方根が分母に入る形や。

共振周波数の公式を覚えるコツは「LCの積でルート、2πで割る」や。\( f_0 = \frac{1}{2\pi\sqrt{LC}} \) は、ブランコの固有振動数と同じ形をしてる。ブランコも紐の長さ(L)と重力で決まる固有の周波数があるやろ?電気回路も同じで、LとCで決まる固有の周波数があるんや。

📌 共振周波数のポイント

⚡ \( f_0 = \frac{1}{2\pi\sqrt{LC}} \):LとCだけで決まる

⚡ 抵抗 \( R \) は共振周波数に影響しない

⚡ \( L \) や \( C \) が大きいと \( f_0 \) は低くなる

⚡ 角周波数では \( \omega_0 = \frac{1}{\sqrt{LC}} \)

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ほな、電流計算と共振に関する問題や!

RLC直列回路 100V 20 Ω 40 Ω (X_L) 40 Ω (X_C) I V = 100 V、R = 20 Ω、X_L = 40 Ω、X_C = 40 Ω
🧠 問題3

電源電圧 \( V = 100 \) V、\( R = 20 \) Ω、\( X_L = 40 \) Ω、\( X_C = 40 \) Ω のRLC直列回路がある。この回路に流れる電流 \( I \) はいくらか?

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惜しかったな!この問題のポイントは共振状態を見抜くことや。

\( X_L = 40 \) Ω と \( X_C = 40 \) Ω で等しいやろ?これは共振状態や!

【計算手順】

① \( X_L = X_C = 40 \) Ω → 共振状態!

② 共振時のインピーダンス:\( |Z| = R = 20 \) Ω

③ 電流:\( I = \frac{V}{|Z|} = \frac{100}{20} = 5 \) A

共振のときは \( X_L \) と \( X_C \) が打ち消し合うから、\( |Z| = R \) になるんやで!

🔄 確認問題

\( V = 200 \) V、\( R = 50 \) Ω、\( X_L = 100 \) Ω、\( X_C = 100 \) Ω のRLC直列回路に流れる電流はいくらか?

発展ルート

さすがや!共振状態をすぐに見抜けたな。

ほな、共振時の各素子の電圧についても考えてみよう。

🔥 発展問題

上の回路(共振状態、\( I = 5 \) A)において、コイルにかかる電圧 \( V_L \) とコンデンサにかかる電圧 \( V_C \) はそれぞれいくらか?

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共振には驚くべき現象があるんや!

共振時、コイルとコンデンサにかかる電圧は、電源電圧よりも大きくなることがある。これを電圧拡大(または電圧共振)と呼ぶ。

前の問題で見たように、\( V = 100 \) V、\( I = 5 \) A、\( X_L = X_C = 40 \) Ω のとき:

【共振時の各電圧】

🟤 抵抗:\( V_R = IR = 5 \times 20 = 100 \) V

🟣 コイル:\( V_L = IX_L = 5 \times 40 = 200 \) V

🟢 コンデンサ:\( V_C = IX_C = 5 \times 40 = 200 \) V

見てくれ!電源電圧は100 Vやのに、コイルとコンデンサには200 Vもかかってるんや。これが電圧拡大や。

なんでこんなことが起こるかというと、\( V_L \) と \( V_C \) は位相が180°(正反対)やから、互いに打ち消し合うんや。せやから、合計電圧としては \( V_L - V_C = 0 \) になって、全体の辻褄が合うんやで。

共振時の電圧ベクトル図 I V_R = V V_L V_C 共振時の特徴 ・V_L と V_C は逆向き ・|V_L| = |V_C|(大きさ同じ) ・V_L + V_C = 0(打消し) ・V = V_R のみ残る ・V_L, V_C > V も起こりうる!

📌 共振時の電圧拡大

⚡ \( V_L = IX_L \)、\( V_C = IX_C \) は電源電圧より大きくなりうる

⚡ \( V_L \) と \( V_C \) は位相が180°反対で打ち消し合う

⚡ 共振時は \( V = V_R \)(抵抗の電圧=電源電圧)

⚡ 電圧拡大の倍率を「Q値」と呼ぶ(次の講座で詳しく学ぶ)

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次はRLC直列回路の力率について学ぶで!

力率 \( \cos\phi \) は、RL直列やRC直列と同じように、インピーダンス三角形から求められる。

\( \cos\phi = \frac{R}{|Z|} = \frac{R}{\sqrt{R^2 + (X_L - X_C)^2}} \)
RLC直列回路の力率

RLC直列回路では、力率に「進み」「遅れ」の区別がつくで:

【力率と回路の性質】

🟣 \( X_L > X_C \):遅れ力率(誘導性、lagging)

🟢 \( X_L < X_C \):進み力率(容量性、leading)

🟠 \( X_L = X_C \):\( \cos\phi = 1 \)(共振、力率1)

共振のとき、\( |Z| = R \) やから \( \cos\phi = \frac{R}{R} = 1 \) になる。力率1は最も効率が良い状態で、電力をムダなく使えるんや。

力率が1というのは「電気を100%有効に使えてる状態」や。力率が低いと、同じ仕事をするのに余分な電流が必要になる。工場などでは力率改善のためにコンデンサを設置して、わざと共振に近い状態を作ることがあるんやで。

📌 力率のポイント

⚡ \( \cos\phi = \frac{R}{|Z|} \):RL/RC直列と同じ形

⚡ \( X_L > X_C \):遅れ力率(誘導性)

⚡ \( X_L < X_C \):進み力率(容量性)

⚡ 共振時:\( \cos\phi = 1 \)(最も効率が良い)

メインルート

ここで、RL・RC・RLC直列回路の比較をしておこう!

3つの回路の違いを整理すると、RLC回路がRL回路とRC回路の「合体版」であることがよく分かるで。

RL・RC・RLC直列回路の比較 RL直列 Z = R + jX_L θ > 0(遅れ) 遅れ力率 誘導性回路 RC直列 Z = R − jX_C θ < 0(進み) 進み力率 容量性回路 RLC直列 Z = R + j(X_L−X_C) θの符号は場合による 進み/遅れ両方あり どちらにもなる RLC直列の性質(まとめ) X_L > X_C → 誘導性(RL寄り) X_L < X_C → 容量性(RC寄り)

RLC直列回路は、\( X_L \) と \( X_C \) の大小関係によって、RL回路のような性質にもRC回路のような性質にもなる「カメレオン」みたいな回路なんや。

📌 3つの回路の覚え方

RL直列:\( +jX_L \)、遅れ、誘導性

RC直列:\( -jX_C \)、進み、容量性

RLC直列:\( j(X_L - X_C) \)、どちらにもなる

メインルート

最後の問題や!総合問題に挑戦してみよう。

RLC直列回路 200V 60 Ω 120 Ω (X_L) 40 Ω (X_C) I V = 200 V、R = 60 Ω、X_L = 120 Ω、X_C = 40 Ω
🧠 問題4

\( V = 200 \) V、\( R = 60 \) Ω、\( X_L = 120 \) Ω、\( X_C = 40 \) Ω のRLC直列回路がある。電流 \( I \) と力率 \( \cos\phi \) の組み合わせとして正しいものはどれか?

サポートルート

惜しかったな!順を追って計算してみよう。

【計算手順】

① 虚数部:\( X_L - X_C = 120 - 40 = 80 \) Ω

② \( X_L > X_C \) やから誘導性(遅れ力率)

③ \( |Z| = \sqrt{60^2 + 80^2} = \sqrt{3600 + 6400} = \sqrt{10000} = 100 \) Ω

④ \( I = \frac{V}{|Z|} = \frac{200}{100} = 2 \) A

⑤ \( \cos\phi = \frac{R}{|Z|} = \frac{60}{100} = 0.6 \)

60:80 = 3:4 やから 3:4:5 の比で \( |Z| = 100 \) Ω やな!

🔄 確認問題

\( R = 80 \) Ω、\( X_L = 20 \) Ω、\( X_C = 80 \) Ω のRLC直列回路の力率 \( \cos\phi \) はいくらか?また、進み/遅れのどちらか?

発展ルート

さすがや!総合問題もバッチリやな。

ほな、電力計算まで含めた発展問題に挑戦しよう。

🔥 発展問題

上の回路(\( V = 200 \) V、\( I = 2 \) A、\( \cos\phi = 0.6 \))において、この回路で消費される有効電力 \( P \) はいくらか?

メインルート

ここで第20講の内容を整理しておこう!

RLC直列回路の計算公式をまとめたで。

RLC直列回路 公式まとめ 複素インピーダンス Z = R + j(X_L − X_C) (虚数部は差) 大きさ |Z| = √{R² + (X_L−X_C)²} (ピタゴラス) 位相角 θ = tan⁻¹{(X_L−X_C)/R} (符号で誘導性/容量性判定) 電流 I = V / |Z| (オームの法則) 力率 cos φ = R / |Z| (進み/遅れの区別あり) 共振周波数 f₀ = 1/(2π√LC) (X_L = X_C のとき) 誘導性 vs 容量性 の判定 X_L > X_C のとき 誘導性(θ > 0、遅れ) X_L < X_C のとき 容量性(θ < 0、進み) X_L = X_C → 共振(θ = 0、cos φ = 1)

📌 覚えておくべきポイント

⚡ RLC直列 → \( Z = R + j(X_L - X_C) \)(虚数部は

⚡ \( X_L > X_C \):誘導性、\( X_L < X_C \):容量性

⚡ 共振条件:\( X_L = X_C \)、このとき \( |Z| = R \)、\( \cos\phi = 1 \)

⚡ 共振周波数:\( f_0 = \frac{1}{2\pi\sqrt{LC}} \)

メインルート

第20講「RLC直列回路」の総まとめや!

今回は、RL直列とRC直列を組み合わせた「RLC直列回路」を学んだな。コイルとコンデンサが「綱引き」をして、回路全体の性質が決まるという考え方が重要やった。

🎯 この講座で学んだこと

複素インピーダンス:\( Z = R + j(X_L - X_C) \)

大きさ:\( |Z| = \sqrt{R^2 + (X_L - X_C)^2} \)

位相角:\( \theta = \tan^{-1}\frac{X_L - X_C}{R} \)

誘導性/容量性:\( X_L \) と \( X_C \) の大小で判定

共振:\( X_L = X_C \) のとき、\( |Z| = R \)、\( \cos\phi = 1 \)

共振周波数:\( f_0 = \frac{1}{2\pi\sqrt{LC}} \)

🔑 最も大事なポイント

RLC直列回路は「コイルとコンデンサの綱引き」や。どちらが勝つかで回路の性質(誘導性/容量性)が決まり、両者が引き分けると「共振」という特別な状態になる。共振時は電流が最大になり、力率も1になる。この考え方を理解しておけば、どんなRLC回路の問題も解けるで!

次回の第21講「直列回路のまとめ」では、これまで学んだRL・RC・RLC直列回路を総整理して、ベクトル図と公式を完全にマスターするで。楽しみにしといてな!

結果発表

お疲れさまや!第20講「RLC直列回路」、完走やな!

📊 学習結果

獲得スコア 0 / 100点

正解数:0 / 0

発展問題挑戦:0

🎯 今回マスターした内容

⚡ 複素インピーダンス \( Z = R + j(X_L - X_C) \)

⚡ 大きさ \( |Z| = \sqrt{R^2 + (X_L - X_C)^2} \)

⚡ 誘導性/容量性の判定(\( X_L \) vs \( X_C \))

⚡ 共振条件 \( X_L = X_C \) と共振周波数 \( f_0 = \frac{1}{2\pi\sqrt{LC}} \)

⚡ 電流 \( I = V/|Z| \)、力率 \( \cos\phi = R/|Z| \)