コンデンサ静電容量
─ 極板間で何が起きてる?

スライダーで極板を操作し、電場・容量・エネルギーの変化を体感しよう。

⏱ 約20分で完了

静電容量って何?

まずは今の理解度をチェック。正解しなくてOK。

体験1:極板間の電場を見る

電圧をかけると、極板の間に「電場」が生まれる。まずはその向きと強さを確認しよう。

📖 コンデンサの電場

平行板コンデンサに電圧 \(V\) [V] をかけると、極板間に一様な電場が生じる。電場の強さは:

\( E = \dfrac{V}{d} \) [V/m]

電場の向きは常に +極板 → −極板。電圧が高いほど、距離が短いほど電場は強くなる。

🐣 ひよこ先生:電場の矢印は「+から−に向かう」。これはどんな場面でも変わらん鉄則や。下のスライダーで電圧を上げ下げして、矢印の変化を見てみ!

50 V
電場 E 2500 V/m
極板間距離 d 20 mm

💡 電圧を0にすると矢印が消える。極性反転で矢印の向きが一斉に変わることを確認!

体験2:面積Sと距離dで容量が変わる

極板の面積を広げたり、距離を縮めたり ─ 容量Cがどう変わるか手で確かめよう。

📖 静電容量の公式

平行板コンデンサの静電容量は:

\( C = \varepsilon_0 \dfrac{S}{d} \) [F]

\(\varepsilon_0 = 8.854 \times 10^{-12}\) F/m(真空の誘電率)。面積Sが大きいほど容量は増え、距離dが大きいほど容量は減る。

🐣 ひよこ先生:バケツで考えてみ。底面(=面積S)が広いほどたくさん入る。でも高さ(=距離d)が大きくなると…容量は減る? バケツとは逆やな。なぜかは電場線で考えるとわかるで!

60%
40 mm
面積 S
距離 d
静電容量 C

💡 面積を最大・距離を最小にしたとき、容量はどこまで増える? 逆も試してみよう!

体験3:誘電体を入れると電場が弱まる

極板の間に誘電体を挿入すると何が起こる? 3本の矢印で「打消し」を可視化。

📖 誘電体と分極

誘電体(ガラス、紙、プラスチックなど)を極板間に入れると、分子が分極して逆向きの電場を作る。

合成電場:\( E = \dfrac{E_0}{\varepsilon_r} \) ← 元の電場の \(\dfrac{1}{\varepsilon_r}\) に弱まる

電場が弱まる → 同じ電圧でもっと電荷を蓄えられる → 容量がεr倍に増える

🐣 ひよこ先生:赤い矢印(元の電場)を青い矢印(分極電場)が打ち消す。差し引きが緑の矢印(合成電場)。εrを上げると青が伸びて、緑がどんどん縮むのを見てみ!

1.0
外部電場 E₀
分極電場 Ep
合成電場 E
電場減少率 0%
外部電場 E₀
100%
合成電場 E
100%

💡 εr=1(真空)では打消しゼロ。εr=10にすると電場は1/10に! 青い矢印がどんどん伸びるのを見よう。

体験4:電荷を蓄える・放出する

充電と放電。電荷が極板にどう溜まり、どう抜けるかアニメーションで体感しよう。

📖 Q = CV の意味

コンデンサに蓄えられる電荷 \(Q\) は:

\( Q = CV \) [C]

容量Cが大きいほど、電圧Vが高いほど、たくさん電荷が蓄えられる。充電ボタンを押すと電荷が流れ込み、放電で抜けていく様子を見よう。

50 V
容量 C
電圧 V
蓄積電荷 Q = CV

💡 体験2で設定した容量Cがここに連動。Vを上げてから充電すると、電荷がもっと溜まるで!

体験5:蓄積エネルギーを可視化

コンデンサに蓄えられるエネルギーW。「V²に比例」を体で実感しよう。

📖 W = ½CV²

コンデンサのエネルギーは:

\( W = \dfrac{1}{2}CV^2 \) [J]

Vを2倍にするとWは4倍。3倍なら9倍! V²に比例するから、電圧の影響がめちゃくちゃ大きい。

🐣 ひよこ先生:Q-Vグラフの三角形の面積がエネルギーやで。底辺がQ、高さがVの直角三角形。面積 = ½ × Q × V = ½CV²。下で実際に見てみよう!

50 μF
50 V
エネルギー W = ½CV²
Q = CV
W

💡 電圧Vだけ2倍にしてみて。エネルギーが4倍にジャンプするのがわかる? これがV²の威力!

体験6:直列・並列の合成容量

直列つなぎと並列つなぎ ─ 合成容量はどう変わる? トグルで切り替えて比較しよう。

📖 直列と並列の公式

直列:\( \dfrac{1}{C} = \dfrac{1}{C_1} + \dfrac{1}{C_2} \) → 元より小さくなる

並列:\( C = C_1 + C_2 \) → 元より大きくなる

🐣 ひよこ先生:抵抗と逆やで! 抵抗は直列で増える、並列で減る。コンデンサは直列で減る、並列で増える。混同しやすいから、このページで体に刻もう!

40 μF
60 μF
C₁ 40 μF
C₂ 60 μF
合成容量(直列)
C₁
C₂
合成C

直列

━ ┃ ━ ┃ ━

容量は減る

1/C = 1/C₁ + 1/C₂

並列


容量は増える

C = C₁ + C₂

💡 直列は「元のどのコンデンサよりも小さく」なる。並列は「足し算」。3個目を追加して確認しよう!

理解度チェック! ミニクイズ7問

体験1〜6で学んだことを思い出しながら答えてみよう。

1 / 7

電験三種ではこう出る!

このページで学んだことが、試験でどう問われるか確認しよう。

📝 出題パターン1:静電容量の計算

例題:平行板コンデンサの極板面積を2倍、極板間隔を半分にしたとき、静電容量は元の何倍になるか。

正解:4倍

📝 出題パターン2:蓄積エネルギー

例題:静電容量 10μF のコンデンサに 100V を充電したとき、蓄えられるエネルギー [J] を求めよ。

正解:W = ½ × 10×10⁻⁶ × 100² = 0.05 J

📝 出題パターン3:直列・並列の合成

例題:20μF と 30μF のコンデンサを直列接続したときの合成容量を求めよ。

正解:1/C = 1/20 + 1/30 = 5/60 → C = 12 μF

✅ 静電容量の計算、エネルギー、直列・並列合成 ─ この3パターンは電験三種「理論」で頻出や!

まとめ:コンデンサの6つのポイント

  1. 電場の向き ─ 常に +極板 → −極板(E = V/d)
  2. 静電容量 ─ C = ε₀S/d(面積に比例、距離に反比例)
  3. 誘電体効果 ─ 分極電場が逆向きに打消し → 容量がεr
  4. 蓄積電荷 ─ Q = CV(電圧と容量の積)
  5. 蓄積エネルギー ─ W = ½CV²(V²に比例!)
  6. 直列 vs 並列 ─ 直列は容量が減る、並列は増える(抵抗と逆)

この6つをスライダーで体感できたら、コンデンサはもう怖くないで!💪